表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Mr.弁護士  作者: ぐへへ
4/16

アメージング 事務所にて

― アメージングの事務所 ―

買い物袋を置くと、沙紀が言った。

「ほら蘭、暗くなる前に家に帰りなさい」

「やだ〜、蘭、ママと居たいもん。ママと一緒に新城のオジちゃんと遊ぶの」

「3Pですね」

「もう、この変態だけは!ちょっと、武さんいない?」

ロビーの方から足音がし、事務所の扉が開く。

「何でしょうか、社長?」

「武さん居て良かった、蘭の相手しててくれない?」

「かしこまりました。蘭お嬢様、私と散歩に参りませんか」

「あら、よろしくてよ」

武の差し伸べた手を取り、お嬢様気取りで歩き出す蘭。事務所を出る前に一礼し、外に出ていった。

「女王様も似合いそうですね、蘭ちゃん。」

「もう・・・、怒る気も失せたわ。それで?」

「はい?」

「私の貧乳に会いにきたという顔じゃないわね」

「それはどんな顔ですか?」

携帯を取り出して、沙紀が言う。

「こんな顔よ」

(-_☆)キラリ

「さすが沙紀さん、察しが良いですね。」

「だてにこの店やってないわよ」

「この娘をご存知ですか?」沙紀に写真を見せる新城。

「あら、可愛い娘ね。どこかで見たような気がするけど…」

「では、こちらを見て下さい」

新城から受け取り、目をやる沙紀。

― もう、貧乳とは呼ばせない。驚異のバストアップエキス配合。D―UP↑!! ―

「一万五千円です」

グシャッ!!

沙紀の手の中で、握り潰される D―UP↑ のチラシ。

「どこまでくそガキなのよ、この弁護士!」

身を震わせる沙紀。

「震えてもふるえませんよ、沙紀さ…」

パンっ!

新城をにらむ沙紀。

「沙紀さん、落ち着いて。」

「誰がさせてんのよ!」

怒る沙紀に、新城が再び手渡す。

「本当に、まったく…」

ぶつぶつと言いながら、目をやる沙紀。表情が変わった。

「元総理の中曽根 豊じゃないの…、あ、この娘中曽根の…」

沙紀がふと新城の方を見ると、新城が微笑んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