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六連勝の夢

 またもや、春の推奨馬に勝ちを持って行かれて、馬券は紙くずとなった。が、この馬券、私の周りの馬友は五割の確率で獲っている。完全にやられた私は、カワカミプリンセスの復活を信じていたし、その他二人がポルトフィーノを軸にしていた。

 何度見ても落馬のシーンは恐ろしい。武豊騎手がいなくなった瞬間は、

「うわっ!」

と叫んでしまった。後で、映像を見たが、あんな落ち方をしてよく人馬とも無事だったと思った。ある馬友は怒りマークだらけのメールをよこしていたけれど、あれじゃ仕方ないと思った。ちなみにその馬友〇二年の菊花賞では本命がノーリーズンだったそうな。あのときは、武豊騎手は再び乗って、走ろうとしていた。落馬しても、その場所に戻って走ればルール上は問題ない。他の出走馬に比べて、余程の飛びぬけた能力がない限り、落馬+最騎乗のタイムロスを考えれば、勝負にはならないだろうけれど。

 七週連続G1の初戦完敗で、

「武豊騎手は大事には至らなかったけれど、私は重症だ」

と馬友に言ったところ、

「マイルチャンピオンから一気に六連勝すれば平気だよ」

と帰された。……そんなことできるなら、とっくに豪邸に住んでいる。G1でなくとも、六週連続で勝ち続けたことがあるのか!! といってやりたかったが、ぐっとこらえる。

 春に推奨した馬を今回の出走馬に探すと、スーパーホーネット、ファイングレイン、スズカフェニックスとなる。そしていつもやられているローレルゲレイロ。ジョリーダンスはお気に入りの馬の一頭だ。どうにも絞りにくい。ウオッカに先着しているから、スーパーホーネットは人気が被るだろう。

 馬友の一人は、関西でのレースの時、関東の騎手の評価をものすごく下げることにしているという。それほど癖のあるコースだというのだ。私は、どこのレースでも関西の騎手の評価を少しだけあげている。やはり、リーディングが示すとおり関西の騎手のほうが技術的に高い気がする。三浦騎手が関西所属だったら今ほど勝ち星が挙げられているかは疑問だと思う。

 その馬友がもう一つ、関西のレースにおいて重要視しているのはオッズである。関東のレースの際は騎手や馬の人気でオッズが先行するが、関西ではシビアに能力が反映するというのだ。まあ、いくらお遊びでも儲からなきゃ、という関西人気質はわかる。もう関西を離れてだいぶ立つけれど、私の中にも根強く残っている。

 エリザベスの一二着馬はどちらも武幸四郎騎手のお手馬だった。今回そのような馬を探してみると、ローレルゲレイロとコンゴウリキシオーが藤田騎手のお手馬で乗り替わりである。

「この二頭が着たら三連単はミリオン……」

などと、夢を馳せる。

 関係ないのだけれど、『ミシュラン東京』が発表された。東京郊外に住んでいる私としてはかなり不服である。ここでいう『東京』は首都圏の『東京』である。東京競馬場は二十三区内ではなく、多摩地区と呼ばれる東京都府中市にある。だから私にとって『東京』というくくりの中には多摩地区も入っているのだ。

「偏見だ!」

といったら、

「あなただって、『関西は大阪、京都、神戸、広げても奈良まで』っていってるじゃない」

と母に突っ込まれてしまった。そうなのだけれど、京都競馬場も阪神競馬場(宝塚は神戸に含む)も入っているからよいではないか。

 ああ、ミシュランの話なんか書いてしまった。これでフランス出身のルメール騎手は外せない……私が『六週連続のG1ゲット』は夢のような話だけれど、ルメール騎手の『二週連続G1ゲット』はありえそうな話だ。

 なんだかんだと夢を見ても、可能性が多すぎて、結局は前日に出したデータで馬券を買うのであろう。人生のものさしの優先度が「好き嫌い」よりも「損得」が先の庶民の悲しい性だ。ここは一発、大きな馬券を当てて、ジャパンカップには好き嫌いだけでの馬券を……

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