エピローグ
第一章完結。
ここまで長かった...。
「...姉さん、おかえりなさい。楽しかったかい?」
「うん、楽しかったよ。今度...隼とも行きたいって思った。」
「そう...うん。それもいいかもね。」
姉さんが、帰ってきた。
「姉さん、お腹空いてない?何か作ろうか?」
「うーん、じゃあ、何か作って。サクッと食べれそうなやつでお願いね。」
「分かったよ。」
なんで、姉さんが帰ってきたのにあまり嬉しくないんだろう。
「ねぇ、隼。」
「ん、どうかした?」
「...ふふ、なんでもない。」
姉さんが帰ってくる前は、あんなに帰りを待ち望んでいたのに。
それに、届いたあの荷物...姉さんの物じゃなかった。
送り主も、姉さんじゃなかった。
「呼んでみただけ、ってやつね。」
「そうだよ。なんだろ、すごく変な気分。」
それもそうだよ。
姉さんは、今日からずっと...
ーーこの家にいる間は、監視されることになるんだ。
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Now lording...
データを取得中...
Wondows/system :[■■■■■□□□□□]50%
2019/10/31 P.M.11:00
「それじゃ、ミチル。ナビゲートは頼んだよ。」
ーはい。こちらも通信機器、問題なしです。
「おう。それじゃあ早速...やっていきますか。」
ーはい。ではまず...正面は警備があるので、下見の時に翔が二階に入り込むのに使ったあの非常階段のところ...あそこらへんに、敷地内に侵入できる扉があります。
「そうか。了解した。主、足引っ張るなよ。」
「お互い様だ。よっしゃ、一発かましたろ!」
「俺たち、ただの悪いやつだけどな。」
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「ついに来たか...。」
「まぁ、そうなりますよね。さて、どうしましょう?」
「私の存在が割れなければ、どうでもいい。」
「なんとも、あなたらしい答えですね。」
「...では進藤君。後のことは任せるよ。」
「はーい。ご主人様。」
ここで終わりじゃありませんよ。
第二章 G-io本社ビル攻略戦 次話から始まります。
今話はそのつなぎみたいなものですね。
それでは、次回からも良しなに。