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黎明を灯す光 ~神に至る道~  作者: Mr.Z


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083.超感覚

 アメリカ襲撃から3か月。


 小規模の襲撃はいつも通りあったが、死傷者は全くといっていい程出さずに退けている。


 新型オメガが現れてからしばらくは、死者が少なくなる。新型オメガへの対策がなされ、初見殺しをしてくる新たなオメガが現れないからだ。


 前回の現れた新型オメガの対策はいつも通りコマンダーが立案した。


 まず香港で遭遇した青いクラゲオメガ。あいつの名前は特攻型オメガ オケアノスと名付けられた。あれはエネルギーの変換効率が以上に高く、少量の食事で急成長する。そして死亡時に大爆発する厄介なヤツだ。


 爆発する原因は、成長に使われていたエネルギーが行き場を失った結果爆発するという見解だ。そのエネルギーを消滅させるのは不可能の為、別の方法で解決する新たなアイテムが開発された。


 それは『フリージンググレネード』。瞬間的にマイナス273度、つまり絶対零度の冷気を半径10メートルに噴射する。それでオケアノスの死骸を凍結させ、ゆっくりと自然解凍させれば大規模な爆発が起きず、爆竹程度の爆発に抑え込む事が出来る。


 他のオメガにも通用するが、パルスグレネードと効果は変わらないし、何よりもコストが掛かる為大量生産できない。世の中結局は金だ。世知辛い。


 次に目玉オメガ。特殊型のアイテールと名付けられた。アイテールの意味は昼の光をもたらす神だとか。もう1体の新型オメガにちなんでそう名付けられたらしい。


 アイテールの対策は、やはりアダマンタイトのソルジャーだった。地球に存在する金属、合金ではあれの熱線には耐えられない。アダマンタイト以外は問答無用で溶けてしまう。


 アダマンタイトの鎧も考案されたが、鎧の中身がゆで卵状態になるので却下された。


 そして最後のイソギンチャクオメガ。これは異能型に該当し、ニュクスと名付けられた。こっちは夜の神。ちなみにアイテールはニュクスの子供らしい。同時に出現したから親子みたいという事でこの名前になった。


 コイツのジャミング効果は、既にコマンダーが無効化する方法を見付けたので、今となってはただのオブジェクトだ。


 あの日は、コイツが卵型ポッドと一緒に落下してきたせいで、一切観測できなかったらしい。更に通信障害も引き起こす為、通信系統は混乱。味方が無事なのか、敵がどれ程いるのかも分からない最悪な状況を生み出した。


 今までの襲撃で、地球のどこが重要な地域か調べ、アメリカが一番危険だと判断したのだろう。それも母艦のある空母の周りにある州を徹底的に攻撃してきた。


 あの1日だけで分かっているだけでも200万人近くの人間が犠牲になっている。ファーストコンタクトを超える死者数だ。


 次は自分達の国が襲われるかもしれないと、多くの国が軍事費を確保する為に増税をしていた。ただでさえ、宇宙防衛連合の活動費を集める為に増税しているのに、ここに来て更なる増税に対して民衆は怒り心頭。


 そもそもオートマタの武器じゃないとトウテツ一匹殺せないのに、自国の軍事費を確保してどうするのかというツッコミはなしで。ちなみに増税した国に日本も入っているらしい。


 先進国で増税したのは日本だけなので、それをネタにされてヨハネス大統領にからかわれる。恥ずかしいからホントに勘弁してほしい。


 連合の会議にも出ないし、一体日本の総理と防衛大臣は何をしているのだろうか・・・。


 中国の学主席にも同情された時はホントに恥ずかしかった。お前を日本人にしておくのは勿体ないとか、母国に嫌気がさしたら中国に来いとも言ってくれた。悪代官みたいな顔で口も悪いが、良い人なのは確かだ。


 とにかく、オメガの襲撃が激化したあげく、襲撃の仕方にも工夫が施されているのは紛れもない事実。今後苦戦を強いられるのは想像に難くない。対抗する為に、まずは強くならなければ。


 そういう訳で、前回現れた新型オメガ3種の因子を結合させた。オケアノス、アイテール、ニュクス。


 オケアノスの能力は戦闘向きではなかったが、アイテールとニュクスの能力は非常に強力なものだった。


 アイテールは目玉のオメガという事もあり、目が強化された。つまり視力や動体視力が向上。接近戦を主としたオレのスタイルと相性が良い。


 次にニュクス。イソギンチャクみたいにオレの髪がウネウネと動く、という訳ではなく。異能型らしい力を得られた。


 その能力とは『超感覚』。簡単に言うと、五感が強化されるのだ。視覚はアイテールで強化されているからいいが、聴覚と触覚が研ぎ澄まされるのはデカい。些細な物音も逃さず、空気の動きで奇襲も察知できる。


 何よりこの能力の優れているところは、時間の流れが遅く感じる程の集中力を発揮する事ができる事。単独で敵陣に入る事の多いオレにはありがたい能力だ。


 ただこの力を使っている最中に、体を触られたり耳に息を吹きかけられると、何というかゾクゾクする。簡単に言うと体の感度も一緒に上がっているのだ。これがミカエラとクーナさんにばれた時はひどかった・・・。


 何があったのかは、ご想像にお任せする。一つ言える事は、男としての尊厳をズタボロにされた。気持ち良かったけど。


 で、オケアノスの能力というのが、ヤツ自身も持っていた『エネルギー変換率上昇』だ。つまり少量の食事で多くのエネルギーを得られるという事。


 この能力の一番良いところは、超回復を気軽に使えるという事もあるのだが、何よりも身長が伸びる。オケアノスの因子を結合させてからまた身長が伸びたのだ。今では念願の180センチメートルに到達。


 やったぜ、と喜ぶオレとは反対に、ミカエラとクーナさんからはオレがどんどん可愛くなくなっていくと嘆かれた。解せぬ。


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