プロローグ
よろしくお願いします。
4章開始です。
少し短めの章になります。
拝啓
暑さもやっと峠を越したようです。
皆様におかれましては、いよいよご健勝にてご活躍のことと存じます。
ただいま僕はクロウ共和国に入り、首都ドーヴに向かおうとしているところです。
クロウ共和国は、アト王国とはまた違う政治の形を取っていると聞いていますが、どんな政が行われていてどんな首都が作られているのか、今から楽しみです。
クロウ共和国には入国してまだ間もないところではありますが、これまでに通った街道で見た限りでは、道を行き交う荷馬車や運輸ギルドに出入りする馬車がアト王国に比べて多く、流通が発達しているようにも見受けられます。
山の中の国なので、町と町の間の移動も山道が中心になるため交通の便は決して良くはないように思えるのですが、どのようにして物流を奨励しているのでしょうか。
気になるところです。
途中にあるホウロという町では、町の近くにオークの集落が発生するという事態にも遭遇しました。
幸い早期の収束が叶いましたが、そちらでは大きな魔物の被害等は出ておりませんでしょうか。
皆様のご無事とご健康をお祈り申し上げます。
末筆となりますが、まだまだ暑さの厳しき折り、何卒ご自愛のうえお過ごし下さい。
皆様のご多幸を、心よりお祈り申し上げます。
敬具
屋敷の窓50箇所を破壊した極悪人より…………………呪っ!
追伸 結婚しました。
お読みいただきありがとうございます。
また評価、ブックマーク等いただき誠にありがとうございます。




