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ママは女子高生♪  作者: 苺みるく


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ある日の出来事①-8 (挿絵有り)

ピンコン。

ピンコン。

ピンコン。

ピンコン。



「ねぇねぇ、お姉ちゃん。さっきからお姉ちゃんLI○Eが凄く鳴ってるんだけど、どうかしたの?」


「え?ああ、ごめんね。ちょっとクラスの女子グループLI○Eが賑やかでさ。うるさかったよね。···おっけ。鳴らないように設定したからもう大丈夫だよ。」


「お姉ちゃんのスマホがそんなに鳴ってるの珍しいから、何かあったのかな?と思ったけど···?」


そんなやり取りを葵とやってるのには理由があるの。

それは去年の12月にあった、テレビ番組のかくれんぼ対決。その放送が今日のこの後直ぐに始まるんだ。

それなんで、さっきからLI○Eが賑やかな訳です。


「あと少しだねー」

「私も家族と見るよ」

「録画準備バッチリ!」

「家族に話した?」

「まだしてない。驚かせるつもり(笑)」

「同じく」

「トイレは済ませとけよ〜」



文面からも分かるように、みんなももう待ち切れないみたいです。

もちろん、私もだよ。

録画準備もOK!飲み物も用意したし、トイレも済ませた。

多分もう何もないはず···。後は始まるのみ。


賑やかなLI○Eにもあったけど、私も家族には内緒にしてるんだ。だってその方が面白いじゃない?

ただ遠方のお爺ちゃんお婆ちゃん達は、絶対に見ない番組だろうから連絡は入れたよ。それでも録画したり見たりするかは分からないけどね。

で、うちはというと、かくれんぼ番組は葵が必ず見るの。

それに私と雪ちゃんが付随して一緒に見て、お父さん達はリビングでゆっくりしてるって感じ。



午後7時。

番組が始まりました。出だしはナレーターの声と共に本日の放送内容の様々なカットシーンを流しながら大まかな説明をしてます。

このシーンだと学校名は出なかったから、流石に気付かなかったみたいだけどね。


CMが終わっていよいよみたいです。

画面に校門側から撮った学校が映りナレーターの声が。


『本日の学校かくれんぼ対決は、部活動が大変人気の埼玉県の桜ヶ丘高校!史上初!!10人対決だー!!』


「えぇーーーー!!??うっそーーー??!」


やっぱり初めに葵が反応したね。


「お姉ちゃんお姉ちゃん!これ、お姉ちゃんのとこ?同名の学校じゃないよね??」


「うん。同名の学校があるのかは知らないけど、うちの学校だよ。」


「うそー!?マジで??」

「何なに?このはの所にテレビ来たの?」


「うん、そう。12月の初めの頃だったかな?」

お父さんとお母さんも喰い付いて来ました。


「あ!!ままだー!!」

「うわ!マジお姉ちゃん!」「あらあら、まあまあ。」「このはがテレビデビューか···」


雪ちゃんが真っ先に私が映ったのを見つけて教えてくれて、それに皆が反応してくてる。

ドッキリは成功かな?

場面はインタビューを受けてるシーンで、しっかりと学校の事を紹介出来ていてよかった。

私に子供がいる件も放送されてたけど、隠してる訳じゃないから大丈夫。

この後、後ろからドッキリされるんだよね。


「なぁ、このは。」お父さんが聞いて聞いてきました。


「なに?」


「テレビの件はお爺ちゃんとかには知らせたのか?」


「うん。知らせてあるよ。実際に見たり録画したりするかは分からないけど、一応ね。」


「そっか、ならいいや。続きを見るか。」


両親に知らせたのか気になったお父さんだっみたいです。

まぁ、知らせないで後でバレると怒られるみたいだからね。

お爺ちゃん達は私達、孫に甘いし可愛がってくれてるから余計に。


ピンコン、ピンコン、ピンコン···。

葵のLI○Eだね。


「どうしたの?」


「千紗達から。お姉ちゃんが映ってるんだけど、どういう事!?っていっぱい来てる。あー!私も状況が理解出来てないのにぃー!!」


「とりあえず、番組終わったら連絡するって入れとけば?」


「うん、そうする···。」


助け舟を出すことにしました。

まあ、黙って内緒にしてた負い目もあるからね。

私の方のLI○Eも凄いことになってるよ。


「このはちゃんが映ってる!」

「格好いいインタビューだね」

「タレントさんと話してるー」とか。

みんな器用だよね〜。



インタビューとタレントさんとのやり取りが終わってCMです。


お母さんが、「何でこのはが、あそこにいるの?」と聞いてきたので、「私がかくれんぼに応募したのが当選したんだって」と教えてあげました。


「私と一緒に応募した、あの時の?」

「うん、多分そうかな?まさか来るとは思ってなかったから、凄いビックリしたんだよ。」

「いいなぁ〜。お姉ちゃんの所に来ると、もうこっちには来ないかな??」


ちょっと残念そうな葵。この番組好きだったからね。

挿絵(By みてみん)


