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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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98 「才能がない」を笑い飛ばす2

 さて、「言い換えの魔法」は認知に働きかける強力な奇術だ。

 無理に自分の意に沿わない言葉を足したり、逆に思わずあふれた言葉を封じたりするのは、なかなかにつらい。しかし、言い換えなら、まさに話も変わってくる。会話にせよ文章にせよ、不自然な空白も蛇足もない。空いた隙間(ページ)に、新しい言葉のしおりを挟むだけ。まぁ、それも忘れて戸惑うこともあるけど、それはそれだ。日々の気温が上がったり下がったりしながら、それでも季節が移り変わるように。上手くいったりいかなかったりしながら、自分も移り変わっていけるものだ。


 もし、「言い換えの魔法」を自分で自分に使うなら、大きな不満はないだろう。たまにミスって意図しないニュアンスを含んでしまうこともあるが、また今度はもっとふさわしい言葉に言い換え直せばいいだけだ。

 しかし、他者(ダレカ)に悪い魔法をかけられるとなれば、たまったものじゃない。

 たとえば、「お前センスねぇよ!」って怒鳴りつけられたりとかね。私の場合は、前の会社でこれをやられたことがある。心も身体も萎縮(いしゅく)するわ、人間関係にせよ仕事にせよ苦手意識が生まれるわでろくな結果にならなかったよ。その会社は半年ちょっとで辞めてしまった。


 個人から個人へ悪い魔法をかける場合もあれば、炎上騒ぎのように集団から個人に向かう場合もある。あるいは、もっとうっすらと……同調圧力のようなものとして、「できない」を押しつけられるかもしれない。禁則処理の集合体、社会常識が背景(やみ)から知らず(しば)りつけているのかもしれない。


 この場合でも、そんなに(あせ)る必要はない。

 時間と距離は君の味方だ。

 他者(ダレカ)の言う「センス」のなさについて、言い換えてみよう。

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