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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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106 「適性がない」を笑い飛ばす2

 さて、最近は少子高齢化が流行っているらしいね。

 政府は帳尻合わせに必死になり、国債を刷って支援金をばらまく。

 労働力が不足し、何かにつけて(せわ)しなく、将来のことを考えられない。

 物価は上がる一方で、私たちの生活はすこしずつ苦しいものになっていく。


 果たして、少子高齢化の原因はなんだろうか?

 少子高齢化に対し、政府が長らく無策でいたから?

 愚直(ぐちょく)なだけのクソどうでもいい仕事(ブルシット・ジョブ)が、生産性を下げてしまったから?

 給料を上げず物価が上がらないのを放置したら、物価が上がっても給料が上がらなくなっていた? いつの間にか子供を持つのも贅沢(ぜいたく)だって?


 本当にこれらは少子高齢化の原因だろうか?

 原因。根っこにある、理由そのものなのだろうか?

 おそらく、そうではない。これらの現象は結果に過ぎない。


 これは単純な話だ。私たちの心そのものが、少子化で高齢化しきっているからだ。

 私たちは結果ばかり気にして、「きっかけ」なんて正直どうでもいいと思っている。

 理由なんてどうだっていいだろ? さっさと結論だけ知りたいのさ。

 そして、結論は決まってるんだ。「死」以外にありえない。

 だけど、それはとても恐ろしいものだから、目をそらすんだ。直視なんて、とてもできやしないんだ。

 その結果として、死ぬ言い訳ばかり探している。

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