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ロボットたち  作者: TK
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3/3

完璧でないロボット3

「おはようございます。今日の朝ご飯は和食と洋食ご飯どちらになさいましょう?」


 ベットから起きて、顔を洗いリビングに降りてくると、彼女はいつものセリフを表情一つ変えないで毎朝聞いてくる。


「和食で」


「かしこまりました」


 短いやり取りをすまして席に着き、いつもと同じ料理が運ばれてくるのを待つ。いつも通りの朝だが今日はなんだかいつもとはいつもと違う。彼女が朝食を運んでくると私は彼女に言った。


「なぁ、今日は買い物に付き合ってくれないか?」


「買い物ですか?」


「そう、買い物」


「私は旧式ですので連れて歩くのはお勧めいたしません。おかしな人だと思われてしまいます」


「どうせ街中にはロボットしか歩いてないんだから大丈夫だろう。たくさん買って荷物が多くなるんだ手を貸してくれよ」


「荷物が多くなるのであれば運送ロボットサービスがありますが」


「ないな、知らないなそんなもの」


「昔からあるサービスですが」


「存じ上げないな。とにかく今日はたくさん買い物をする、そして、お前がそれを手伝う、わかったか?」


「それがご命令とあらば」


「そうそう命令だ、ご命令。なにただで手伝ってもらうつもりはないぞちゃんとお礼はするつもりだ。そうだな・・・そうだ、新しいロボスーツを買おう」


「今の販売しているロボスーツでは旧式の私では耐熱の問題があります」


「そうか。じゃ行ったら考えるか」


「旦那様、最新式の娯楽対戦兼家事ロボットですと能力拡張カード4枚分でご購入できます、それにロボスーツの耐熱の問題もありません」


「いらない」


「そうですか」


「よし、決まりだ、今日は買い物をする。お前のパーツを買って、お前の気に入りそうなものも買って、ついでにお前と私が一緒に遊べそうなものも買う。いいな?」


「かしこまりました」


こうして私達は出かける準備をする。彼女は特に何もせずに椅子に座って待機している、自分身支度が終わるまでそのままなのだろう。支度が終わると彼女を呼び、外に出た。

ロボットができてからこの世界和本当に素晴らしい世界になった。人間がする面倒な仕事は機械がやってくれるから人間は苦労をする気遣いが無くなったのだ綺麗な街の綺麗な家一歩も家から出なくともほとんどのことをロボットが代わりにやってくれるのだから人間は毎日楽しく遊んでいればいいのだ。

まぁ、そんな中、汗水たらしながらロボットと一緒にクソ重いパーツを買って歩いている人間もいるぜひほっといておいてほしい、好きでやっているのだから。


「かなり買ったな」


私は彼女に呟いた。それもそうだろう、四肢パーツと結合部分の細かなパーツそれにロボスーツに拡張カードさらには拡張カードを読み込むための専用のディバイスまで買ったのだから。しばらく歩いていると会社の近くまで来てしまった。


「腹減ったな」


「データによりますとこの近くに旦那様の行きつけの店があるはずですが」


「ああ、あそこはつぶれたよ。店主不在でな」


「そうでしたか、メモリーに記憶しておきます」


すると突然路地裏のほうから怒鳴り声が聞こえてきた。少しするとガラスが割れるような音と何かがぶつかるような鈍い音がした。


「何だ、誰かが喧嘩でも始めたか」


「音の方角から察するに旦那様の行きつけのお店から聞こえますたが」


「とりあえず行ってみっか」


爺さんの店に歩いていくとかなりひどい状況であった。窓ガラスは割れ、その近くには足の折れた椅子が落ちて、中のほうからはまだ怒鳴り声が聞こえていた。


「ああ、本当だ。こりゃ酷いな、爺さんの店の窓ガラスがすっかり割れちまってるじゃないか。とうとうロボットが人類を滅ぼす為に動き出したかな?チキショー、負けねーぞ、人類の底力を思い知らせてやる。あれだったら過去に人間を守るロボットだって送ってやる」


冗談含みにそんなこと言いながらさっき買った物をその場において店に近づいていく。ロボットがもし暴れているのであればまずロボットセンターに連絡しなければならないし、強盗がいるならばロボット警察センターに連絡する必要がある。こんな時代に強盗なんているわけはないがとりあえず店の中の様子を窺うとしよう。


「人を年寄り扱いして老人ホームなんぞに叩き込みおって!見くびるんじゃないぞ!ワシは生涯現役じゃ! いいか!お前ら!ここの店の定食はわしのもんじゃあ!」


「・・・」


私は彼女を見ながら言った。


「潰れたというのはどうも思い違いだったみたいだ、今日はあの店に行く事にしよう」


「旦那様、店の中は危険です。ガラスが飛び散っています」


「あれは店側の演出なんだよ。さて今日は何を食べるかな」


店の中からはまだ爺さんの声が聞こえる。やっぱりあの爺さんじゃないとこんな店は成り立たないよなという安心感と誇らしさが胸の中にあった。


「効率性!?知ったことか!ワシは好きで店やってるんじゃああ!!」


そう好きでやってるのだ。好きでやっているものに効率も時代の流れも関係はないだろう。今日はここで飯を食べたらすぐに帰って彼女に拡張カードをインストールしよう。なに、私も彼女と住み続けているのだから。

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