106 「適性がない」を笑い飛ばす2
さて、最近は少子高齢化が流行っているらしいね。
政府は帳尻合わせに必死になり、国債を刷って支援金をばらまく。
労働力が不足し、何かにつけて忙しなく、将来のことを考えられない。
物価は上がる一方で、私たちの生活はすこしずつ苦しいものになっていく。
果たして、少子高齢化の原因はなんだろうか?
少子高齢化に対し、政府が長らく無策でいたから?
愚直なだけのクソどうでもいい仕事が、生産性を下げてしまったから?
給料を上げず物価が上がらないのを放置したら、物価が上がっても給料が上がらなくなっていた? いつの間にか子供を持つのも贅沢だって?
本当にこれらは少子高齢化の原因だろうか?
原因。根っこにある、理由そのものなのだろうか?
おそらく、そうではない。これらの現象は結果に過ぎない。
これは単純な話だ。私たちの心そのものが、少子化で高齢化しきっているからだ。
私たちは結果ばかり気にして、「きっかけ」なんて正直どうでもいいと思っている。
理由なんてどうだっていいだろ? さっさと結論だけ知りたいのさ。
そして、結論は決まってるんだ。「死」以外にありえない。
だけど、それはとても恐ろしいものだから、目をそらすんだ。直視なんて、とてもできやしないんだ。
その結果として、死ぬ言い訳ばかり探している。