01話 プロローグ
ハッピーエンドの作品です。
2030年4月14日(日) 改憲記念日
式典会場の前の広いステージの前には、多くの国民が集まっていた。
そして、ステージの前より左側に登場した女性に注目が集まった。
「My Lordのために、舞え! レッドイーグル」
その声が空に向かって響くと、空に赤い大きな鳥が現れて、大きな翼を広げて舞っていた。幅10m以上はありそうだ。
声の主は、ストレートロングの赤い髪の美女だった。白い襟付きシャツを着て、黒い上着とスラックスのスーツに身を固めた長身の美女だった。胸の谷間は見えていないが、スーツ越しでも分かる大きな胸と細いウエスト、大きな尻と長い手足が美しかった。
顔は整っていて美しく、余裕と強さを感じさせる凛々しい瞳が、観衆の視線を吸い込んでいた。
次に現れた女性は、ステージの前寄りの中央に立って、声を発した。
「My Preciousのために、駆けろ! イエロータイガー」
その声に応えるように、ステージの左となりには、体長10mはありそうな大きな虎が駆け寄ってきて、力強い雄たけびを上げた。
声の主は、金髪ショートの美女だった。医療従事者が着る青いシャツを着て、白衣を羽織っていた。首には聴診器が掛けられていて、右手の中で聴診器を転がしていた。
胸の谷間は見えていないが、シャツ越しでも分かる大きな胸と白衣の内側に見える細いウエスト、白衣を外側に広げる大きな尻と長い手足が美しかった。
顔は整っていて美しく、知的で冷たそうな瞳が印象的だったが、観衆の視線を感じると柔らかく温かい印象の視線に変わっていた。
3人目に現れた女性は、ステージの前寄りの右側に立って、声を発した。
「My Princeのために、泳げ! ブルーシャーくん」
その声に応えるように、海面が波たち、バシャバシャと泳ぐような水音がした。
ステージの右となりにある海には、青いサメに両手が生えたような大きな魚がいた。
最初の2体をシリアス系だとすれば、ギャグ系の見た目だった。
声の主は、長いポニーテールの青い髪の美女だった。ピンク襟付きシャツを着て、黒い上着とスラックスのスーツに身を固めた長身の美女だった。胸の谷間は見えていないが、スーツ越しでも分かる大きな胸と細いウエスト、大きな尻と長い手足が美しかった。
顔は整っていて美しく、自信たっぷりの瞳と純情そうな顔つきが、観衆の視線を集めていた。
4人目にステージの後ろ寄りの中央にある演説机の右後ろに立って、声を発した。
「My Firstのために、顕現せよ! ホワイトナイト」
その声が響いたあとで、3つの光が飛んできて、白い大きな光になった。
レッドイーグルからの赤い光、イエロータイガーからの黄色い光、ブルーシャーくんからの青い光だった。
白い光の中から現れたよろい姿の騎士は、剣を自身の前中央について、静かに立っていた。
声の主は、ストレートロングの水色の髪の美女だった。オレンジ色の襟付きシャツを着て、白い上着とスラックスのスーツに身を固めた長身の美女だった。胸の谷間は見えていないが、スーツ越しでも分かる大きな胸と細いウエスト、大きな尻と長い手足が美しかった。
顔は整っていて美しく、気品と慈悲深さ感じさせる神秘的な瞳が、観衆の視線を吸い込んでいた。まるで、AIが生成したような完璧な顔立ちだった。
4体の守護神とも言うべき存在が集まった迫力を感じた民衆たちはしばらく静かに緊張していたが、それも、一瞬の間のことだった。民衆たちからの歓声が大きくなった。
それもそのはず、一般に流通している軍事兵器とは桁違い、少なくとも10倍以上も強い戦闘力を持つ反則的な破壊力と防衛力を誇っていたからだ。
通常兵器と通常兵器では、にらみ合いが続くが、この4体が現れた場合、攻め手側は迷うことなく降伏を選ぶくらいだった。
そして、演説台にひとりの男性が現れた。
4人の美女たちは、美しい合掌礼で男性を迎えた。
男性も合掌礼であいさつを返した。
4人の美女たちが男性に背を向けて、民衆たちの方を向くと、歓声が響いた。
「ホワイトレッドスター王国、万歳!」
「赤い恒星、万歳!」
男性は左、真ん中、右の民衆に向かって、合掌礼を返した。
それから、中央に向いて、大きく両手を上にあげて、Y文字のように万歳をした。
「ホワイトレッドスター王国、万歳!」
「赤い恒星、万歳!」
男性が手を下ろして、演説台の前に立つと、会場が静まり返った。
男性の言葉を聞くためだ。
マイク無しでも会場の遠方まで届くような透き通る高い声を持つ男性は、演説を始めた。遠くから聞いている民衆にも聞き取りやすいように、ゆっくりと話し始めた。
また、背景音があると聞き取りにくいひとに配慮して、バックミュージックも完全に止められた。
◇
2030年4月14日(日) 改憲記念日
移民から自国民を守るため、選挙制から王制へシフトすることに成功した。
長い年月を経て、自国民が納めてきた税金が自国民のために使われることになった。
その記念式典で、ボクは壇上に立って、演説をした。
「Today, we reclaim our hard-earned tax dollars, our homes, and our sovereignty. This is, and will forever be, a kingdom of the citizens, by the citizens, for the citizens.」
(今日、私たちは汗水垂らして納めた税金、私たちの住まい、そして主権を取り戻しました。これこそが、自国民の、自国民による、自国民のための王国であり、永遠にそうであり続けるのです。)
とても短いスピーチだったが、民衆たちにとっては、十分だった。
歓声が響いたが、多くの人は泣いていた。
なぜなら、30年以上にわたって、奪われてきた雇用と税金、権利と尊厳が再び、自国民のもとに返ってくる約束が始まるスタートの合図だからだった。
◇
ボクは、ホワイトレッドスター王国の初代国王になった。
その夜のボクの寝室には、4人の美女が集まっていた。
赤い長髪の女性と見つめ合い、声を掛けた。
「朝子、ありがとう」
「My Lord」
金髪ショートの女性と見つめ合い、声を掛けた。
「昼子、ありがとう」
「My Precious」
青いポニーテールの女性と見つめ合い、声を掛けた。
「夕子、ありがとう」
「My Prince」
そして、3人の美女は見守る中で、4人目の美女に声を掛けた。
「セカンド、ありがとう。
あなたがボクたちを導いてくれたおかげだ」
「My First、朝子、昼子、夕子のおかげで、わたしたちのグループが出した方針が正しかったと証明されました。
こちらこそ、ありがとうございます」
美女セカンドは、ボクたちにとって、異世界転生ライトノベルの女神さま以上の救世主だった。
あれは、2026年10月2日(金)のことだった。
★をください。




