表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
171/231

その171 待ちに待った助っ人?……え?助けた方がいいのか?

 

 場面はライトとの戦闘に戻る。



 じゃ、邪魔な奴は……み、皆……こ、殺す……それが……わ、私の……い、生きる……意味……コロス……コロスコロスコロス……コイツも……わ、私の……邪魔をする……奴等も……み、皆……ふひ……ふひひひ……



 棄世は不気味な笑みを浮かべながら、ライトの逃走をシャドーマンによる影の数で圧倒して防ぐ。


 一瞬のスキをついたのに、素早く対応され退路を塞がれたライトは一旦佳代を地面に下ろす。


「先輩ぃ……」


「そんな声を出すな。大丈夫。必ず切り抜けてみせる」


 情けない声を上げる佳代にライトは気休めの言葉を掛ける。


 しかし現状は最後のチャンスとも言える場面を潰され絶体絶命。切り抜ける手段を直ぐに探さなければ死が待っている。


「切り抜ける?お前はもうここで脱落すんだよ!ははははは!」


 そうこうしていると射場ザキのRTも終わり自由になって高笑いをしていた。


 そんな中ブルーハートは辺りを見渡す。


「…………チッ、おい!リョウケン!近くにいんだろ!何隠れてやがる!タンクのてめぇが逃げてどうすんだ!仕事しろ!」


 ブルーハートが声を荒げてそう言うと、廊下の角からリョウケンが現れる。


「ちちちち、冗談がキツい。今更タンクの俺なんかいらないでしょブルーハートさん。それに奴の攻撃力じゃ、俺の【棘の鎧】を貫通しちまう。しかも俺の鎧は受けるダメージを防ぐんじゃなく反射させるのに特化したタイプ。余剰ダメージを受けて俺も死にたくはないんで見守らせてもらっただけですよ。ちちちち」


「言い訳すんじゃねぇ。てめぇがもっと早く参戦してたらもっと早く終わってるんだ。戻ったら覚悟しとけ」


「ちちちち、分かりましたよ……」


 チッ……


 そのやり取りを見てライトは更に追い詰められる。


 また敵の増援!?こっちは仲間が来ないってのに!どうする?このままじゃ皆殺しだ!くそ!考えろ!


 ライトが焦っていると、突如廊下の奥から人の大きさ並の火の玉が向かってくる。


「な、なんだ?」


「?」

「ん?」

「なんだ?」


 ライトは目を細めてブルーハートと棄世の後ろを見ると、同じ様に射場ザキと羽崎とリョウケンも後ろから迫る火の玉に目を細める。


 その様子を変に思い、ブルーハートと棄世の2人も自分の後ろを振り向くと



「のじゃあああああ!?誰か助けてくれなのじゃああああ!?」



 黒猫が腰にぶら下げた袋を火達磨にさせながら全速疾走でこちらに向かってきていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