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第74話 報酬の分け方

「アナさんとルージュさんが無事で良かったですよ。城もそうですし、オークションもすごい騒ぎだったので」


「オークションで何かあったの?」


 ルージュちゃんは不思議そうに首を傾げながら、ソファに腰掛けて尋ねる。



「オークションで、PKプレイヤーが暴れだしたんです。それで、PKプレイヤーとPKKプレイヤーが戦いになって。PKプレイヤーが挙句の果てには自爆して、大騒ぎですよ」


「外に人がいなかったのは、そのせい?」


 私の問いに茶々さんは頷く。


「まともなプレイヤーは、PKプレイヤーが闊歩しているフィールドから立ち去ったんでしょうね」


「「まともなプレイヤー……」」


 私とルージュちゃんの声が見事にハモる。いや、私達はまともなプレイヤーだ。私達は何が起こったのかを知らなかっただけなのだ。


「それならオークションの収穫はなし?」


 ルージュちゃんは体をだらしなく横にして、茶々さんの方を見た。


「いえ、そうでもないですよ、NPCを倒すのに便利そうなアイテムをいくつかゲットしました」


「どんなアイテムなの?」


 ルージュちゃんは身を乗り出して、尋ねる。オークションのアイテムの話は私も興味ある。聞かせて、聞かせて。


 茶々さんは気前よく、私達の声援に答えてくれた。机の上にいくつかのアイテムを並べる。


「これを食べると、NPCへの攻撃力が10分間2倍になります。それからこのハンマーはNPCの建物を壊せますよ。後このドリンクを飲むと、1時間NPCから認識されなくなります」


「中々に高性能!  NPCを相手にする時は便利そうだね」


 私の言葉にルージュちゃんもうんうんと頷く。


「アナ達はどうだったの?」


「それ、私も気になってた! アナちゃんの手に入れたアイテム見せてよ」


「私が今持ってるのは魔法石だけだけど、今並べるね」


 私は机の上に慎重に魔法石を並べていく。鑑定持ちは見ただけで、魔法石の効果が分かるが、そうでないプレイヤーはアイテムボックスに仕舞わないと効果が分からない。なので効果の説明も付け足す。


「この魔法石はね呪いの魔法石で、こっちは剣士向けの魔法石、でこれは……」


 私の魔法石談義に3人は聞き入っていた。たくさんあるので、全部は無理だが、いくつか強いやつの解説をした。


「ゲットしたものはどう分けるんですか?」


「アラト達と話し合う予定だけど、まあかなりの数のアイテムをゲットしたし、1人あたりの貰える量はすごそう」


  4人で平等に分配した場合、1人あたりの量は途方もなくなりそうだ。



 私達が魔法石を眺めながら、魔法石の鑑賞に盛り上がっていると、コンコンというノックの音が聞こえた。


「アナちゃん達帰ってるか?」


「アラト、帰ってるよ」


 私の返事を聞くと、アラトとリンクスさんは部屋に入ってきた。


「お邪魔するぜ」


「さっきぶりっすね!」


「魔法石を並べたのか」


 アラトは私の並べた魔法石の方を見ながら、にやりと笑う。


「うん、こっちの方が見やすいし」


「俺らも並べるわ」


 アラトやリンクスさん達もゲットしたアイテムや装備品なんかを机の上に並べていく。とてもホテルだけの机の上じゃ並べきれないので、ルージュちゃんがたくさん机を出してくれた。



 少し時間が掛かったが、アイテムや魔法石等を並べきる。部屋はお宝で溢れていた。



「こうして見るとすごいわね」


 マロンちゃんは感心したように、アイテムの数々を眺めていた。


「とりあえず、まあ金になりそうなのは4人で山分けしようぜ、ルージュちゃん換金頼む」


「おっけー」


 普通の宝石は使い道がないので、ルージュちゃんに換金してもらって、4人平等に分けることになった。残りはアイテムや装備品、魔法石だけど、この量を4人となるとすごいことになりそうだ。


