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ママは女子高生♪  作者: 苺みるく


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ちょっと昔の出来事④ 15歳 (挿絵有り)

「では、始め!」


先生の合図と共に目の前にあるプリントをめくり、名前を書いてから問題を解き始めます。


カリカリカリ……

カサ…カリッ…カリ…


静かな教室でシャープペンの音、プリントを動かす音、ちょっとした身動ぎする音が響く中、私はテストをやっています。

ここがこうだから、次はこうする。それでこうしてああして…よし!

大丈夫、出来てる。

出来たことに一安心して、次の問題へ······。



今日は中学3年の2学期期末テスト。

私は雪ちゃんをお母さんにお願いしてテストを受けに学校に来てます。

去年、中2の6月に雪ちゃんを産んで約1年と半年。

学校に来れない間も私は頑張ったよ。頑張ると誓ったからね。

勉強は教科書 (プラス) 問題集を買って、雪ちゃんが寝てたりお母さんが少し見ててくれてる隙間にやったりした。

メイン時間としては昼間の寝てる数時間と夜になったけどね。

それでも夜なんかは、生後半年位の時には夜泣きも殆どしないでぐっすりと寝ていてくれたので私としてはありがたかった。


あとは、学校の先生にお休みする連絡の時に宿題とかのプリント等を纏めてでもいいので下さいとお願いしてたので、月に1、2回纏めてお母さんが受け取りに行ってくれて、それもやっているの。

そういうのをやり込みながら自己流で頑張った。

やりながら、大学受験の勉強ってこういう感じなのかな?なんて思ったりもした。


中学2年の2学期からはテストのみを受けに学校にも行ったよ。

主に期末テストのみ受けて、保健室登校ならぬ空き教室登校だったけど。

テストも基本教科のみで、国語、数学、英語、社会に理科。

1日じゃさすがに出来ないので、2日に分けてやって返却の時も行きました。



テスト結果については結構いい点数を取れたので先生も驚いてたね。


「どういう風に自主学習してるの?」と聞かれたので、


「数学では教科書から式を覚えて例題をひたすらやって、出来たら貰ったプリントや買った問題集なんかをやってます。

国語は漢字の読み書き、地理や歴史、理科なんかはプリントで範囲が分かるので、そこから何回も書き出したり問題集をやりました」と、伝えました。


英語は大変だったな〜。書くだけじゃなくて、読めない(発音)といけないからね。


でも、勉強してて総じて思うのは楽しかったって事。

私は元々勉強をするのが好きだったし、それは今も変わらない。

頑張って勉強して覚えて、知らなかった知識が増える嬉しさ、分からなかった問題が解ける又は読めるようになる喜び。

特にそれが躊躇なのが数学と英語だよね。

今までどう解くの?なんて読むの?って思ってたのが、解けるようになるし読めるようにもなり意味も分かる。

その時の嬉しさなんて、それはもう凄いよ!

