伊藤課長大いに悩む
その日―――――俺、伊藤亮は朝から悩んでいた。多分生まれて初めてかと思う位頭を悩ませていた。
「課長?。どうかしました?。昨日の案件何か不都合でも・・・?」
部下の青山光が不安そうに聞いてくる。
驚いて心臓が逝くかと思った。
「いや、何でも無い」
なるべく普段通りに答える。
「それなら構いませんが・・・。まっ、まさか具合でもっ!?」
青山の顔に緊張が走る。まぁ確かに。180センチ80キロの色黒のガタイの良い身体はさぞ頑丈に見えるだろう
「いや、ホントに大丈夫だ。ありがとう」
出来る限りの笑顔で何でも無いフリをする。
「あ、そうですかー。ですよね。課長が具合悪いなんて言ったら明日には空から悪魔が降誕しますもんね。あはははは」
「どうかした?」
高野桜がニコニコした顔で近寄ってくる。飛び抜けて美人、と言う事は無いが綺麗な子だ。
「いや、課長を昼メシに誘おうと思ってね」
青山が答える。
「あぁ、もうそんな時間か。悪いがちょっと後で食うからみんな行って来てくれ」
とりあえず昼飯どころではない。
「そうすか?。じゃあお先に行って来ますね」
青山達が少し意外そうな顔をしながらも出て行く。
誰も居なくなったオフィスで溜め息をつく。
そしてポケットから丁寧に折られた紙切れ出して広げて見る。
゛好きになってしまいました。ごめんなさい゛
紙切れにはこう書かれていた。
うーん・・・・・・・。
いつ、どこで、入れられたのだろう。俺は独身だし、正直告白されるのは嬉しい。ただ問題が1つ有った。
どう見ても男の字な気がするんだよなぁ・・・・・・・。




