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猫を助けて死んだ俺、最弱の黒魔術師に転生する

俺は大学の帰り道、傘を差しながら歩いていた。

信号を待っているときに向かい側に猫がいるのに気付く。

黒猫だ。猫は警戒しながらもどうやらこちらに渡ろうとしている。

心の声『危ないな』

そのときだった、猫が道に飛び出す、

俺は咄嗟に猫に手を伸ばしていた。

キー、ドン、ドス

俺の体は車に吹き飛ばされる。

誰かの悲鳴と呼び声が遠くに聞こえる。

体中が痛い、俺は何とか首をひねる。

そこにはキーホルダーを加えた黒猫がいた。

『ああ。良かった。助かったのか

 あいつのお人好しが俺にも移ったのかな。。。』

そこで俺の意識は途切れた。

挿絵(By みてみん)


まぶしい光を感じ、目を開ける。

そこは木々が生い茂る林だった。

『ここはどこだ?俺は確か車に吹き飛ばされたはずじゃあ。。。」

俺はあたりを確認する。

普通の林だと思っていたが何かがおかしい。

『体に痛みがないし、服が変わってる?」

まるでロールプレイングゲームの魔法使いのようないで立ちだ。

そして目の端に〇アイコンがあること気づく。

迷いながら触ってみると

ゲームのステータス画面が目の前に広がる。

・・・

・・・

・・・

「なんじゃこりゃ!!!」

俺は思わず叫んでしまった。

???混乱

「異世界転生?おいまじかよ。どこのラノベの世界だよ。。。」

俺落ち着け、一人突っ込みをしながらなんとか冷静を装う。

取り合えずステータスを確認することにした。


ステータス

レベル:5

職業:黒魔術師

使える魔法:フレイム

装備:ローブ、魔道書、キーホルダー

所持金:500コイン


「まじかよ、黒魔術師は良いとして

 なんで使える魔法がフレイム(初級火魔法)のみなんだよ。

 もっと風、水、土とかあってもいいだろ」

「はあ、らしくないことことして異世界?に飛ばされるなんて

 これからどうしよう。。。

 うーん。とにかく情報が足りなさすぎる。」

「この世界が俺の知ってるゲームの世界と同じような内容なら

 ギルドや宿屋、道具屋があるはずだ。

 まずは街を見つけよう。」

俺は〇アイコンを推す、

ステータス以外に何かないか探す、

画面上にタブがある。ステータス、道具、装備、地図

 「お!地図だ」

地図のタブに触る

周辺地図が表示される

 「俺の今の位置は恐らくこの赤△だな

 この家のマークは街か?」

家のマークの場所に行くことにした。

歩くこと2時間、街の入り口が見えた。

グー、腹の音。

『はあ。RPGの世界でも普通に腹減るんだな。まずは何か食べよう』

幸い街には怪しまれずに入ることができた。

街の様子を観察する。

忙しそうに人々が歩いている。

『ほんとRPGの世界だな。』

街の中を進むと露店が立ち並ぶ通りにでる。

おそらくここがメインストリートだろう。

美味しそうな果物が並ぶ店や何に使うかわからない道具が並ぶ店など様々な店があった。

看板

 「おにぎりや」

『おい、おい、おにぎりやがあるぞ。

 RPGに普通おにぎりやはないだろ。

 いや待てよ、俺の知ってるおにぎりじゃないかもしれない』

商品を確認する。

 「・・・。めっちゃおにぎりだ。」

値段:1個10コイン

取り合えず買ってみることのした。

買ったおにぎりを食べようと少し歩くと

大きな噴水がある開けた場所に出た。

ベンチも置いてある。

 『よしここで食べるか』

俺はおにぎりを勇気を出して一口食べる。

 「・・・。うまい!!」

中の具は梅干しのようなものが入っていた。

 『良かった。これなら食べものは大丈夫そうだな』

ガヤガヤ

どうやら昼時らしく周りでも軽食を食べている人たちが多い

街人A

 「おい、聞いたか、あの噂」

街人B

 「噂?どの噂だよ」

街人A

 「西にあるあのダンジョンの噂だよ。

  なんでもダンジョンの最下層には

  何でも1つ願いが叶う宝があるんだってよ」

街人B

 「何でも?そりゃあいいな。

  俺、一生遊んでも大丈夫な金を願うな!」

街人A

 「俺も叶えたい願いの1つや二つあるさ。

  あのダンジョンを攻略するには

  パーティを組まなきゃ無理だな。」

街人B

 「そうかあ。じゃあギルドでパーティメンバー探すか?」

街人A

 「無理だって辞めとけよ。

  戦えない俺たちじゃ組んでくれるやつはいないさ」

・・・

『ダンジョン、何でも叶う宝かあ』

 あいつがいたら喜んだろうにな。』

俺は親友のことを思い出していた。

俺は自他ともに認める人見知りのインドア派も陰キャラだ。

趣味と言えば主にRPGやシューティングゲームをすることだ。

そんな俺にはなぜが陽キャラの親友がいた。

