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そらいろ  作者: オル
16/17

辞令

 戦争も、終わって、私も、また、転属。

後方の、基地に、配属された。

今だ、ガンダムパイロットとして、勤務している。

最初の一週間は、書類仕事に、追われて、過ごした。

今は、哨戒任務と言う、訓練と、シミュレーターを、して過ごしている。

最初は、スコアーは、良かった。

今は、少々、手を抜いている。

二番手を、維持する事に、集中している。

所詮は、シュミレーターだ。

ガンダムの、シミュレーターが、無いのも、本気に成れない理由の、一つかもしれない。

もっとも、あれが出て来る様だったら、機密事項として、問題が、有るだろう。

ロジックも、オーバーライドに成るだろうから、そんな、バレバレな事を、する訳にも行かないだろう。

演習も無いので、模擬戦も無い。

たまに、ちょっかいを、出してくるパイロットも、居るが、何も起こらず。平和に過ごせている。

階級章の、横の、戦績が、気になるのだろう。

今は、強制的に、付けさせられている状態。

取り外しても、良い物なのか、良くわからない状態。

だけど、機密に関する事なので、回りには、詳細は、話せない状態。

やっぱり外そうかな。

もう、手遅れか。

ガンダムも、今は、静かなものだ。

やる気が出ないのか、それが出来ないのか。

たぶん、やる気の方だな。

週に一度、AIを、使っての、シークレットミッションが、課せられている。

いたって、平和なものだが。


 ある日、女子兵卒が、私に敬礼してきた。

「本日より、従卒として、まいりました」

「そう。それじゃ、よろしくね」

 そうして、まえを、通り過ぎようとすると、呼び止められた。

「お待ちください。私は、あなたの、直属の、従卒として、派遣されて来たのです。これ以後、常に、お供するようにと、命令を、受けています」

 はあ?、パイロット直属の、従卒ですって、何言ってを、言っているのだろうか。直属の、従卒なんて、将軍でも無いのに、有り得ない。

「あなた、からかわれたんじゃない」

「いえ、そんなことはありません。間違いなく、そう命令を、受けました」

 なんだか、頑なだ。

「お嬢さん。こんな事、有り得ると思う。それとも、この基地では、これが普通なのかしら」

「いえ、そんな事は、有りません」

「なら、上官に、もう一度、聞いて、いらっしゃい。それとも、命令してさし上げましょうか。上官に、間違っていましたと、伝えなさいと」

「それは、…」

「行きなさい。きっと、あなたは、からかわれたのよ。話は、それで、お終いよ。気にする事は無いわ」

 オドオドした仕草の、後に、敬礼して、帰って行った。

そして、その後、お姉さま感、増し気味の、女の人が、やって来た。

「先ほどは、大変、失礼しました。命令の、伝達に、不備が有ったようです。本日より、わたくしが、あなた様の、従卒を、務めさせていただく事に成りました」

 冗談は、まだ続いているのか。

「これが、辞令と成ります」

 連絡版に、止められた辞令の書類を、こちらに、手渡してくる。

私は、知っていた。直属ともなれば、それが、必要な事も。

それを、わざわざ準備してきた。あちらは、本気だな。

それを、見て、彼女を、睨む。

そして、私は、それに、サインを、する。

これは、こちらの希望では無く。あちらの命令だ。

拒否権は、多分、無い。

「それでは、これからよろしくお願いいたします」

 敬礼をして、宣言する。

要するに、彼女の役目は、従卒などではなく、私の監視なのだろう。

面倒な話だ。

その後、私が、どんな噂を、立てられたかなんて、聞きたくもない。

その後、三か月、彼女と、過ごした。

執務室まで、与えられたので、経費の無駄遣いも、はなはだしい。

その後に、代わりの、女性が、やって来た。

私よりも明らかに上官。

何でも、そつ無くこなし。周りを整えて行ってくれた。

有能な人だ。

その人に、私は、聞いてみた。

「あなたは、知っているのかしら」

 すると彼女の答は。

「いいえ、何の事だか。まったく知らされていません」

「そう」

「ですが、察していると、お思いください」

 彼女のお陰で、この状況にも、だいぶ慣れた。

それからも、三か月ごとに、従卒が、変わって行くのには、変わりなかった。

軍は、私を、当分、離してくれそうもない。






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