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サプライズとお姫様


みなさんこんにちわ!

私の名前はハルカ!

うさぎの獣人で

精霊姫アリエル様のメイドなのだぴょん♪


アリエル様は愛を知る勉強のため

異世界の日本に来ているので

ハルカもお供として一緒に日本にいるっちゃ♪


日本でお世話になっているアカネ様は

何もわからないアリエル様と私を

居候させてくれたお人好しの貧乳ガール♪


役者さんで今度の舞台ではついに

主演ヒロインに抜擢されて

毎日お稽古に励んでいます♪


そんなアカネ様から今回私にこっそり依頼が......


「ねぇハルカ。アリーにバレないように

バレンタインチョコをプレゼントしたいのよ」


「勝手にやれよ!毒味は私がするけどね!」


「ち、違うのよ〜手作りしたくて......

チョコなんて作ったことなくて〜

手伝ってくれないかな〜って」


なんだか照れくさそうに私をチラチラみてくる

この泣き虫女はチョコすら作れないヘタレ。


「でもアカネ様。

私とアリエル様が離れる時なんて

ほとんどないですよ?

アリエル様が寝ている隙に

夜にでもこっそり実行するしかないでやんす......」


「そこをなんとか!お願いよぉ」


「仕方ないですね......」


しぶしぶ依頼を受ける。

日本人というのは何やら

サプライズが大好きらしい。

どう見てもバレバレで

茶番としか思えないけれど

まぁ、お世話になっているし

仕方なく付き合ってやることにした。


しかし、最近アリエル様とアカネ様は

めちゃくちゃ仲が良くなった。

一時はケンカしたりもあったけれど

最近では隙あらばイチャイチャし始め

隣にいる私の存在を忘れたかのごとく

頬にちゅっちゅしたりする。


ケンカしてた時に間に入って

仲をとりもってやった

私への恩が足りないんじゃないかな?カナ?


まぁいいや。

バレンタインデーまで時間がない。

夜中に隙を見て

チョコを作るお手伝いをする。


まったく、世話がやけるでやんす!



別日に

アリエルちゃんねるの撮影をしている時に

アリエル様から相談事を受けた。

なんだか改まって私に相談だなんて

何事かと思いきや......


「ね、ねぇ、ハルカ。バレンタインという

イベントがありましてね?これは好きな人に

チョコレートを作って渡す習わしらしいのですわ」


「......はい。知ってますよアリエル様」


嫌な予感がするが

主の話は黙って聞くのが従者のツトメだぴょん。


「そ、それがね。女性から殿方に贈るのが

基本らしいのだけど、女性から女性でも

いいみたいでして......アカネに、チョコを作って

プレゼントしたら喜んでくれるかしら......?」


「......ええ。それはそれは

とても喜んで頂けると思いますよ」


「ですわよね!?女性から貰えるとは多分

思ってないからきっとびっくりして

喜ぶと思うのですわ♪」


「ソウデスネ。ビックリスルトオモイマス。」


「ハルカ!チョコを作るのを手伝いなさい!」


「はーい」


茶番に付き合わされるほど

痛々しく退屈なことはない。


しかし、私ももうこの世に産まれて

1年近い大人のオ・ン・ナ。


ここはお世話になっているアカネ様と

主であるアリエル様に全力で協力する

いい女を演じることにします。

シゴデキ女ってやつよ。うふん。



アリエル様とは撮影で二人きりになれるので

こちらのチョコレート作りは難易度は低い。

すぐに作成完了。


そのあとアカネ様とのチョコ作りを

アリエル様にバレずに夜中にこっそり

やり遂げた私は無事に依頼を完了した。

むにゃむにゃ。







そしてバレンタインデー当日。


昼間は私たちはアリエルちゃんねるの撮影。

アカネ様は舞台のお稽古で忙しい。


夜帰ってご飯を食べ終わってから

バレンタインイベントは始まる。


2人ともソワソワしちゃって。

まったく、可愛いベイビーちゃん達ね。


「こ、こほん。アカネ......!今日は

何の日か知っていまして!?」


「え〜?なんだろ〜何かあったかな〜?」


先に仕掛けたのはアリエル様。

アカネ様は白々しくすっとぼけいる。

いちいちイチャイチャしやがって

さっさと渡しやがれコノヤロー。


「バレンタインデーですわ!」


「そうか!バレンタインデーね!!」


「うふふ。聞いて驚きなさい。

アカネにチョコを作ったのですわ!」


「ええ〜うそうそ!?マジで!?」


アリエル様からアカネ様へチョコが渡される。


「大好きですわアカネ」


「アリーありがとう〜」


アカネ様はちゃんと喜んで受け取っている。


「アリー。実は私からも......」


「......え!」


「はいっチョコレート〜♪」


アカネ様も嬉しそうにアリエル様へチョコを渡す。


「わわわ!アリーにもチョコくれるんですの!?」


「そうよ〜私も作ったの〜大好きよアリー♪」


イチャイチャしてる2人を

私は半分呆れ顔で眺める。


毒味を担当します!

と言いチョコを全部

横から割り込んで

食い尽くしてやろうと企んでいたのだが


「チョコレートですわ!ハルカ♪」


「はいっハルカにもチョコ♪」


......え?


「いつもありがとうハルカ。愛していますわ」


「ハルカも大好きよ♪チョコ食べてね♡」


......え?


「あ、あれ?私毒味するって言いましたっけ......」


「何を言っているのよハルカ。

あなたへのプレゼントチョコでしてよ!」


「ふふふ。そうよ。大好きな人へのプレゼント♪」


......え!!


......え!?


私に?


2人は私にむかってニコニコしている。










⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆







うわぁぁあん......!


ぴえぇええん......!




「こ、困りましたわねアカネ?」


「あはは♪いいんじゃない?」


アリーと私はハルカにバレンタインチョコレートを

サプライズプレゼントしたのだが

まさかのハルカが大号泣してしまった。


「うわぁぁぁぁ!!」



どうやら自分にチョコをくれるとは

思っていなかったようで

ハルカは泣き崩れてしまったのだ。

てっきり、"バレバレな茶番"になると

思っていたのだけど......

こんなに驚かれるとこちらもびっくりしてしまう。


「......ありがとうございます!

うぁあ......!あぁ!

私もアリエル様とアカネ様を......

愛しています......!うわぁぁあ!!」



「よしよし......ハルカ本当にいつもありがとう」


「ふふふ。愛してるよハルカ」


「うわぁぁあん......!!」





こんなに喜んでくれるとは


ハルカはお子様ね......



私とアリエルは


ハルカを優しく抱きしめる。




ちっとも泣き止まないハルカを


撫でながら





3人での


甘くて少ししょっぱい


バレンタインデーは


こうして


幕を閉じるのでした。











読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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