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罪 ーANOTHER PAGEー  作者: 悪戯
第1章 罪『-another page first-』
2/9

第一幕 【私】

「……ハァッ、ハァッ、ハァ……‼︎…何なんだあの女は‼︎…化け物かよ‼︎‼︎」

「……………………逃がしません。」

銃を構え、男の眉間に銃口を向ける。

「私にそのブツを渡して下さい。」

「…ヒィッ‼︎いつの間にぃ‼︎」

「渡して下さい。」

「こっ、断るっ‼︎コレは命に代えても守らなきゃいけない物だッ‼︎アンタみたいな小娘如きに渡す訳にはっ………‼︎」

「…そうですか。嫌ですか。分かりました。」

男の眉間に向けていた銃を下ろし、澄んだ瞳で見つめる。

それはまるでーーーーーー。

未来を見据えているかの様な眼だ。

「…貴方には家族は居ますか?」

唐突に聞かれて驚く男。彼女は男の眼を見たままゆっくり口を開ける。

「家族は素晴らしいです。他人には無い『絆』があります。然し、その絆は時に狂気となります。」

「な、何なんだッ‼︎何を言って…‼︎」

「私には母と父はもう居ません。居るのは可愛い弟と妹だけ。」

男の思考は停止した。

「……。」

何と言葉を返して良いのか分からなくなったのだ。

「同情は結構です。然し、私も仕事人です。そのブツをボスに渡さなければ重い罰を受けてしまいます。」

少女は金髪の髪をかきあげて、耳にかける。

「コレは最期の問いです。あなたの持っているそのブツを渡して下さい。」

先程よりも強い殺気を醸し出している。男は思った。

ーーーーーーーーーー殺される。

………如何すれば良いのか。

Yesと答えた後、一度助かっても、ボスに殺される。

Noと答えた後は、すぐ目の前の少女に殺される。

……如何すればいい、如何すればいいんだ……‼︎

男は覚悟した。

「ハハ……。一度は自分に…背いてみようか………。」

男は引き金を引いた。

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