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巨大ヒーロー、異世界転移してしまう  作者: 宗谷北斗
第一章 ヘクセレイ・マン異世界来訪編

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1/6

地球よさらばヘクセレイ・マン

この話はほぼ短編と同じです。

短編を読まれた方は飛ばしてもらって大丈夫です。

一部表現が変わってることだけご了承ください。

(これで最後だ!)


僕は目の前の怪獣に対して、そう思った。

多次元怪獣、フィーニス。鹿型の怪獣であり、怪獣も何も無かった世界に怪獣を呼び込み、世界を激変された元凶。


こいつさえ倒せれば、この地球は平和になる!

その思いで僕は必殺技を放った


(ヘクセレイ・フリスビー!)


「ヘアッ!!」


掛け声とポーズと共に、手から謎の物質で形成された光るフリスビーが飛んでいく。

ただのフリスビーではない。何でも切れる、僕の十八番の必殺技だ。

これで終わり、その思いと共に念動力でフリスビーを操る。


頼む、これで終わりに、平和にしてくれ⋯

そう願いながら飛ばしたフリスビーは、しかし一撃目は避けられた。

やはりそう都合よくはいかないか…。僕は気合を入れなおす為に声を上げる。


「ハッ!!」


この姿になると何故か声がこれしか出せない。何故なのかわからないが不便で仕方ない。これがなければ今頃政府とも意思疎通できたろうに…。

何度も戦闘機から受けた攻撃を思い出しながら、僕はもう一発、フリスビーを投げるために腕を振り上げる。


しかしその時、フィーニスが角を降り出した。

最初は獣によくある習性か?と思ったが、すぐに違うと分かった。なんと、フィーニスの頭上に謎の穴?が開きだしたのだ。

どういうことなのか?困惑する僕を他所に穴はドンドン大きくなっていく。

あっという間にフィーニスが通れるくらいの大きさになると、フィーニスは浮遊し、なんとその穴に向かおうとしていた。


困った。ここでフィーニスを逃がすと地球に怪獣は出現し続けるだろうし、仮に再戦の機会があったとしてここまで追い込める保証がない。

ここは…やりたくないがやれることは一つだけだろう。


「ヘアッ!!!!」


僕は能力で軽く飛ぶと、フィーニスに抱きつく。

フィーニスは振り解こうともがくが、生憎離すつもりはない。何処かにいくなら、それに付いて行くまでだ。


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


ふと下の方から聞きなれた声の悲鳴が聞こえた気がするが、気にしてはいけない。個人の感情でこいつを逃したらマズい。そう本能が告げているんだから。

徐々にフィーニスと共に穴に飲み込まれて、そこで気を失った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「う……ん……?」


草木が風に擦れる音と共に目が覚めた。……いや、草木?周りを見渡すと一面の木々だ。地面も草がこんもり生えている。こんな場所、住んでた所の近所になかったはずだ。

僕は何故こうなったか記憶を探る。


…

……

…………

……………………

…………………………………………


そうだった、フィーニスと戦って、ヤツが出した謎の穴に入って行ったのだ。

あの穴に吸い込まれたあと、気を失い、気が付いたらここにいた。


うん?あれ、てことは近くにフィーニスがいるのか?

とんでもないことに気づいた僕はサッと周りを見渡す。しかし、フィーニスの姿はなかった。ヤツはデカいから、近くにいるなら見えるはずだ。


ということは、フィーニスを逃がしてしまったのか。

僕は落胆を感じ、ガクッと来てしまった。

これからどうしようか。

頭を悩ませていると、遠くから変な鳴き声が聞こえてきた。


「ギ…ギギッ!」


鳴き声が近づいてきて、ガサガサという草むらをかき分ける音が聞こえた。その方を向いてみると


「ギャギャ!!」


緑色の小さな何かが草むらから出てくるのが見えた。


「なんだ、ありゃ」


少なくとも地球の生き物じゃねえぞ。


ありがとうございました。

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