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少女の願い
今回は魅白視点です
「…はぁ」
今日、何度目かのため息をついた。
私が変えたい未来…それは、私の過去であり未来。
でも、こんな話、誰も信じてくれるはずがない。きっと白ですら信じない。
「…」
信じないなら信じないでいい。それなら、白を巻き込まないですむ。でも、また一人。きっとまた、同じ結果…
「私はまた…死ぬのね…」
どうしたら、いいの?落ち着きましょう。まずは状況の整理から
私の目的は?
→この先に起こる死からの回避
その為にはなにをするの?
→あの日に起きる現象に勝って未来の上書き
勝利条件は?
→あの日の私を捕まえて死からの回避…のはず
敗北条件は?
→あの日の私が殺される、私が死ぬ
「そして、死ぬといつもここから始まる」
この部屋、この病院から始まる…
「白…私は…私は…」
私はいつの間にか白を頼っていた。
そういえば今回はいつもと違った。白が居る。いつも、私は一人だ…でも、今回は白が病室に現れた。こんな事今までなかった…
もしかしたら!