表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
七人の勇者と婚約者殿~世界と異世界を救う絆の物語~  作者: 童爺
第2章 学園都市イーバラット
17/51

2-9 閑話(日常)

 生徒会役員であっても、クラブ活動には参加できるらしい。

 そのことを知った俺は、戦略研究会に所属し、王国騎士団の戦術を分析したり、前世の記憶を活かして『孫子の兵法』や『三十六計』をテーマに研究している。

 ストレージには著書が二冊とも入っていた。

 ――神様、グッジョブ。


 そこから戦略を見直し、まとめた書物を王国に提出。

 今では、王国の戦術・戦略教本になっているようだ。



 レンカは料理研究クラブに入会。

 女子たちの輪を作り、ときどき俺を巻き込んで昼食会を開く。

 料理のレベルはまちまちだが、外れたことはない。

 恐らく相当苦労して新作料理を生み出しているのだろう。


 時折レンカが「米・醤油・味噌はどこで手に入るのかしら」とつぶやくのを、他の女子たちが聞きつけ、こっそり俺に「米・醤油・味噌とは一体どんなものか? あと作り方も」と聞いてくる。


 俺は前世では自炊していたが、残念ながら帝級までの料理しか教えられない。

 瀬織津姫命様から料理全般“神級”のスキルを貰っているが、神級料理は神以外の種族に作るわけにはいかない。


 神が満足するレベルの料理だ。

 神未満の存在にそんなものを食べさせたら、麻薬のような症状を引き起こす。

 神級以外の料理を受け付けなくなり、ひたすら神級料理を求めるようになってしまう。


 レンカにもそのことを伝えたが、匙加減が難しいらしい。


 ……だが、そんな話をしていたら、無性に和食が恋しくなってきた。


 ポンと材料を出せる都合のいいスキルは持っていない。

 材料は現地調達するしかない。


 このミドルアースの住人は、あの世界消滅事件で神々が救い、転生・転移させられた第二世代の人類の子孫だ。

 どこかに和食があっても不思議ではない。


 不純な動機だが、勇者集めの旅をするときは、ついでに和食も探そうと決意した。



 レオンハルトは剣術研究会に入っている。

 ――いかにも、という感じだ。

 さらに他校との交流試合では大将を務めているらしい。


 余談だが、レオンハルトの婚約者であるリリアーナ・アルグレイン侯爵令嬢は、レンカと同じ料理研究クラブ所属。

 料理の腕前だが……レオンハルトはガッツリ胃をつかまれているらしい。

 よくクッキーの差し入れをレオンハルトにしているようだ。


 まあ、俺も最近はレンカに胃袋をガッツリ握られているので、レオンハルトのことをとやかく言う資格はない。

もし、続きが読みたい等の場合、下記の評価とブックマークをお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