CMあけて、今度は放送でのネタバレから校庭でのやり取り&隠れる場所の紹介やその製作工程のシーン。

ここはテレビで見ないとよく分からないから、新鮮だね。

それにこの放送のネタバレのシーン、なんと私のクラスが映ってたんだ。

いつの間に!?なんて思ったけど、これにはみんなも大盛上がり。

LI○Eのメッセージが凄い勢いで更新されてくよ。

もう読んでる暇がないくらい(笑)




そしていよいよ、かくれんぼ開始が近づいてくる。

私は長澤さんとモニターを見てる。手首にロープを巻いた捕まってる風の設定で。


「あ、お姉ちゃん、今回は捕まってるんだ?探しに行かなかったの??」


「うん。ディレクターさんにどちらがいい?って聞かれたんだけさ、捕まってる方を選んだの。探す方も楽しそうだったけど、捕まってる側も凄い興味あったし、こっちのほうが皆が盛り上がるかなってね。」


「どういう感じだったの?」


「大きいモニターが3つあってね、それぞれにマルチ画面で沢山の映像が流れてて凄かったよ。あれをその都度切り替えながらやり取りをしてるの。だから、それを見ながらアレコレやってる長澤さんは凄いなって感心しちゃったよ。」


「へぇ〜。あ、始まるよ。」




『それば始めるぞ!!  よーーい、スタァーート!!!』


長澤さんの掛け声で始まったね。

みんなが教室から飛び出してくる。モニターだと音声は無かったから、こう音声があると凄いね。

あ、彩ちゃん達だ。


「このはちゃんを助けるぞー!」

なんてカメラに向かって言ってるよ。もう、何を言ってるんだか···嬉しいけど。


「お姉ちゃんモテモテだねぇ〜」

「ままはゆきのー」


何故か葵は私をからかうような口調で言うし、それにつられて雪ちゃんはヤキモチ?

くっついて来たので抱っこして、いつものなでなで。

「ままぁ〜」なんて言ってくれるから、可愛いよねぇ〜。

向きを直して、今度は私の抱っこスタイルで見るみたい。

いいよ〜。ママはwelcomeです♪



その後も番組は続いて前半は6人発見で終了し、後半へ。

LI○Eもガンガン流れてて、「私、映った〜♪」とか「ここ見たのに気づかなかったよー(泣)」とか、やっぱりみんな楽しそう。


後半は人数が少なくなったから中々見つからなかったんだよね。

でも、こうやって番組を見てると編集さんの仕事って凄いなって思う。

モニターで見てる時は画面がいっぱいで何が何だかって感じだったけど、テレビは凄く分かり易いからね。

視聴者にわかり易く、尚且つ枠に収めないといけないんだから凄いなと思う。

これもきっと、裏側を見れたから感じられる事なんだろうね。


あ、最後の1人だ。

この子が気づいてくれて見つけてくれたんだけど、ホントにドキドキしたなー。

美術さんも、一番気合を入れた場所って言ってたからね。

凄いよね。見つけたあの子は。


「お姉ちゃん達凄いね。全員見つけたんだ。」


「うん。最後は本当にギリギリだったけどね〜。私は答えを知ってたから、最後のあの場面は本当にハラハラドキドキしたよ。」


「え?知ってたんだ?」


「そうだよ。 長澤さんとモニターで見てたからさ。」


「ああ、なるほどね。···あ、お姉ちゃんだ。」


場面は変わって最後の校庭でのシーン。

長澤さんがおめでとう!!って言ってくれて私が一言。


『助けてくれてありがとう!!! みんなー!! 大好きーー!!』

挿絵(By みてみん)


「ゆきもまま、だいしゅきーー!」

ギューッとくっついてきて、私の胸に顔を埋める雪ちゃん。

ママも大好きだよ〜。

そんな様子を見ながら葵が、


「お姉ちゃん最後のセリフ、随分ノリノリだったねぇ〜」だってさ。


「最後の発見が嬉しくて、結構テンションが上がってたからね。今じゃ、言えないよ。」


アハハハと笑いながら返します。


テレビは次のコーナーを映しています。

それをチラッと確認しながら、目線はスマホへ。


「あ〜〜···LI○Eが凄いことになってるよ···。」

「私もだよ、お姉ちゃん。お姉ちゃんがやたら映ってたからこっちもいっぱい。特に千紗と夏美が···」




こうして私達の突然の始まったイベントは、大成功で終わりを迎えたのでした。



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