だから次へ次へってつい勉強していっちゃうんだよね。



「これだけの点数が取れればやり方としては良いんじゃないからしら。体調に気をつけて無理のない範囲でやってね?」


「はい、ありがとうございます」


と、返事を返してそれからも少しお話をしました。主に勉強についてのアドバイスや中学卒業後の進路についてもね。

進路についてはもう私の中で決めてるので、取り敢えず暫くは高校へは行かないと伝えました。

雪ちゃんの世話をしながら勉強して、高等学校卒業程度認定試験というのを受けようと思ってる。

これに合格すれば、就職に使えたり仮に大学に行くにしても受験資格が貰えたりするらしいからね。


あと、健康面についても聞かれたよ。

まぁ、これは先生としても気になるところだもんね。


「体調はどうですか?」と聞かれたけど、これには上手く誤魔化しながら答えました。

これには現状、学校には妊娠出産について伏せてあるからね。

当初私の妊娠には事件性の可能性があったのと、お母さんにが事を大きくしないで静かに安心して産ませてあげたいって配慮から、産科の先生も同意してくれて伏せたんだ。

結局DNA検査で事件性はないだろう、とはなったものの別の謎が発生したけどね。

色々と調べたり研究したりしてるみたいだけど、解明されるのかはまだ分からないみたいです······。




「終了〜」


先生の合図で1つ目のテストが終わりました。

前列の席の子に解答用紙を渡して回収です。

終わった終わったと賑やかになる教室。まだあと2教科あるんだけどね。

僅か10分という短い休み時間をそれぞれが思い思いに過ごす中、私は······うん、大丈夫。お手洗いも心配ないかな。

特にどこへ行くでもなく、椅子に座ったままボーっと外を眺めてる。


私の席は窓際の1番後ろなんだ。

何でこの位置なのかは分からない。

たまたまこの位置だったのか、それともテストの時にしか来ない私のために臨時に用意してくれた席なのか······。

私としてはたぶん、後者なのかなとは思うんだけどね。

そうじゃないとさ、掃除のたびに来ない生徒の席を動かす手間も増えるし、そもそも邪魔だよね。

運動会とか何かの行事があっても来るわけでもなく、学期に数日、テストだけ受けに来るだけだから。


そしてそんな状況の私だからクラスでも浮いている。

思春期という身体と心に変化の多い時期に、ただでさえ異性の変化に戸惑ったりドキドキしたりしてるのに、見た目が完全に日本人離れしてて外国人さんっぽく見える私。

そして病気ということで碌に学校にも通わないから余計にね。

それ故に私から話しかけることもないし、話しかけてくる子も一部の子を除いてほぼいない。

まぁ、テストの時だけだから話をすることもないし、これも私が選んだ道だから構わないんだけど······。



ボ~っと外を眺める。

冬晴れの青い空で薄い雲も高い位置にあって、気温もそれなりに寒いんだけど窓際にいると暖かくて、本当いい天気だよね···。



そんな風なことを思っていても思考は段々と雪ちゃんの事になる私。

雪ちゃん大丈夫かな?泣いてないかな?

今は何してるのかな?寝てるのかな?

そんな事をついつい考えちゃう。


お母さんは今日みたいに学校に行く日は、

「行ってらっしゃ〜〜い。雪ちゃんの事はお母さんに任せなさい♪」なんて妙にテンション高めに言ってきて、嬉しそうなんだよね。

お母さんの事は信頼してるし頼りにもしてるから、そこに関しては心配してないんだけどね。



雪ちゃんの事を考えてると、

「このはちゃん。身体は大丈夫なの?」と声をかけられました。

「あ、由依ちゃん。身体の方はぼちぼちかなぁ···。心配してくれてありがとうね。」

「うん。···ただ、やっぱり心配でね。このはちゃん休み多いからさ。早く良くなるといいね。」

「うん、そう···だね···。」


ごめんなさい。由依ちゃん。

本当は身体何ともないんだよ。元気なんだ。


この話しかけてくれた子は、吉田由依ちゃんと言って小学校も一緒だったんだ。

まぁ、この中学校の生徒の半分ほどは小学校も一緒だったんだけど、由依ちゃんとは特に仲良しだったかな。

家が近所だとか幼稚園が一緒だったとか、そういうのはないんだけどね。


そんな心配してくれて優しい由衣ちゃんに内緒にしてるのが、辛いな···。

でもこれも私が選んだ道の一部だから、後悔はしないし辛いことも受け入れる覚悟を持ってる。

いつか真実を話せる時が来るその時まで。

その時は嫌われても怒られても私はそれを受け入れるから······。



「それはそうと、このはちゃん何だか大人っぽくなった?」


「そう?」


「うん。説明がうまく言えないんだけど、なんか前のこのはちゃんと少し違うかな〜?って。ああ、ごめんね。悪い意味じゃないんだ。」


「大丈夫大丈夫。全然気にしてないから。まぁ、休むようになってから髪を伸ばし始めたのはあるよ。だから、そういうのでそう感じるんじゃないかな〜?」


挿絵(By みてみん)


由依ちゃんに言われるまで全く気にした事なかったから、ちょっとビックリ、意外だったよ。

私的には全然変わってないと思うんだけど、違うんだろうか?

しいて言えばさっき言ったように、外見としては髪を伸ばし始めた事。

これは美容院に行く時間が勿体なくて行かないのと、病気で休んてるって事になってるから行きづらいのとの両方の理由から。


後は内面とか精神的なもの?

普通じゃない事を体験&実行中だから精神が鍛えられたとか?

後は何だろうか?妊娠出産でホルモンバランスが変わって身体つきが急に大人っぽくなったのかな?

実際、妊娠出産すると体型が変わるしね。

胸だって少し大きくなるし、骨盤だって出産で広がるらしい。

だから産後ケアとかで体型も整えるように今も色々とやってはいるから、それも影響?


う〜〜ん···でもやっぱり分かんないや。

でも、悪い感じになってなければそれでおっけいです。

 


《雪ちゃんの為に素敵なママになる!》



その一つの目標に少しでも近づければ、また私は頑張れるから!

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