そいつは俺の物心ころから一緒に育ったやつだった。

周りの奴らも俺とそいつが友人だと言うことを不思議がっていた。

陽キャラ連中が俺にそいつから離れろって嫌味を言ってきたことが

あったがあいつは頑として俺から離れることをしなかった。


そんなあいつが病気で死んだのが1年前だ。

それは突然でバイト先で倒れて救急車で運ばれた。

あいつの病気は1万人に1人の難病だった。

俺は毎日病室に通って回復を願ったがだめだった。

あいつは最後まで俺に笑顔で強がっていたっけ。。。


あいつと俺には小さいころからの約束があった、それは警察官になることだ。

小さいころ見た相棒の刑事たちが難事件を解決するアニメを見て憧れた。

俺はポケットからキーホルダーを取り出す。

何故かはわからないがあいつと

お揃いのこのキーホルダーだけは装備品に入っていた。


『よし、おれはそのダンジョンを攻略して現実社会に戻る』

まずはパーティを組むためギルドを探す。


ーーギルド

看板『ギルド』

『見つけた!ここだ』

俺はドアを開けて中に入る

そこには何組かのパーティと思われる人たちが集まっていた。

俺がキョロキョロしていると

女性から声を掛けられる。

 「ぼうや、ここは遊びに来る場所じゃないよ」

 「ち、違います。

  俺、ダンジョン攻略の

  パーティメンバーを探してるんです」

女性は俺の〇アイコンをタッチして

ステータスを確認する。

 「あんたの名前は神谷恒一って言うんだね。

  黒魔術師か、それなら前衛の剣士なんかと

  パーティを組むといい」

女性は手をたたくとカードが現れた。

 「ほい、ここのギルドカードだ

  これでそこにある掲示板の依頼が受けられるよ」

恒一

 「ありがとうございます。

  でもこんなに簡単にギルドカードってもらえるんですか」

女性

 「通常、あんたのレベルじゃ無理だね。

  あたしがあんたにギルドカードを発行したのは

  あんたが異世界人だからだよ」

恒一

 「!?

  なんで俺が異世界人だってわかるんですか?」

女性

 「名前だよ、そんな名前はこのあたりじゃいないからね。」

恒一

 「そうなんですか?」

女性

 「まあ、他の連中に聞かれたら

  遠い異国の地から来たって言うことだね。」

恒一

 「はあ。わかりました。」

女性

 「あたしはここのギルドのマスターで

  リディア・フォスターだ。がんばりな、ぼうや」

リディアはそう言うと歩いて行ってしまった。

恒一

 「ともかくギルド登録ができたのは幸先いいぞ

  この調子でパーティを組んでくれる人がいればいいんだけど」

恒一はびくつきながらもギルドにいる

人々に声をかけた。

人々は興味を持ってくれた人もいたが恒一のステータスを見ると首を横に振った。

 「お前、そのレベルと魔法が1つで何ができるんだよ。

  もっとレベルを上げてから仲間を探すんだな」

恒一

 「・・・」

恒一はギルドを出るととぼとぼと

昼におにぎりを食べた噴水広場まで戻って来た。

恒一は噴水の水面を眺める。

そこには今にも泣きだしそうな自分の顔が写っていた。

 『ちくしょう。せめて魔法がもう少し使えたらな。。。」

キーホルダをポケットから出し握りしめる。

『隆ちゃん。。。俺くじけそうだよ。』

 「おい、そこの黒魔術師」

・・・

・・・

 「無視かよ。いい度胸だな。」

恒一はキョロキョロあたりを見渡すと

若い男が恒一の前に歩いてきた。

恒一

 「俺?ですか」

 「そうだよ。お前だよ」

恒一は男のステータスを確認した。

ステータス

名前:レオン・ヴァレンティア

レベル:63

職業:剣士

使える剣術:一閃・白牙、双月、裂帛

装備:革の鎧、ロングソード、キーホルダー

所持金:30000コイン

恒一

 『おお、レベル的に上級クラスの人だ。俺に何の用だろう』

挿絵(By みてみん)

 「お前、ギルドでパーティメンバー探してたろ。俺がなってやるよ」

恒一は驚く

 「へ?なんでレベルも違い過ぎるし

  おれたぶん最弱の分類に入る黒魔術師だけど」

レオン

 「だからだよ。

  最弱のお前と組んでダンジョン攻略したとなれば俺の強さが知れ渡るだろ」

恒一は半信半疑になりながらも

 『今の俺に選んでいる余裕なんてない

  このチャンスを逃したらいつパーティが組めるかわからない』

恒一

 「・・・わかりました。

  パーティを組みましょう。レオンさんよろしくお願いします。」

レオンは恒一のステータスパネルを操作する

タブが新しく追加された「パーティ」

 「レオンでいい、俺も恒一って呼ぶ」

恒一とレオンのダンジョン攻略の物語が開始された。

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