表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
133/560

112 「適性がない」を笑い飛ばす8

 そも、流行りの教科といったって、しょせんは他者(ダレカ)個人的流行(マイブーム)だ。世界的な流行なんてことはなく、どこかの村社会で流行っているというだけだ。だけれども、村民にとっては村が世界のすべてなんだ。だから、村の(オキテ)(そむ)くやつは村八分にして吊し上げる。

 実際のところ、世界的流行を意識するのは難しい。それはたとえば、「言葉」「火の使用」「お金」のようなもの。これらは最低でも数千年単位で流行っていると言えるが、人間の寿命より長いものを流行だとは感じられないはずだ。

 人権思想のように思想(イデオロギー)であれば数百年は流行るだろうか?

 スマートフォンのようなネットインフラなら、数十年はいけるかな?

 これぐらいの時間単位でも、「流行」というよりは「普及」と感じてしまうな。

 おそらく、君が知らなかった流行りの教科も、せいぜい長くて数年単位の流行だ。気付けば次に切り替わっている。

 流行りの教科をいくつか押さえるだけで、すぐに手いっぱいになってしまう。それだけの労力を(つい)やしても、報われる前に流行が終わる。

 だから、たまたま上手いタイミングで流行に乗れたときは、素直にみんなで楽しんだらいいと思う。ただ、流行に乗れなかった人を嘲笑(あざわら)うのは止めておこう。いつかそれを掘り起こされて、笑われる側に回ることになるから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