桜花賞
ゴスホークケン君は見事玉砕し、サトノプログレスが勝馬となったけれど……
桜花賞、ポルトフィーノが回避し、さてどうしましょう、となってしまった。
こんなふうに、レースを引っ張っていくだろう馬が回避すると本当に困る。ハナをきるであろう馬のペースでレースは進むから、全体的な展開の予想が狂ってしまう。残った逃げ馬は逃がしたら怖い吉田豊騎手騎乗。ううん、展開が読めない。なんだかんだいって、リトルアマポーラとブラックエンブレムの三頭で決まりだろう、と思っていたので頭がまわらなくなってしまった。
中山にいく馬友に、やはり誕生日馬券だけお願いするのは悪いかな、と軽く予想を送っておいた。そうしたら、
『今日の本命はニュージーランドトロフィーの二着だった馬なんだよね』
と抜かしやがった。こやつ、ひとの予想を聞いてばかりで、自分の予想はそういえば言わないな、と思った。毎日杯のときも
『今年の一押し!』
と伝えてきた馬は二番人気で、見事玉砕。しかし、その前のレースの本命が十三番人気で二着に来た馬。そっちを教えてよ、てな感じ。データで解析してるからそういう本穴はなかなか予想できないんだから……全く、けちんぼである。
桜花賞の思い出を探そうとJRAのホームページで過去のレースを見てみた。過去五年分。スティルインラブ、うわ、幸くん、わかっ! ここから三冠馬になるんだよね……ダンスインザムード、そうそう、藤沢厩舎快進撃の年じゃなかったけ? ラインクラフト、この祐一のインタビュー見たなぁ。確かラインクラフトが競馬雑誌の表紙を飾ったやつ、模写した覚えがある。キストゥヘブン、これキス、キス、恋馬券だったりして、っていったのに買わなかったやつ……そして去年。そうそう、ダイワスカーレットよりアストンマーチャンのほうが人気で、私はばっさり切ったんだった。
なんだかんだいって、全部見ていた。そして六年前の桜花賞は、私映像持ってる。正確には私でなく、娘が持っている。ブルーリッジリバーが二着に入っているのだ。そういえばそのときの騎乗も四位騎手……
何をかくそう、本日
「エーソングフォー、エーソングフォー」
と文字通り歌うように口ずさむ夢を見て目が覚めた。なに、なに、またお告げか、と新聞とにらめっこしてみたけれど、買える要素がない。うぬぬ。でもプリキュアちゃんの前例もあるので、複勝は抑えておこうと思う。あれ、そういえばウオッカもここまで牝馬相手に負けなしできたんじゃなかったかな。リトルアマポーラと同じく……
過去五年のどのレースを見ても、サクラが咲いていた。今年はもう散っているのではないだろうか。桜花賞がいつまでも『桜花』賞であるように、ちょっとだけエコになろうと誓う。
しかし、買い目はどしよう。考えれば考えるほど、悩む。でもまず第一に、無事に帰ってきて欲しい。ポルトフィーノの穴はエアパスカルで埋めるとしよう。レーディングはだてじゃない。たぶん。