第9話 火竜人と武器
「そう言えばケン貴方武器屋に行かないの?行きたいって言ってたのに」
「完全に忘れてた」
そう言いながらオークのステーキを食べる、野菜は無いのでサンフラワーの種が野菜の代わりになっている、両方とも迷宮産だそうだ。
「ケン貴方やっぱり馬鹿?」
「いや普通だけど?」
「貴方見たいな人ばかりなら世の中滅んでしまうわよ!」
「でもあそこ」
俺は指を指すとラヴァゴーレムと火竜人が怒鳴りちらし今にも喧嘩しそうな勢いだ。
「男って本当に馬鹿よね」
「アラクにそう言われる、支部長としても悲しいよ、ぐすん」
「アミンこんちゃ」
「ケンこんにちは、さて2人を止めないとね、フッ」
すると二人が武器を取ろうとした瞬間首から下が凍り付いたのだ、きっかけは分かったがどうやって凍らせたのかは全く分からなかった。
「頭冷やしなよ、二人とも?それとも物理的に冷やすかい?」
「すみませんでしたぁ!!」
二人は同時に謝り、アミンが指パッチンをすると同時に能力は水にはならずに消えた。
「氷系の能力か良いな」
「色々出来るからね、水もこれで作ってるんだよ」
「だからここの支部長やってるのか?」
「まあね、人間は稀にしか来ないからそこまで大変じゃないけど」
「ふぅーん」
「アラクは何か気になる事でもあるのかい?」
「少しだけあるはね、でも今は黙って置くわ」
「そうかい、そう言えばケンは正宗から強くして欲しいって頼まれてるんだ」
「あのじいさんめ!というかどうやって話を?」
「ああ、支部にはそれぞれ通信機器があるんだよ」
「へぇー」
「火竜人の子と闘って見ないかい?」
「面倒だな」
「武器屋も良いのオススメするからさ」
「分かった!」
「ちょろいわね」
「ちょろいね」
■■■■■
「迷宮内もモンスターさえ掃除してしまえば闘いの場として使えるからね、便利だよ、じゃあ紹介するよ、火竜人の冒険者 アメリアさん」
「おいっす!よろしくっす!」
「よろしく」
「ふーん」
他の火竜人の人は男が180cm、女が170cmくらいだったが、この火竜人は小さい気がする160cmだろうか?。
「まあ知っての通り能力は人間にしかない、でも能力が無くとも種族によって色々と出来る事が違うからね、勉強するといいよ」
「へぇー」
「ケン、聞いてなかったんでしょ?」
「うーん」
「じゃあ合図を出したらスタートで」
「了解っす!」
「分かった」
俺は集中をし始めた、じいさんには呼吸が大事だと聞いた、あえて呼吸を速めることで心拍数を上げる事が出来ると、スタートダッシュの準備だ。
「準備は良さそうだね!では始め!」
「行くっすよぉー!」
「はや!」
火竜人の特徴は尻尾や皮膚に所々赤い鱗が生えているだけでは無い、人間よりも高い身体能力だ、この世界に置いて人間のスペックはそう高くは無いのだ。
「マジかよ!鉄のメイス手で弾くのか!」
「なかなか新入りにしてはやるっすね!」
右、左下からアッパー、体勢が崩れた所をアメリアの突きが正面から来る。
「メイスの棒部分で止めるっすか!!」
「グハッ!!」
完全には威力が殺しきれなかった...何てパワーだ。
「そろそろこっちも武器使うっすかね」
「そう言えば横に付けてたな...」
腰に付けていた入れ物から引き抜いたのは、まさかの鞭だった。
「アラクはあの武器知っているかい?」
「私は知らないわね」
「あれはねレッドドラゴンテイルって呼ばれる武器何だ、作り方が面白くてね、火竜人は成人16歳になると剥がれ落ちた鱗を武器の材料にする文化があるのさ、ラヴァゴーレムの職人が上手く炎鉄鉱、柔らかいくて熱に体勢がある珍しい鉱石なんだけどね、それを鱗に穴を通して2重にして鞭にするんだよ、しかも炎鉄鉱は熱くなるほど強度が上がるのにしなるんだ!不思議だよね、まあ文字通り赤いドラゴンの尻尾って訳さ」
「へぇー」
「どうすか!」
「危な!これでも投げとくか」
俺は試しにその辺に落ちてた木の棍棒を投げるが。
「ふっす!」
見事に削りえぐられてる...あれは当たったら不味いね、普通に死ねる、しかも射程距離もそこそこあると来た。
「逃げ回ってたら勝てないっすよ!」
「来た!」
上から鞭を振り下ろしてきたので俺はギリギリで躱し、左足で押さえ付ける、そして初めてアメリアが動揺したので、俺は右足を使い加速し距離を詰めそして...。
「グハッっす!」
「どうだ?やったか?」
「なかなかやるじゃないっすか、じゃあそろそろ普通にやるっすかね」
するとアメリアの口が紅く染まり...火を吐き出してきたのだ!、突然だったのでギリギリ回避したが腕を少しやけどしてしまった、ただえさえこの迷宮は暑いんだがな...。
「じゃあ第二ラウンドと行くっすよ!!」
そう言って彼女が構えた鞭は燃え盛っていたのだった。




