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そらいろ  作者: オル
14/17

尋問

後ろで、手を、組んで、歩くように言われた。

自分で、手錠を、している様なものなのだろう。

上官三人に、囲まれて、引率されている。

理由は、私の、地位では、入れないエリアなので、引率が必要だったと言うだけ。

そして、通された部屋に、その男が居た。

「ローズ・アルマリナ君」

 私の名前を呼んだ。

「椅子に掛けたまへ」

 一応、敬礼して、椅子に座った。

その男と、秘書ぽい人が、隣に座っている。

「単刀直入に、聞こう。君は、ニュータイプかね」

 私は、嫌そうな顔をしていたと思う。

「いいえ。私は、サイコミュを、使えません。ニュータイプでは、有りません」

「簡潔な答えだね。結論も、解りやすい」

 その男は、資料に目をやると、また質問をしてきた。

「だが、君の戦歴を、見させてもらったが、ニュータイプと、宣言しても、そん色ないと思うがね」

「私の、戦略は、逃げる。避ける。背後から撃つです。今回の戦果は、それに、たまたま有利な状況が、続いただけです」

「成程、敵が、間抜けだったと、言いたいのだね」

「いいえ、敵の、運が、悪かったんです」

「見解の相違だね。結論は、同じだが」

 もったいぶった沈黙の後に、質問を、続けた。

「しかし、その戦略に、そぐわない事例も、それなりに、有ったようだが」

「戦場は、常に動いています。敵が、正面を、向いて居るから、敵が有利とも限りません。敵が、私を、見ていなければ、結果は、同じです」

「中々、巧妙なんだね。狡猾と、呼んでも、良いかね」

「私の判断する事では、有りません」

「それでも良い事に、成るのかな」

 その男は、私を注視する。

その後、質問してしてきた。

「何か、質問は、有るかね」

「あれは、何です」

「あれかね。私が、答えると、思うかね」

「いいえ」

「では、私から、質問を、させてもらおう。あれは、何だと思うかね」

 私は、押し黙った。

一つため息を、ついてから、答えた。

「何らかの、コミュニケーション・デバイスですか」

「控えめな、表現だね。本心だとしたら、私は、失望しただろうね」

 いい答えが、返せずに、私は、押し黙った。

男は、身を乗り出して、聞いてきた。

「あれの感想を、聞いても良いかな」

「迷惑です」

「ふふふ、迷惑か、的確な表現だ。実際、私も、君の意見には、共感を、持つよ。多少だがね」

 続けざまに、質問が来る。

「君は、あれを、何処まで使えると思う」

「使いたくありません」

「君に、その権限は、無いよ。意見としては、聞かせといてもらうとしよう」

 私は、また、ため息を、一つ付いた。

「それに、もう、十分に、君は、実績を、示したからね」

 私は、やりすぎたのか。

「我々は、欲が、深いのだよ。君には、期待させてもらうよ」

 返事を、する気にも成れない。

「最後に、君の、質問は、無いかね。何でも構わんよ。モニターが、暗いとか、空調が、気に入らないとか、そんな下らない事でも構わない」

 一つか、二つか、質問が、浮かんだが。

「いいえ。特にありません」

「そうか、今日は、来てくれて、感謝しているよ。後は、ゆっくり、休んでくれたまえ」

 私が敬礼すると、その男も、敬礼した。

あとは、退出するだけだ。

「失礼します」

 それなのに、その男が、話しかけて来た。

「そうそう、一つ言い忘れていたことが有った」

 立て続けに言う。

「軍人は、自分の意志では、辞められない。それを、決めるのは、軍だと言う事を、覚えておきたまえ」




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