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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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114 「自信がない」を笑い飛ばす

 それじゃ、自信について考えてみようか。


 自信。自分を信じられるか? という問いかけ。

 まず、隣の芝生は青く感じられるものだ。

 そもそも、自信があるってそんなに素晴らしいことだろうか?


 世の中には2種類の人間がいる。

 それは、自信のある人間と、自信のない人間だ。

 ……なんて、考えてしまっていないかな?

 これはとても勘違いしやすいから、注意が必要だ。


 じつは4種類の人間がいる。


 その1、自信過剰型。根拠はないけど、自信がある人間。

 その2、挫折経験型。根拠は分からないけど、自信がない人間。

 その3、立ち直り型。根拠は分かっている、自信がない人間。

 その4、自信復活型。根拠が分かっていて、自信がある人間。


 この4種類だ。

 そして、人はその1、2、3、4。順番に成長していく。

 もし君が自信がないことを不安に感じているのなら、その2(挫折経験型)だね。

 だとすれば……おめでとう。やっぱり君は素晴らしい。

 何故なら、その1(自信過剰型)からその2(挫折経験型)に移り変わるのが一番難しいからだ。君はそこを乗り越えている。それはすごいことだ。


 まずは肩の力を抜いて、ゆっくりと思い返してみよう。そして、この先をどう進んだらいいか考えてみよう。

 大切なのは、あせらないこと。

 一番やっちゃいけないのは、その3(立ち直り型)をスキップして、他者(ダレカ)その4(自信復活型)をマネしようとすること。

 立ち直れる根拠をはっきりさせないままに、結果だけ手に入れようとすると、いろいろと不都合があるんだ。


「理由」とは本人の頭の中にだけあるものだ。外からぱっと見ただけでは、その1(自信過剰型)その4(自信復活型)を区別できないんだよ。そして、その1(自信過剰型)から抜け出せないでいる人の方が圧倒的に多い。

 君がマネしようとする自信がある人間は、おそらく、確率的にその1(自信過剰型)他者(ダレカ)だ。

 そして、その2(挫折経験型)の君が、その1(自信過剰型)他者(ダレカ)から自信について学べることなんてない。

 その1(自信過剰型)他者(ダレカ)が知らないことを、その2(挫折経験型)の君は知っているからだ。

 学ぶのではなく、すでに知っていることを忘れる必要がある。不可能とは言わないが、あえて認知症になろうとするとか、肉体的・精神的に傷を負って運ゲーよろしく忘れることを祈るみたいなロクでもない話になる。無理だ、としておくのが安全だろう。

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