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その148 ……のじゃ?ふあー……終わったのかの?

 聞いていても話の本筋どころか内容さえ理解出来てない。ましてや裏の事情等理解出来る訳ない。


 そんな黒猫はこれまた大きな欠伸をする。


 絶望だ。絶望的バカ(黒猫)が欠伸している。


 いつもなら射場ザキ辺りに殴られる所だが、重要な作戦会議をしている上に部屋の隅という好立地な場所に1人座っているので誰にも文句は言われない。


 というか相手にされてないだけだが。


 そして長い話し合いが終わり、全メンバーが解散すると黒猫は目を覚ます……いや待て、寝てたのコイツ?


「……のじゃ?ふあー……終わったのかの?」


 目を擦り大きな欠伸をしながら目覚める黒猫。絶望は深まるばかりだ。


「お前ぇ……今回ヘマしたらぜってぇ見捨てて、それでも生きてたら俺が殺すからな」


 そんな呑気に欠伸ばかりして座っている黒猫に射場ザキが近付き、キレ気味に睨み付ける。


「ぬはは」


「笑ってんじゃねぇ。なんでお前が暗殺ギルドに入ったのか、いや、入れたのか謎だわ。今回はブルーハートさんとお前がバディで行動する。言っとくが、ブルーハートさんは俺なんかよりずっと厳しいぞ。失礼かましたらミンチになるって頭の片隅に置いとけ」


「うむ!分かったのじゃ!ところで、ブルーハートってなんじゃ?アイテムかの」


「フンッ!」ドス!


「のじゃふっ!?」


 鳩尾を殴られ倒れ込む黒猫。


「そういうとこだ。ギルド長の名前忘れてんじゃねぇ。棄世さんの目がなけりゃこんなんで済まさなかったぞ。ゴミ」


「だ、誰が……ゴミ……なの……じゃぁ……」ガクン……


 黒猫はそのまま一撃で気絶する。


「雑魚が。にしても棄世さん、妙にお前を気に掛けるな。やりずらいたりゃ無いぜ。まさか……裏に何かあるのか?」


 射場ザキは気絶した黒猫を放置してブルーハートの所に行く。


「…………」


 そんな射場ザキを遠目に見る棄世。


 一方黒猫は誰にも起こされないまま、その日そこで1日気絶した状態で過ごし、


 大規模作戦の日を迎えるのだった。


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