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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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87 デッドエンド回避~天災に抗う

 では、人為的な事故ではなく、天災ならどうだろう?

 いかなる災害が起こるか前もって分からない以上、特に一次災害による死を防ぐのは難しい。対策はできるにせよ、ありとあらゆる手立てを全てやろうとすれば、掛かるコストは膨大なものになるだろう。『余裕(スラック)』があれば簡単に対処できるなんてとても言えない。精々のところ、限られた『余裕(スラック)』の範囲内でバランスの取れた防災対策をしておくぐらいだ。

 だが、二次災害ならどうだろう? パニックにならないだけの心理的『余裕(スラック)』があったなら。視野の広さは二次災害を未然に防ぐ上でも、避難する上でも役に立つ。体力的・人間関係的『余裕(スラック)』も、助け合うためにとても重要だ。

 激甚災害で失うものは多くある。けれど、望まないながら、学校や会社だって臨時休業になるだろう。日常(なんでもないこと)の対価としちゃ割に合わないが、得られる『余裕(スラック)』もないではない。心許(こころもと)なくも、意識的に立て直すきっかけにはなるだろう。救援を待つだけ。時間的『余裕(スラック)』が過剰な状態は、いずれ不安を(こじ)らせる。であれば、周囲と手を取り合い、できることをするというのは、精神衛生的にも良い方策になるだろう。

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