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おまけ 世界観とか、あれやこれやのまとめ

せっかくなので、世界観の設定などをまとめたものを公開します。

大きなネタバレは含まれていませんが、執筆以前にまとめた文章なので、一部本編と若干食い違いがあるところもあります。ご了承ください。

作品をお読みいただく上での補助にしていただければと思います。

◇ルネーグ

 本作の舞台となる世界。かつては冒険者の闊歩する、いわゆる剣と魔法のファンタジー世界だったが、後述する「終焉大戦」によって賢者と邪神が消失した結果、魔法やモンスターといった存在もまた消失。それに伴い、一般人が戦闘能力を身につけた「冒険者」も(各国の政治的な判断により)不要と見なされ、冒険者文化そのものが長らく失われていた。

 しかしその後、後述する「ロストミュージア」の出現により、終焉大戦以前の遺物レリックやモンスターが次々と復活。さらにはミュージアによる世界の浸食も無視できなくなったことから、人類は国家間の垣根を超えて遺跡管理局 《マスター》を設立。一般人を戦闘・調査要員とした「冒険者」を、ここに復活させた。


◇終焉大戦

 百五十年前に起きた事件。世界を破滅に導こうとした邪神を、一人の女賢者が亜空間に封印し、世界を救った。だが、賢者が邪神の力を完璧に封じるには、同時に自分の身を亜空間に投じて、内部で直接抑え込む必要があった。結果的に、この戦いで賢者自身もまた、この世界から消失することになった。


◇ロストミュージア

 本作の舞台となるダンジョン。亜空間に存在する超巨大遺跡。十三年前に突如として出現し、世界中にその入り口を開けた。入り口は現在も増殖中。このままでは世界が侵食されてしまうため、冒険者達は遺跡発生の原因を突き止めるべく、最深部への攻略を続けている。

 外見上は石造りだが、実際は石とは異なる物質でできており、その強固な素材は、内壁・外壁を問わず、あらゆる手段をもってしても破壊することができない。遺跡内は多くの階層に分かれ、各階層は転送ゲートによって繋がる。この他、「ロストサークル」と呼ばれる、町・森・海・山といった空間を模した、特殊なフィールドが点在している。

 また、遺跡内ではそこかしこに宝箱が生み出されており、中からは様々な遺物レリックが見つかる。さらには「ロストワンダー」と呼ばれるモンスターも多数徘徊している。これらのレリックやワンダーは、いずれも終焉大戦以前のものである。


◇マスター(遺跡管理局)

 ロストミュージアの調査と、冒険者・ギルド及びレリックの管理を目的とした、多国・多種族の垣根を超えた連合組織。上層部のメンバーは学者や国家の要人から成る。簡単に言えば、冒険者の総元締めであり、絶対的な権力組織。各都市に支局が存在し、冒険者及びギルドの登録や、発見されたレリックの届け出などを受けつけている。また、遺跡最深部に向かうルートを求め、日々攻略を進めている。

 各町に存在する、冒険者用の宿屋、酒場、武具屋、薬屋、鍛冶屋などは、すべてマスターが運営している。またレリックを専門に扱うレリックショップも、この一環である。


◇冒険者

 ロストミュージア攻略のためマスターに登録した調査員の通称。かつての冒険者文化に則り、こう呼ばれる。

 冒険者になるには、マスターに申請して「転生の義」(ただの人間から英雄に生まれ変わるという意味)を神殿で受ける必要がある。この儀式によって得た「英雄の紋章」と呼ばれるタリスマンを身につけることで、彼らは神々の加護を得て、レベルやスキル等、一般人が持たない力を身につける。またクラス(職業)は自由に選べるが、転職はできない。クラスの種類は、剣士、魔術師、盗賊、召喚術師、狩人、博徒……など様々。鑑定士もその一つ。冒険者の能力値補正や習得するスキルは、選んだクラスに準じる。

 英雄の紋章は冒険者のクラスによって形が異なり、レベルやランクに合わせて、中心部の宝石の色が自動的に変化していく。このアミュレットは遺跡に入る際の通行証にもなっており、遺跡の入り口で、マスターから派遣された受付嬢にチェックを受ける。非戦闘職(及び、冒険者でない者)が、戦闘職の同伴なしで遺跡に入ることはできない。


