序章 〜残念な奴〜
外は大分寒くなってき来た秋頃。
髪はボサボサ、顔には無精髭、寝起き丸出しの1人の男が目をこすりながら布団から顔を出した。
相変わらず狭い家だなぁとまだ動き出さない自分の脳に一言呟く。
6畳一間のよく有るアパート、その男の住居だ。
肌寒い気温のせいか布団から出たがらない身体を無理くり動かし携帯で時間を確認する。
「11:26か......起きるかな」
男は起き上がり其の足で風呂場へ向かった。
寝惚けた頭と身体を起こす様に熱めのシャワーを浴び無精髭を綺麗に処理をする。
十分に火照った身体を拭きながら男は今日の予定を考える。
「今日も勝負行くかな」
予定と言える様な事ではなかった。
さっきまでの動きが嘘の様に素早く着替えた男は外へと出掛けて行った。
「今日は先週の負け分返してもらおうか!」
男はボソリと呟き目の前の煌びやかに光る機械の前に座していた。
そう、パチンコである。
左上に諭吉を入れる。
ジャラララと音と共に出て来た銀の玉が機械の中を飛交い賑やかな音を奏でていた。
太陽が夕暮れを告げる頃男は人気のない住宅街を歩きながら後悔をしていた。
「アカン、今日も喰われた...」
男はずっと考えていた自分の愚かさを......
気持ちが落ちて負の感情が心を満たす。
やり場のない思いを何かの所為にしようと必死になる思考が自分の生い立ちや現状に穂先を向け始める。
男は考える、何んで俺なのか....
思えばあの時も...そしてあの時も...なんで俺は...こんなんなんだ...
ずっと頭の中をループする思考が気付かないうちに五感を鈍らす。
フッと我に返り男は気付く。
「...ここ何処や」
真っ暗な空間、上も下もない空間に立っていた。
まだまだ修業中
文学は難しいです(ー ー;)




