エピローグ 必読→平和な国での資格活用法(言い過ぎ?)
ご愛読ありがとうございました。
ファモウラ軍国で頑張ってる麻優黎です。
なんか、寒い国の感覚違うよね。
まあ、出身地南の国じゃないですが…。
冬、風が強い所ですよ…故郷は。
「大丈夫か?優黎?遠い目をして。」
ロビンさんが言った。
「今、議会の連中とやりあってきたところだから。」
私は言った。
ついにロビンさんと結婚しました。
だから、麻優黎なんだけどさ。
「絶対にあそこの予算が優先なんだけどな。」
私はぶつぶつ言った。
「まあ、色々あるんだろう。」
ロビンさんが言った。
こんな事いってますが…この人も反対にまわることあるんですよ。
大体、助けてくれますが…。
今、一番役にたってる資格は政治官准1級です。
こう見えても、故郷では、県議会議員したり経験長いんです。
感覚が違うところがあるんですよね。
まあ、通路に屋根かけ優先はわかりますが…。
でも、先を見据えて『空間術』教育いいとおもうんですが。
空間術が使えれば、雪とか氷とか避けた都市づくり出来るんですよ。
環境修復師とか空間管理師とか、空間制御師とか空間建築士も入れたいんです。
一度作ってみれば維持は案外簡単だし(三次界の日本国みたいに超ゆがんでないんで)
「いっそ、国費で明正和次元に留学させたいよ。」
私は呟いた。
子供たちに学びの機会を…。
ファモウラ軍国は国民に衣食住なんとか行きわたってるけど。
やっぱり富は上のものなんだよね…。
明正和次元留学させられれば、絶対国のためになるのに…。
紫乃さんにお願いして教師派遣してもらおうかな?
宇水の妖怪がいいかな?
空間術は私が准1級持ってるから…。
一人じゃ何人も教えられないよ。
設備もいるしな…。
人手と予算が欲しいよー。
人手か…故郷のグーレラーシャ傭兵国に
帰って婚約者と結婚したコルネウスと
ギアムシュ竜連邦で次代族長修行中の
レシファードを…。
得がたき仲間を…。
そのうち呼び寄せちゃだめかな?
「優黎、ゆっくりやっていけばいい、無理するな。」
ロビンさんがそっと私を抱き寄せた。
「うん、わかってるんだけどさ…鉄は熱いうちに打てと言うし。」
私はロビンさんを見上げた。
「まだ、新婚なのに新婦は働き過ぎだな。」
ロビンさんはそういって私にキスをした。
ああ、そういえば結婚式の独占配信権で
もうけたなんておもっちゃいけないよね。
結婚式は明るい話題以上に謎の国ファモウラ軍国
の内情が世界にわかって良かったよ。
昔のファーダリア王国時代の王城なんかも廃墟状態で残ってたし。
快黎(考古学者なんだよね、本業。)をたきつけて
調査させて結果報告とか、観光につなげたいな。
ファーダリア時代の料理の文献も図書館に残ってた気がする。
再現して呼びものにしたらどうかな?
「まったく、優黎はいつでも国の事を考えてるんだな。」
ロビンさんが不満そうに言った。
「ロビンさんの生まれた国だからだよ、ロビンさんだってそうじゃない。」
私は微笑んだ。
「優黎、愛してる。」
ロビンさんが私を抱き込んだ。
「うん、私も。」
ロビンさんに私からキスをした。
幸せを噛みしめながら…。
みなさん、寒いですけどお近くに
御寄りの際はぜひファモウラ軍国まで
足をのばしてください。
あったかつぼシチューをはじめ美味しい料理もたくさんあります、ぜひ御賞味を
古代のロマン(というほどでもないか)ファーダリア王城遺跡をただいま調査中です、
終ったら整備して一般公開予定です。
御来訪をお待ちしています。
くそー、議会の連中め、予算とうしやがれ。
あ、失礼いたしました。
ご愛読ありがとうがざいました。
優黎たちのものがたりはこれにて完結です。
本当にありがとうございました。




