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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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86 デッドエンド回避~事故を防ぐ4

 不足パターンであれば、根深いものがありそうだね。根っこはおそらく、時間的『余裕(スラック)』がないことだ。だからあせって、無意識で車間距離を詰めてしまう。精神的『余裕(スラック)』も欠けてしまうわけだ。

 これは星空のバイアスの典型だ。運転(ほし)に気を取られて、運転以前(やみ)に気付かない。運転が上手くならない原因が、運転自体にはないということ。これは、場合によっては運転が下手だとか、才能がないとかレッテル貼られてさらに落ち込んで、やる気を失う。でも仕事もろもろで車に乗らないわけにもいかないし、みたいに言い訳じみて運転する。上手くなろうという動機もなければ、上手くなれるという確信もない。だから、上手くならない。

 宣伝と広告(コマーシャル)前借り後払い(クレジット)射幸心の煽動(ギャンブル)中毒と依存症(ドラッグ)。いったい何が原因で『余裕(スラック)』を失ったのかは分からない。しかし、無責任カードを突きつけ、きちんと『余裕(スラック)』を確保したなら話は変わる。才能や適性がなかったのではなく、ただ『余裕(スラック)』がなかっただけだ。

 ボタンの掛け違いのように、『余裕(スラック)』のなさが原因で運転的『余裕(スラック)』を失い、それでトラブルが起きれば金銭的・人間関係的『余裕(スラック)』も失っていく。このような負の連鎖になる前に、さっさと無責任カードを切って主導権を取り戻す。

余裕(スラック)』があれば、上達もするし、上達すれば負担は減り、『余裕(スラック)』が生まれる。さらに上手くなってもいいし、他に手を出してみてもいい。そうすることで、空理空論(スラックマネジメント)は上手く機能する。


 さて、交通事故を例にとってきたが、事故であればおおよそ、『余裕(スラック)』を持つことで大きく減らすことはできそうだ。特に空間的・時間的・心理的『余裕(スラック)』を持つことは大事だし、金銭的『余裕(スラック)』があれば具体的な予防策がとりやすくなる。

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