辞令
戦争も、終わって、私も、また、転属。
後方の、基地に、配属された。
今だ、ガンダムパイロットとして、勤務している。
最初の一週間は、書類仕事に、追われて、過ごした。
今は、哨戒任務と言う、訓練と、シミュレーターを、して過ごしている。
最初は、スコアーは、良かった。
今は、少々、手を抜いている。
二番手を、維持する事に、集中している。
所詮は、シュミレーターだ。
ガンダムの、シミュレーターが、無いのも、本気に成れない理由の、一つかもしれない。
もっとも、あれが出て来る様だったら、機密事項として、問題が、有るだろう。
ロジックも、オーバーライドに成るだろうから、そんな、バレバレな事を、する訳にも行かないだろう。
演習も無いので、模擬戦も無い。
たまに、ちょっかいを、出してくるパイロットも、居るが、何も起こらず。平和に過ごせている。
階級章の、横の、戦績が、気になるのだろう。
今は、強制的に、付けさせられている状態。
取り外しても、良い物なのか、良くわからない状態。
だけど、機密に関する事なので、回りには、詳細は、話せない状態。
やっぱり外そうかな。
もう、手遅れか。
ガンダムも、今は、静かなものだ。
やる気が出ないのか、それが出来ないのか。
たぶん、やる気の方だな。
週に一度、AIを、使っての、シークレットミッションが、課せられている。
いたって、平和なものだが。
ある日、女子兵卒が、私に敬礼してきた。
「本日より、従卒として、まいりました」
「そう。それじゃ、よろしくね」
そうして、まえを、通り過ぎようとすると、呼び止められた。
「お待ちください。私は、あなたの、直属の、従卒として、派遣されて来たのです。これ以後、常に、お供するようにと、命令を、受けています」
はあ?、パイロット直属の、従卒ですって、何言ってを、言っているのだろうか。直属の、従卒なんて、将軍でも無いのに、有り得ない。
「あなた、からかわれたんじゃない」
「いえ、そんなことはありません。間違いなく、そう命令を、受けました」
なんだか、頑なだ。
「お嬢さん。こんな事、有り得ると思う。それとも、この基地では、これが普通なのかしら」
「いえ、そんな事は、有りません」
「なら、上官に、もう一度、聞いて、いらっしゃい。それとも、命令してさし上げましょうか。上官に、間違っていましたと、伝えなさいと」
「それは、…」
「行きなさい。きっと、あなたは、からかわれたのよ。話は、それで、お終いよ。気にする事は無いわ」
オドオドした仕草の、後に、敬礼して、帰って行った。
そして、その後、お姉さま感、増し気味の、女の人が、やって来た。
「先ほどは、大変、失礼しました。命令の、伝達に、不備が有ったようです。本日より、わたくしが、あなた様の、従卒を、務めさせていただく事に成りました」
冗談は、まだ続いているのか。
「これが、辞令と成ります」
連絡版に、止められた辞令の書類を、こちらに、手渡してくる。
私は、知っていた。直属ともなれば、それが、必要な事も。
それを、わざわざ準備してきた。あちらは、本気だな。
それを、見て、彼女を、睨む。
そして、私は、それに、サインを、する。
これは、こちらの希望では無く。あちらの命令だ。
拒否権は、多分、無い。
「それでは、これからよろしくお願いいたします」
敬礼をして、宣言する。
要するに、彼女の役目は、従卒などではなく、私の監視なのだろう。
面倒な話だ。
その後、私が、どんな噂を、立てられたかなんて、聞きたくもない。
その後、三か月、彼女と、過ごした。
執務室まで、与えられたので、経費の無駄遣いも、はなはだしい。
その後に、代わりの、女性が、やって来た。
私よりも明らかに上官。
何でも、そつ無くこなし。周りを整えて行ってくれた。
有能な人だ。
その人に、私は、聞いてみた。
「あなたは、知っているのかしら」
すると彼女の答は。
「いいえ、何の事だか。まったく知らされていません」
「そう」
「ですが、察していると、お思いください」
彼女のお陰で、この状況にも、だいぶ慣れた。
それからも、三か月ごとに、従卒が、変わって行くのには、変わりなかった。
軍は、私を、当分、離してくれそうもない。




