↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/86

超・夏休み15

連続更新25日目!

狐雪さんの健康体操回


3日間の祭りの内の2日目

本祭りと言われる日だが私は自身の書斎で本を読んでいる。

時間は午前10時人が多くなり始める時間帯だ。

行かない理由としては単純に人口密度が高くなり過ぎて動き難い、これに尽きた。

神様としても存在した事のある私は戦闘も沢山して来たが故に咄嗟に身動きが出来ない状況を嫌っている。

だからと言って活気の塊のような人混みを嫌ってはいない。


「…………」


紅茶を飲もうとティーカップを手に取ったが中身が無くなっている事に気付いた。


「本を読む事が主な目的だったからおかわりがないわ」


仕方なく本に栞を挟み立ち上がるとティーカップを持ち台所に移動して置いた。

陽太郎と葛葉に軽めの朝ご飯を作り、片付けまで終えてから既に3時間も経過している為そろそろ運動をしても良い頃合いだと思い使用人の1人である神楽(かぐら)を呼び出す、


「屋敷の掃除はどう?」


「いつも通りです」


「なら時間は余っているわね?」


「はい」


「庭で待ってるから準備して来て」


神楽は一礼すると着替える為に使用人専用の屋敷へと戻って行った。


「……」


ティーカップは使用人が勝手に洗うと分かっているので無言で着替えに向かう。

互いの準備は合計10分も掛からず終わり庭で向かい合っている。

神楽は刃を潰した刀を持ち私は傘の持ち手よりやや太い2mの長尺の如意棒を担いでいた。


「取り敢えず5分間は適当にゆっくりとするわ。そこから息を整えてすぐに10分間の模擬戦をやるからすぐにへばらないようにね」


「頑張らせて頂きます」


お互いに構え緊張がある程度高まると神楽が一歩を踏み出した。


「っ!」


「おっ」


神楽はまるで剣道の様な突きを放つと同時に持ち手の尻を殴り上げ強制的に剣を振り下げる軌道に変えた。

そこまでは武器を使うまでもなく避ける。

体を捻り蹴りを放ち、続くように斬撃を繰り出す。


剣術というより喧嘩術や棒術の動きを組み合わせて剣を振るうのが神楽の特徴的な戦闘方法だ。

普通の人間は真似する事すら難しい動きな上、真似出来たとしても体力を浪費する癖の強い戦闘方法。

しかし神楽は生来心臓と肺が尋常じゃない程に強く、動いて消費された酸素とほぼ同等の酸素を供給する事が出来る。

更に護衛としても動ける様にと日々鍛錬している事もあり男性のトップアスリート以上の身体能力を誇っている。


「やはりこの息のつく暇も与えないような連撃!相手をしていて楽しいな!!」


「狐雪様に応えられて感無量ですっ」


「ははっ!相変わらず愛想のない女じゃ!!もう少し愛想を振り撒かんと良い男も寄って来んぞ!」


「狐雪様で間に合っています」


「愛しい者を見つけた時の喜びを知らぬとは勿体無い!」


わざと懐に神楽を入れて隙を作ると的確にそこを狙い一閃を放って来る。

それを如意棒で弾くと首元を狙い横薙ぎに払う。


ガン!!


首元に飛んで来た如意棒を剣の持ち手で器用に防いでいた。

当然両手持ちのままなのだ。


「ほぅ!器用じゃな!!やはりお前を拾ったのは正解じゃった!!」


今度は()が突きを放ち神楽との距離を空ける。


「10年前に岡山の路地裏で10人以上の悪漢を木刀1つ制圧しただけはある。あの時も息一つ乱れておらなんだが今も全く乱れておらん。

 ふふっ!最初の5分間は後2分……身体を解すにはまだ足りんな!」


今度は妾から仕掛ける。

長いそのリーチを活かした距離で戦うと流石に神楽は戦い辛いのか眉を寄せた。


「この5分間が終わり息を整えたら4年ぶりに本気で死合おう!あぁ!!今からが楽しみじゃあ!!」


神楽の反撃を身体を逸らし避けるが当然追撃が来る。それを如意棒を地面に突き刺し片手で体を支えながら蹴りを放つ。


ガッ!


「「アッッ!!!」」


互いの脛が勢い良くぶつかりあった。

幾ら人間でありながら人外の存在を屠る力を持つ神楽と言えど脛は当然痛かった。

本来狐雪は脛ではなく神楽の鼠蹊部に一撃を入れて神経を麻痺させる狙いだったが予想以上に神楽が超反応で体を僅かに引いた事でお互いの脛同士がぶつかる結果となる。


命を賭けた戦いの場ならば例え脛に鉄の棒をぶつけられようとも箪笥の角に小指の骨が砕けるくらい勢い良くぶつけようとも反応を抑える事が出来る。

だけど突発的な痛みには誰だって痛い。

生物だもの


「「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!」」


今庭には妾と神楽の2人だけしかいない。

その2人がどちらとも脛を抑え、泣き顔で蹲っているのは何とも……何とも情けない光景か。


「な、ないず反応じゃあ」


「光栄でずっ…………!」


涙が流れ、鼻水が流れる。

乙女もへったくれもない空間だが幸いにも誰も小言を言う存在はいない。


「少し早いが15分休憩じゃ……昂って気分で神楽と死合いたいからの少し休む」


「助かりまずっ、私も少々脛が痛いので!」


「「痛ったぁ………………」」


まともに歩ける様になったのは10分後だった。

脛をぶつけ合う情けなさで失念していたが妾の力で癒やしてやれば良いと気付きお互いの脛から痛みを取り除くと全力で動ける感じが戻る。


「……良し!変わりなし」


「こちらも変わりはありません。いつでもお相手を致します」


「そうか……なら、行くぞ!!!」





突発的な事故には泣きやすい氷鉋狐雪

10年前に岡山にとある事情で出掛けていた時に自身を襲って来る悪漢を全て木刀1つで制圧した姿に惚れ込みスカウト。

施設育ちの孤児だった事もあり容易に氷鉋家に引き取られる。当時14歳だった神楽は氷鉋家に引き取られて以降狐雪を慕い使用人の仕事に精を出す。

剣の腕は完全自前

14の少女に惚れ込みスカウトするお婆様



ここまで読んで下さりありがとうございます!!

面白いと思った方はブクマ、評価をお願いします!

佐倉神楽 さくらかぐら

身長162

体重 56

体力だけなら人類を超越してる疑惑アリ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。