116 「自信がない」を笑い飛ばす3
ああ、なんで転んでしまったんだろう? よく分からない。
おそるおそる、転んだ場所に行ってみる。すると、さっきは気付かなかった小石を見つけることができた。なるほど、これに足を引っかけちゃったのか。
もっとよく道を見ていたらよかった。あるいは転びそうだったなら、大人に助けを求めてもよかった。でも、それをしなかった。そんな自分が悪かったんだ。
こうして、「根拠は分かっている、自信がない人間」になる。その3だね。
じゃあ、次はどうしたらいいだろう?
もっと注意ぶかく周りを見てみよう。
あ、こんなところにも石が落ちてる。危ないな。もっと道のはじに除けておこう。
そんなことをしていたら、小石拾いをしている大人を見つける。絆創膏を貼ってくれた人だ。あわてて駆け寄ろうとしたら、むしろ大人の方があわてちゃって、こちらが転ばないよう心配してくれる。あぶない。また転ぶところだった。
ああ、そうか。こういう風に気をつければ良いんだ。周りをきちんと見ればいい。
こうやって、「根拠が分かっていて、自信がある人間」になる。その4だね。
このような流れで、自信を失ってから取り戻す。そうすることで少しだけカッコいい自分になれるわけだ。そして、これを繰り返すことでカッコいい大人になっていく。この繰り返しのことを、「自信の4サイクル」と呼ぶことにしよう。