◇ギルド

 冒険者が結成したグループのこと。結成にはマスターへの申請が必要。メンバーの強さや所持するレリックに応じてギルドランクが上がり、それに伴って、一定階層以上への単独攻略や、マスター直属部隊への参加が許されるようになる。またこのランクは、社会的地位の指標にもなる。

 ギルドの内容は様々で、純粋な攻略目的のギルドや、レリック収集を目的としたギルドの他にも、犯罪ギルド、宗教ギルドなど、いかがわしいものもしばしば見られる。なお、冒険者の犯罪行為については、各国の法律に基づいて判断が決まるため、連合組織であるマスターは中立(黙認)の姿勢を保っている。


◇レリック

 「遺物」の意味。遺跡内で見つかるモノの総称で、厳密にはロストワンダーもこれに含まれる。いずれも終焉大戦以前に存在していたものばかりで、中には伝説級の聖剣など、都市一つを左右するほどの価値が付くものもある。ランクは下から順に、ジャンク(E)、アイテム(D)、アーティファクト(C)、トレジャー(B)、オーパーツ(A)、レジェンド(S)の全六段階。

 レリックはほぼすべて、外見と本質アニムが異なっている。つまり、見た目と正体が一致しない。例えば、見た目は剣だが、アニムは魔導書であり、振るうことで魔法の力を発揮する――というようなレリックも存在し得る。

 ただしアニムの顕在化度合いはレリックによって異なり、その大多数は5%未満。すなわち、アニムの特性が表に出てくることはない。有用な外見とアニムをそなえたレリックを見つけるのは至難の業だが、このようなレアレリックを手に入れた冒険者は、本来のクラスやレベルからはあり得ないような能力を発揮することが可能となる。それゆえにレリックの収集は、冒険者稼業の醍醐味でもある。

 なお、レリックの効果は一般人でも受けることができる。このため、レリックが無秩序に流通すると、世界のパワーバランスが崩れてしまう恐れがある。マスターが設立された理由の一つは、これを防ぐためである。

 なお、出土したレリックはすべてマスターへの申請・登録が義務づけられており、マスターのアーカイブには膨大な量のレリック情報が記録されている。特に高ランクのレリックや、危険度が高いと判断されたレリックについては、組織内に保管、それが叶わない場合は徹底した追跡・監視をおこなう。それもあって、未登録のレリックを二十四時間所持した者は(冒険者か否かを問わず)、規定により処罰の対象となってしまう。

 なお、各レリックの名称は、登録者に命名権がある。


◇鑑定士

 ここでは「レリックを鑑定する職業」の意味。冒険者としての鑑定士と、一般職としての鑑定士がある。

 一般職としての鑑定士(鑑定員)は、マスターが運営するレリックショップに勤め、レリックの鑑定や登録を受け付けている。鑑定は有料で時間もかかるが、鑑定ミスはほぼ起きない。ちなみにこのショップは、レリックの売買をおこなう店という側面もあるが、一番重要な役割として、冒険者が持ち帰ったレリックをランク付け・価格設定し、アーカイブへの登録をおこなうという役目を担っている。

 一方、冒険者としての鑑定士は、サポート専門の非戦闘職(戦闘スキルを持たず、戦闘では役立たないクラスのこと)。レリックの鑑定及び、宝箱の罠の解除などに長ける。パーティーに一人いれば、手に入れたレリックをその場で無料鑑定できるので役に立つが、鑑定ミスの頻度はショップで有料鑑定するよりもかなり高め(その鑑定士のスキル熟練度による)。また戦闘には向かないため、強敵が現れにくい序盤の階層で、資金の少ない低ランクギルドが利用するのが一般的であり、高ランクギルドからの需要はほぼない。

 鑑定士が戦闘で役立つためには、相応の戦闘用レリックが必要になる。逆に、戦闘職がレリックによって鑑定スキルを身につけることも可能。総じて鑑定士の存在意義は、最終的に薄くなる。そのため、しばしば「Fランク冒険者」と揶揄されることがある。

 ちなみに他のFランククラスの例としては、すべてが運任せな博徒、ロストワンダーを捕獲・使役できるががほぼ趣味の世界である召喚術師などがある。

お読みいただきありがとうございました。

今後も気が向いたら何か投下するかもしれません。

よろしくお願い申し上げます。

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