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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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110 「適性がない」を笑い飛ばす6

 さて、ガチャを効率よく当てようと思ったら、効率よく引く必要がある。

 1年に1回引くよりは、1ヶ月に1回。それより1週間に1回? 毎日? もっと?

 ガチャにチャレンジしまくればいい。けれど、対価は時間だけかな? 私たちの精神的『余裕(スラック)』はどうだろう?

 ここで大事になるのは、ハズレを引いたときにストレスを感じないことだ。

「ダメかー……よし次!」という切り替えの早さが武器になる。

 しかし、そうは言っても、すっかり気落ちしちゃう? それはどうしてだろう?


 考えられるのは、うまく「きっかけ」ガチャを引けていない可能性だ。

 種子をまくのではなく、よく分からないところで買ったひ弱な苗だとか、あるいは立派なところの果樹を丸ごと掘り返して移植して、なんてことをしてるのかもしれない。

 コストを掛けた割に、日照(ひかり)水質(みず)土壌(つち)季節(とき)が合わず、根付かなかった。もう嫌だ! となってしまうパターンだ。

 原因は上手くいかなかったことではなく、割高なガチャに手を出したことだ。ガチャを引く回数を増やせなかったので、コストとリスクに振り回されて嫌になっている。


 対策になるのは、稚気(ちき)を愛することだ。心の少子化に負けないこと。

 私たちの生きている現代社会は、VUCA(ブーカ)時代……移り変わりが大きいうえに速く、確実なことが見当たらず、やたらと複雑極まりなく、はっきりした答えのない世の中と言われている。

 過剰社会だ。私たちが抱え込んでいる問題が多すぎるうえに、そのどれもが主要なもの。

 自分の人生のこと、家族関係、SNSのつながり、近所付き合い、級友や同僚などの人間関係、都市部の発展と地方の衰退、増税と通貨不安、収入の確保と金融危機、依存と自立、孤独と恋愛、地球温暖化、気候変動、食料とエネルギー、内乱と戦争、人工知能と人間の尊厳、歴史観の違い、世界観のズレ、価値観の不協和。

 そのどれもが重大だ。忘れていたら、ひどい目に遭いそうだ。でも数が多すぎて、どれかはもう忘れてしまった。

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