2-17 卒業を前に ― 絆の継承
季節は巡り、学院に二度目の春が訪れた。
レオンハルトの卒業を祝う日。
講堂には多くの在校生が集まっていた。
「四年間……短かったな」
レオンハルトが笑みを浮かべる。
「先輩のいない学院なんて、少し寂しくなります」
俺の言葉に、彼は肩を叩いた。
「お前たちがいれば大丈夫だ。ヴァレンティア、ルミナリア――この二人なら学院の未来は安泰だ」
レンカは「過大評価ですわ」と言うが、
「いや、本音だ。お前たちとは“派閥”ではなく“志”で繋がっている。
それこそが、この国の希望だ」
◆
卒業式の壇上で、レオンハルトは凛とした声で言葉を残した。
「力は、他者を押さえつけるためにあるのではない。
支え合い、共に進むためにある。――それを忘れるな」
静寂の後、会場から大きな拍手が巻き起こった。
俺とレンカは、その姿を胸に刻む。
――この瞬間から、二人の物語は次の章へ進んでいく。
友情の炎を受け継ぎ、未来の扉を開くために。
◆
卒業式後、レオンハルトは俺を生徒会会長に、レンカを生徒会副会長に指名し、引き継ぎを終えると「後は任せたぞ」と言って颯爽と学園を去っていった。
現れた時も風のようだったが、去る時もまた、風のように軽やかだった。
生徒会は、会長一名、副会長一名、書記二名、会計二名の六人体制。
シルヴィアが副会長を辞退したため、レオンハルトが在籍していた時より一名少ないが、優秀な人材が揃っているとの判断だった。
そして、俺とレンカ、シルヴィアは三年生になった。
スマートフォンで読んでみたら読み辛かったので、改行を入れました。
本文には、手を加えていません。
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