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浸す
寒々とした日、残暑日が交差する今日この頃。大雨、残暑、目まぐるしい日々。
秋の藍色の空の中、紅葉が飛ばされ、吸い込まれて行く。
ふつに紅葉を空に浸すか、て。
それは刹那に消え、あたりは静けさを取り戻す。
秋の道をサッ、サッ、と歩く。ズボンがすれる音だけが脈々と聞こえる。
10月某日。
サラサラと風、吹き、また一つ、一つと紅葉が消えてゆく。
なにがし、何を想うか。
駅前。無数の人。山中の鳥兜。
学校風景。アマリリス。
あの紅葉になりしとき、それななんどき。
歩を進めるとともに、足元のレンガ通りに数多の落葉が見える。
銀杏は黄色。桜の紅色。紅葉は燃え色。
サク、サク、サク、と絨毯を歩く。ため息交じりの息で、眼鏡が薄曇る。
現在時刻。16時半。藍色になりし空は、今や群青。
肌寒さが増す、風が冷やかす。街灯や外套の存在に人を感じる。
あたりは金希星の甘い香り。なにがしは擦れた銀棄生。
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