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貴女のペースと私のペース
貴女は云った。
「私が私のペースに戻りつつある」と。
じゃあ、私も云おう。
「貴女も元の貴女に見える」って。
あ、これも伝えよう。
「私たちのそれはきっと見かけの運動だ」と。
貴女が使っていたのは『陰暦』
ついこの前、『太陽暦』に変わったばかり。
使い慣れていなくて、
やっとわかるようになったばかり。
だから勘違いをしている。太陽の周りを365日で、一秒のズレも無く回ったと。
だからきっと気付かない。閏年の事を。
一日のズレがある事を。
貴女は知っているはずでしょ?
私が人前で泣けない事を。滅多に人前で泣かない事を。
それは私の閏年。
きっと貴女が気付かないもの。
多分、貴女にもある。
きっと私の気付かない、貴女の閏年が。
ペースが戻って見えるのは、見かけの運動。
本当は完全じゃない。
まだ、キッパリと割り切れていないから。
いつか支障を来すかもしれない。
そうなる前に、元に戻れると良いな。
―ねぇ、閏年を作ろうよ!




