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七人の勇者と婚約者殿~世界と異世界を救う絆の物語~  作者: 童爺
第2章 学園都市イーバラット
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2-16 派閥対抗演習と特別授業

 騒動が終わって一週間後、ツーク国立学園では派閥対抗演習が行われた。


 国王派と貴族派、それぞれの実力者が集まり、魔法と剣技を駆使して互いに腕を競うという、今年度から取り入れた行事だ。


 俺とレンカは事前に生徒会から指名を受け、派閥の枠を越えた特別チームとして参加することになった。


 「どうやら、今回は混合チームでの実施なのですね」


 俺が言うと、レオンハルトは笑みを浮かべる。


 「俺たちにとっては都合がいい。相手の派閥なんて気にせず、力を合わせられるからな」



 当日、演習場には学園の生徒たちが集まり、熱気に包まれていた。


 観客席からは歓声が上がり、校舎の塔上に掲げられた旗が風になびく。


 レンカは静かに呟く。


 「こういうの、やっぱりワクワクするわね」


 俺も頷き、魔法陣スキルを展開する。


 「私は魔法でサポートに回ろう」


 レオンハルトは剣を軽く振り、チームの士気を上げる。


 「任せた。攻撃は俺に」



 試合が始まると、両派閥の生徒たちは互いに魔法や剣技を繰り出し、一進一退の攻防を繰り広げた。


 俺は無詠唱でバインドの魔法を放ち、相手の足を魔法の蔦で絡め取る。


 続けてスリープ・クラウドを無詠唱で展開し、相手を昏睡状態に追い込む。


 レジスト――抵抗に成功した二名だけが残った。


 レンカは結界術を盾のように使い、相手の攻撃を抑えつつショートスピアで的確に反撃する。


 レオンハルトも力強さと正確さを兼ね備えた剣技でチームを支えた。


 観客席からは驚嘆の声が上がる。


 「レオン先輩、すごい!」「ヴァレンティア家のユーマか!」「ルミナリア家のレンカも凄い!」



 演習が終わり勝敗が決すると、進行役の生徒が壇上に立ち、拍手を促した。


 「今回の演習では、単なる勝敗以上に、チームワークと戦略を重視しました。レオンハルト君、ユーマ君、レンカさんの三人は、見事にその模範を示してくれました!」


 その後の特別授業では、各派閥の優秀者が集められ、戦術・魔法理論・剣技の高度な応用法を学ぶことになる。


 俺とレンカは多言語理解スキルを活かし、講義内容を瞬時に吸収した。


 俺は補助魔法の応用と、援護射撃のタイミングを計る実験を行う。


 レンカはショートスピアと聖魔法、結界術の応用実験に取り組んだ。


 レオンハルトは剣技の連携や間合いを極めるため、他派閥の剣士と模擬戦を重ねる。



 放課後、三人は屋上で日暮れの空を眺めていた。


 「今日の演習、手ごたえあったな」


 俺が言うと、


 「ええ、でもまだ改善点はあるわ」


 レンカが答える。


 レオンハルトも笑いながら言った。


 「次回は、もっと相手を驚かせてやろうぜ」


 その瞬間、学園全体に小さな風が吹き、平穏と緊張が混じる学園生活の彩りを感じさせた。

 スマートフォンで読んでみたら読み辛かったので、改行を入れました。


 本文には、手を加えていません。


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