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4人のクズなイケメン観察日記 〜ただの観察対象だったクズ男達が、なぜかやたら距離を詰めてきます〜   作者: ぷる美


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26話 向けられる視線

第26話です。

お待たせしました、この辺りから書き溜めしていなくて・・・

学校行ったら注目の的になっていた話です。

翌日。


いつものように大学へ向かうと、

キャンパスに足を踏み入れた瞬間から、妙に視線を感じた。


昼休み。


今日は珍しく一人で学食に来ていた。

隣のテーブルの女子グループがおり、ちらちらとこちらを見ていた。


いつかはわからないが、あの4人と並んで歩いていた日の目撃情報が流れたようだった。


女子グループの一人がその隣に座る女子にスマホを見せながらヒソヒソと話している。

「ねえ、あの人じゃない?理人くんたちと歩いてたの。」


スマホを覗き込んだもう一人が眉をひそめる。

「ほんとだ、誰あれ。普通の子じゃん」


聞こえている。

わざと聞こえるように言っているのかもしれない。


目立ちたくないのになぁ


気にしないふりをして、味噌汁をすする。

そのとき、女子グループの数人が立ち上がって近づき声をかけてきた。


「あの、すみません。ちょっと聞いてもいいですか。」


「…はい?」

目が笑っていない笑顔。

取り巻きが後ろに控えている。


「理人くんたちとはどういう関係なんですか?」


リーダーのような女子生徒の笑みが深くなる。

周囲の視線もちらちらとこちらに集まっている。


取り巻きの女子も、リーダーに続くように口を開く。

「最近、よく一緒にいますよね?」

「学食でも見かけるし。」

「……もしかして、誰かと付き合ってたりするんですか?」


牽制だった。

明らかに釘を刺しに来ているようだ。


「ただの友達ですよ。」

それだけ答えると、リーダー格の女子がじっと目を見て聞いてきた。

「ほんとに?正直に答えてくれるだけでいいんですけど」


取り巻きたちも横から続く。

「でも理人くんだよ?あの人が普通の友達とか作るわけないじゃん。」


「そんなことは…」と言っている途中で遮られた。


後ろにいた巻き髪の女子が、腕を組みながら口を挟む。

「じゃあ、なんで理人くんと二人で歩いてたんですか?」


いつかの日、誰かが見ていたらしい。

情報の出どころは不明だが、彼女たちのネットワークは侮れなかった。


リーダー格の女子が目の前の椅子を引いて勝手に座る

「隠さないでほしいんですよね、こっちも。」


苦笑いを浮かべるしかなかった。

「別に何も隠してないですけど…」


「何が面白いの?今の状況わかってます?」

リーダー格の女子の機嫌を損ねたようだった。


取り巻きの女子がそれに続くように苛立った声で言った。

「笑ってる場合じゃないんだけど。」


リーダー格の女子がこちらの目を見ながら取り巻きを遮った。

「まあいいです。…でも一つだけ言っときますね。」

「……理人くん、優しいから何も言わないと思うけど。」


リーダー格の女子は微笑んだ。

「変なことしたら、わかるよね?」


脅しなのか、忠告なのか…

言いたいことを言い終えると彼女たちは去っていった。


えー…

こちらとしてはほんとに特になんでもないんですけど…


そう考えながら呆然としているうちに、食堂にいつものざわめきが戻っていた。


その時、理人と夜霧が食堂の入り口に立っていた。

今の一部始終を見ていたかどうかはわからないが、二人ともいつも通りの顔をしていた。


まっすぐこちらに歩いてきて、トレーを置いて向かいに座る。

「表情が暗いですね。何かありました?」


理人がこちらを気遣ってきた。


夜霧は何も言わず理人の隣に座っていた。

理人と私の様子を観察しているようだった。


「そう見えますか?」


「ええ、まあ。」

「……彼女たちに何を言われました?」


やはり見られていた。

しかし、話しても仕方がないので誤魔化す。

「別に、大したことじゃ……」


「大したことかどうかは、私が判断します。」


こうもキッパリと言われては誤魔化しきれず、白状した。

「理人くんに変なことしないでねと…」


それを聞いた理人の眉間に皺が寄る。

「…迷惑をかけましたね。」

「彼女たちには私から言っておきます。」


理人が悪く思う必要はないので、慌てて断った。

「理人くんが謝る必要はないですよ、忠告されただけで特に害はなかったので。」

「あの2人も悪気はないでしょうし。」


「……甘いですね、貴方は。」

そう呟いた理人のその声に棘はなかった。

夜霧は何かを考えるように、静かに目を細めていた。


今日は三人で昼食を終え、午後の講義に向かった。

全員別々の教室。


廊下で理人と別れる際、彼は振り返らずに片手だけ上げた。

それが理人なりの「また」なのだろう。


その姿を二人で見送った後、少し歩いたところで夜霧が声をかけてきた。

「……怖かった?」


「ううん。ちょっとびっくりしただけ。」


夜霧は少し黙った。


「そっか。」

「…人気者と仲良くすると大変だね」


「そうみたいだね」


その会話の直後、午後の講義の講義室に到着したので会話はそれだけだった。


夜霧と別れ、講義室へ入っていく。

まだ何も始まっていないはずなのに、少しだけ疲れた気がした。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

四人と仲良くなるということは、四人の周りとも関わるということ。

なかなか平穏にはいきませんで。

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