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黎明を灯す光 ~神に至る道~  作者: Mr.Z


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089.戦闘部隊

 特殊強化兵によって構成された騎士団。それは戦場で瞬く間に戦果を挙げた。


 10人で構成された戦闘部隊。戦乙女部隊と違って別に名称はない。


 とりあえず機動力のある連中はルカを代表としている。彼は脚力強化(トウテツ)超回復(バエル)の2種類に適合した。そしてその妹のクララも念動力(クトゥルフ)超集中(ニュクス)に。今となっては主力に2人だ。


 ちなみにルカの戦闘スタイルはオレを真似をして近接武器で戦う。さすがにアダマントソードを持つ程の筋力はないので、アダマンタイトの短刀を使った二刀流だ。トウテツの因子を活かしたスピード重視の戦いを得意とし、小型のオメガに対して無類の強さを誇る。


 オレの真似をするのを見ていると、可愛い弟が出来たみたいだ。


 ただ中型以上、バエルより大きいオメガに対してはまだ勝てないが、それはもう少し経験を積んでからだろう。ルカならきっとやれる。


 それとクララはかなり独特な進化を遂げた。クトゥルフ(サイコキネシス)ニュクス(超集中)の因子を組み合わせて、『千里眼』を使えるのだ。意味が分からない。


 遠視と呼ぶべきなのか、彼女は目以外の方法で遠くを『視る』事が出来る。そして遠く離れた敵をサイコキネシスで空間を歪めて倒すのだ。意味が分からない。


 逆にミカエラみたいに空を飛んだり、物を持ち上げたりするのは出来ないらしい。またオレみたいにでかい手でぶん殴るのも。燃費が悪く、連発して力は使えないが、ベヒーモスやゴライアスといった戦車型オメガをワンパンできるのはかなり強い。


 サイコキネシスを使える人間が3人いて、全員が異なる使い方しか出来ないのを考えると、クトゥルフの因子はかなり個人差が生まれやすいのだろう。


 ただ、クトゥルフの因子の適合者は極端に少ない。オレとミカエラ、アンジェ率いる戦乙女(ヴァルキリー)部隊を含め、オメガ因子を結合させた人間は16人。その内まだ3人しか適性を持った者がいない為、今のところ打率は約2割。


 一方で、トウテツの適性を持つものが圧倒的に多い。次いで腕力強化(ゴライアス)といったところだろう。


 とは言え、やはり脚力強化(トウテツ)はかなり強力だった。敵をかく乱しながら移動射撃する一行を見て、興奮を覚えた。普通の兵士であれば、そのまま抵抗する間もなく喰われる様な場面でも、走って逃げられるのはやはり強い。


 後方に逃げながらも弾をばら撒くその姿は滑稽だったが、死ななければ安いものだ。


 ゴライアス因子にしか適性のない者は、接近戦はさせずに後方支援に回した。鈍足な重戦士にしようかと思ったが、アイテールの熱線に焼き殺されたり戦車型に轢き殺される未来が見えたのでやめた。


 それなら後方で重火器を取り扱った方が役に立つだろうと考え、重装兵として新しく鎧と武器をコマンダーが開発した。友人のソルジャーみたいな役割だ。ちなみにアダマンタイトの鎧ではない。


 アダマンタイトの量が本当に残り少ないのか、コマンダーがかなり出し渋る様になった。近日中に宇宙探索して採掘するらしい。見つかる可能性は低いと言っていたが、人類の存続が掛かっているから大量に収穫できる事を祈るばかり。


 それとクーナさんの騎士団入りも決まった。彼女の他にもアールヴ3人いる。おそらくお目付け役だろう。あの人オレの事となると平気で仕事を投げ出すからな。


 これで騎士団の人数は合計で20人となった。オレは相変わらず騎士(ナイト)と呼ばれているが、ミカエラは天使(エンジェル)、クーナさんは姫君(プリンセス)と呼ばれている。ミカエラが天使なのは認めよう。異論は認めない。クーナさんがそう呼ばれているのは、他のアールヴが姫様と呼んでいたからだ。


 気が付いたら2人の呼び名と称号がそれで定着してしまった。まあ、別にいいけど。


 これからその20人で作戦に参加する。場所はロンドン。イギリスの首都だ。


 今までのオメガが襲撃する場所は、どこも先進国というか都市部が多い。人口が多いところが狙われているのかと思っていたが、どうやら文明が進んでいる場所と思われる場所を集中的に狙っているのかもしれない。そういった場所に情報があると考えているのだろう。


 狙い目は賢いんだけど、今回に関しては間違いなんだよな。いや、偶然にも一度ガブリエル大統領を狙ったのは悪くはなかったけど、狙ってやったのではなくて大規模襲撃の一端だった点を考えると、やはり賢くないかもしれない。


 重要な情報、武器、資源を管理しているのは全てコマンダーだ。そして無機物のコマンダーを捕食しても情報を得られない。つまりコマンダーというかオートマタはオメガの天敵といっても良い存在だ。


 圧倒的な物量でオートマタを資源不足まで追い込んだのは確かだが、後一手という所で地球に浮気したのが仇となった。惑星マザーに比べて質は悪いが、資源が豊富な地球にオートマタが訪れる機会を与えてしまったのだから。


 閑話休題。


 つまり今回のロンドンの襲撃もはっきり言って無駄だという事だ。そろそろ学習して地球を襲撃するのをやめるかもしれない。


 そう期待しつつ、オレ達はロンドンにある有名な建物。『ビッグ・ベン』の付近に降り立つ。すぐ近くにある橋がロンドン橋かと思ったが、どうやら違うみたいだ。


「ロンドン橋落ちた、落ちた、落ちた」


 違う橋の上で有名なあの曲を口ずさみながら周囲を見渡すと、観覧車が見えた。いつかミカエラとクーナさんと乗ってみたいな。


 そして空から降り注ぐ卵型ポッドを視界に捉える。さあ、本物のロンドン橋が落とされない様に迎え撃たないと。


「マイ・フェア・レディ」


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