第3話 能力と初戦闘
「能力を教える前に少し広い場所へ移動する」
「どこ行くんだ?」
「まあ付いてこい、すみ子ちょっくら外行って来るわ」
「ご飯までには帰ってくんだよ!洗い物が大変になるからね!」
「へいへい」
「奥さん?」
「宿の女将さんだ、それ以上でもそれ以下でもねぇ」
「狐が歩いてる?幽霊も居るのか、鬼やら何やら本当に妖怪だらけだな」
「ここいらじゃ人間の方が珍しいからな」
「へー」
確かに歩いてると視線を物凄い感じる。
「着いたぞ」
「不気味なくらいに何も無くなったな、森すら無いのか、ちらほら灰色の葉のない木が生えてるくらいか」
「ああ、向こうの崖を越えなきゃ森もないな、領域の問題だな、とりあえず健あそこに居る燃える頭蓋骸骨倒せ、ほらよ」
「木刀?戦えって」
「ほら来るぞ」
動きは直線的だが、燃えるのが問題だ。
「とりあえず、上からだな」
「ほぅ」
バキッと音ともに木刀が砕けた訳ではなく謎の燃える頭蓋骨の頭にヒビが入った、その直後頭蓋骨の動きが止まった。
「やるじゃねぇか、健、本当に何もやって無かったのか?」
「何もやってなかったけど?」
「あれにして見るか」
そう正宗が小さい声で呟くと俺の手から木刀を奪い見えない速度で近くの木に振り上げた、そしてバキバキと凄い音が鳴る。
「何してんだ?」
「まあ見てろ、ほら返すぞ」
「うぉ、どういう事」
「来たぞ」
「は?デカい猫!?しかもしっぽが2つ!?」
「俗に言う猫又って奴だ、まあ頑張りな、死にそうになったら助けてやる」
「嘘だろ?」
トラック並みだぞ!?だけど生き物なら対処法はあるか?俺は走り、猫又の足元付近まで行き木刀をフルスイングしたが。
「え?」
「ニャ?」
何かしたかと言わんばかりの声で猫又は鳴き、俺はその直接猫パンチをくらい吹き飛ばされた。
「ぐはっ!」
「さてここからだな」
「そろそろ助けてくれよ!はぁはぁ」
しかし正宗は動きを見せない、クソっ!。
そんな事を考えている間にも猫又は突っ込んで横からパンチを食らわせてきた。
「ぐはぁ!」
意識が朦朧とし始めた、それと同時に頭に何か思い浮かぶ。
「貴方の能力は実戦をする程強くなる」は?なんだこの能力は...。
「気絶しちまいやがったか、帰んな猫」
「ニャーン...」
「能力は分かった見たいだから良しとするか」
■■■■■
「いててて」
「お、健、目覚めたか」
「死にかけたんだが」
「そうしないとお前は能力目覚めそうも無かったからな、目覚めたんだろ?」
「ああ、よく分からないが」
「どんな能力だったんだ?」
「『実戦をする程強くなる』って」
「へぇ、初めてのタイプだな」
「そうなのか?」
「普通実戦経験を積めば強くなるからな、具体的にどう言った能力なのかは想像は出来るが、正確なのは分からないな」
「憶測とかでもいいから教えて欲しいんだけど」
「想像の範囲で言うならだからな?1つ実戦をすると身体能力が上がる、2つ実戦経験自体の効率が上がる、3つそれ以外の何か、4つ複数、今思いつく限りこれが限界だな」
「は、はぁ?よく分からないが戦えば強くなるって事か」
「簡単に言えばそうだ、幸いお前には戦闘のセンスがある、いかれてるとも言えるが」
「普通に戦ってただろ?何を言って」
「普通にか?何の訓練もせずに初心者が平常心で戦える訳無いだろうよ、普通ならな」
「言われてみたらそうか?元からあんまり緊張とかしなかったからな」
「ともかくだ、これから健、お前に修行してやろう、武器はお前さんが好きなやつを選べ」
「刀進めないだな?」
「刀は使いずらいからな、鍔迫り合いしたら刃こぼれする、血が付いたらすぐ拭かないと切れ味が悪くなる、後金がかかる、運用管理出来るのは能力によるものだ」
「へぇー」
「能力についてだが、出来るだけ口外するな、知られると厄介な事になる、例えば召喚者狩りとかな」
「召喚者狩り?」
「そのままの意味だ、召喚者で神に付き裏切り殺して回ってる奴がいる、『能力は殺人をすればするほど強くなる』だそうだ、元死刑囚だとも聞いたな」
「特別って、犯罪者も含まれるのかよ...」
「ある意味偉業だからな、とりあえず今日は飯食って寝ろ、明日からもっとキツくなるぞ」
「まじかよ...身体も痛いし...痛ッ」
そして俺はよく分からない黒い肉とドロドロの液体を飲み、沈むように寝た、とても不味かった。
普通戦ったら心臓バクバクで動けないのが普通ですね、主人公はだいぶおかしいです