「呪いの魔法石は私貰うよー、呪いたい」


「物騒っすね……」


 私の言葉に皆が苦笑いを浮かべる。呪いはそんなに物騒じゃないよ。


「呪いとは言わず、魔法職向けのは全部持ってっていいぜ。俺らは使わないし」


「やったーー」


 私はお礼をいいつつも、魔法系の魔法石を手に取る。私は3分の1くらいの魔法石を貰った。私は魔法石持ちである。こんなに魔法石があったら強い装飾品が作れそうだ。



 ルージュちゃんやアラトにリンクスさんはそれぞれにあった魔法石を取っていた。ルージュちゃんは獣人向けのやつとか、アラトやリンクスさんは物理職におすすめのやつとかね。



「残りの装備品も分けようぜ。俺この指輪貰うわ」


「俺はこのグローブ欲しいっす」



 装備品はアラトとリンクスさんとルージュちゃんの3人で分けていた。私は魔法石をいっぱい貰ったし、特に欲しいのもなかったので、遠慮しておいた。


 残りはアイテムだ。アイテムはいっぱいあるのよね。珍しいやつとか。


「どする?」


 尋ねるルージュちゃんに、アラトが考え込む仕草をする。


「そうだな……。とりあえず欲しいのを取っていこうぜ」


「「賛成!!」」


「了解っす」


 私達はアイテムを選び始める。アイテムを選ぶ皆の目は血走っていた。



 まず1つ目に手に取ったのは、アイテム100BOX。このアイテムに100のアイテムを詰められるらしい。一見すると、アイテムボックスがあるからいらないじゃんと思うかもしれない。


 しかし私は翡翠のイヤリングがある。翡翠のイヤリングにセットしたアイテムは、リタイアしても落とすことがないのだ。そしてスリなどにあう心配もない。


 アイテムボックスのアイテムは泥棒系のスキル持ちに盗られる心配があるからね。


 そしてこの翡翠のイヤリングには、5つのアイテムがセット出来る。つまり翡翠のイヤリングに、アイテム100ボックスをセットしたら、私は104のアイテムをセット出来るようになる。


  104のアイテムを落としたり、盗られる心配がなく持ち歩けるというわけだ。これは美味しいです。


 そして他にも、1回限定だが、10分間自分へのダメージを無効にするアイテムや、1時間相手のスキルを1つ封じるアイテムなんかもゲットした。


 後鑑定妨害アイテムも貰った。これをセットしとくと、鑑定される心配がなくなるのだ。


 この街は物騒だし、もし鑑定眼持ちのPKプレイヤーと会った時とかに、鑑定出来ないってだけで、こいつ手強そうだなって思わせる抑止力としての役目も果たしてくれそうだよね。


 鑑定眼以外にも、スキルだけ鑑定できるスキルとか、称号だけ鑑定出来るスキルもあるらしい。鑑定眼は万能だからなんでも見れるが。


 後面白いのだと、一日だけ性転換出来るとか、うさぎの耳が生えてくるのとかもあったよ。暇な時に試してみたら楽しいかもしれない。


「私の場合は、既に猫耳が生えてるんだけど、うさぎの耳生やしたらどうなるんだろ」


「キャットラビット?」


「新しい生物生み出すのやめて」


「俺はデビルラビットか?」


 なんて皆けっこうノリノリだった。誰も試そうとは決して言い出さなかったが……。



 後毒とかもあった。今まで見てきた中で、1番の猛毒じゃないって、薬がね……。


 その薬はアラトが全部持ってった。知り合いの毒使いに上げるらしい。




 他にも、天候を変えるアイテムとか、よく分からないお守りみたいなのとか色々あったよ。


 使い方は分からないけど、精霊契約紋というアイテムがあった。精霊と契約する時に使うらしいけど。精霊と契約ってどうやってするんだろう。このアイテムはとりあえず保留。精霊を強化するのとかもあったので、精霊系のアイテムは全部私が貰った。


 途中からは茶々さんやマロンちゃんもアイテム貰い合戦に参加した。4人じゃ分けきれないからね、貰って貰って。



 今回ので私達はアイテム持ちになった。たくさんのレアアイテムをゲットしたからね。


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