鬼畜の鄴攻め 官渡の戦い⑤ 蹂躙
放浪軍の絆でリョフを撃破した。撃破はした、撃破は。問題はその後だった。
「ゥンニャアアァァーーー!!! あんの野郎逃げやがったァァァーーー!!!」
現実世界の父さん母さん、緊急事態です。ただいま大軍師怜華様万歳が暴れています。
何故かって? 新種のUMA認定したリョフが捕縛もとい捕獲の手から逃げたんだ。
時として高性能武将は、部隊壊滅時に運良く捕縛を免れる事がある。
それは今回が初めてではなく、許昌攻略戦で敵側の援軍に現れた司馬懿が、凌統隊に撃破されながらも陳留へ逃げていたように。※第86話「許昌攻略完了!!」を参照。
「フシュゥゥゥーー!! ……こぉぉうなったらしょうがない。残ったあなた達に責任とってもらいます。恨むなら乱世を恨む事ね!! ここは地獄の八丁目! ヒートファイヤァァーー!!」
目の錯覚と幻聴って同時に起こったりする? なんだか俺には、怜華の背後に「ゴゴゴゴゴ……!!!」という漫画みたいなPOPと地鳴りが聞こえる気がするんだ。
「むむむ……!? 全身を萎縮させる悪寒……この感じ! よもや第六天の降臨か!! 人の身でありながら天魔を召喚するとは、あの小娘は何者じゃい!?」
「裁定の神」もとい「最低な神・禰衡」も、怜華の怒りには気圧された様子。
もはや誰にも止められなくなった大魔王怜華様万歳は、総大将の俺を差し置いて、今戦最後となる命令を下す。
「生き残った奴等を蹂躙しろォォーー!! 従わない奴は今晩、飯抜きだァァーー!!」
「「「委細承知ッ!!!」」」
冷酷な命令とは思いつつも、大半の将兵が即座に応えた。
このターンでまだ行動できる部隊を先駆けとし、エンショウ・テイゲン連合軍の残党に、イナゴの群れの如く襲いかかる。
放浪軍の特別仕様を以てして、乱世とは思えないほどの飽食を謳歌している我々には、一食抜かすだけでも耐えられないのだ。
《放浪軍の特別仕様? バグ?》
これに関しては何度も説明している気がするが、また説明させて下され。
正規勢力では3ヶ月毎に、武将に給金を払う。兵士には7月に兵糧を支給する。これは当然ながら給料という意味で、払われた分だけ『都市』保有の金・兵糧が減少する。
然し、『都市』を持たない放浪軍にはそれがない。一応、武将には3ヶ月毎に金20が支払われているものの(正規勢力で言えば最低賃金……)、放浪軍の所持金からそれが引かれておらず、兵士に至っては兵糧が支給されていない(支給されているのかもしれないが、兵士の情報は人数しか確認できないため、判別不可能)。よくそんなんで何十万もの兵士が付いてくるな……といつも思う。
※実のところ、作者はこれをバグだろうと認識しています。
だって取扱説明書の『それぞれの「三国志」』頭領/同志編にて、放浪軍プレイの説明を桃園三兄弟が簡潔に述べてますけど……
張飛「長兄、また放浪か」
劉備「……すまない(´;ω;`)」
関羽「これ、張飛。兄者を責めるでない。周りを強国に囲まれたとき、都市が疲弊したとき、放浪は有効な手段なのだ」
劉備「……面目ない(´;ω;`)」
関羽「さっ、兄者。気にせず南をめざしましょう。募兵(都市コマンド)をしながら国を渡り歩けば、兵力も増強できますぞ」
張飛「そっか。タダで兵隊を集められるんだったら、何回でも募兵しようぜ」
関羽「残念だが、わが軍には収入がない。兵を雇いすぎると軍が壊滅してしまうぞ」←ここに注目!!!
復唱「兵を雇いすぎると軍が壊滅してしまうぞ」「兵を・雇いすぎると・軍が・壊滅・してしまうぞ?」「へいをやといすぎるとぐんがかいめつしてしまうぞぉぉぉーー」
↓
放浪軍プレイの董卓さん「ガーハッハッハッハ!! 我が放浪軍は無給・無敵の精鋭80万じゃあ!! この調子で大陸中を蹂躙してやるわぁぁーー!! 目指せ、グローバル殺戮社会!!」
どこの誰が壊滅すんねん。壊滅しかけとるのは正規勢力の方やないか。
「……フッ! 軍師殿が荒れておる。それに釣られ、皆まで必死だ」
「仕方ありませんわ。何せ “飯抜き” とは、放浪軍の男達にとって死刑宣告に匹敵しますもの。敵の身と我が身のどちらを取ると聞かれて、進んで自らの首を差し出す訳にはいきません事」
「それもあるが、軍師殿の手料理に餌付けされていることも、理由の一つであろう。気持ちは分からんでもないがな」
自分で料理を行える朱桓と魏延は、やけに達観としていた。
一方で、朱桓曰く「餌付け」されている武将はというと――
「凌操が子、凌公績! 敵将・コウセイを捕縛致した!! 晩飯一番乗りィ!!」
「コウジュン隊は、この丁奉が撃破したァ! 晩飯を約束して下され!!」
「太史子慈! 敵将・キクギを捕らえたぞ! 兵糧攻めの憂き目を脱したり!!」
怜華の命令を忠実に守り、自分達の晩飯を確保した事にとても嬉しそうだった。
結局のところ、怜華が命令を出さずとも最終的な構図は毎回変わらない訳でして、何だかんだいって鄴は陥落したのだ。めでたしめでたし。
尚、今回の戦後処理について、捕虜となった武将のうち解放された者は、
エンショウ・エンショウ(息子)・カクト・シンパイ・トウトン・コウソンエツ・コウソンショク・コウジュン・チョウヨウの9名。
登用された者は、沮授 ・麹義 ・侯成 ・公孫範の4名。
そして逃げ切ったのが、リョフ。
因みに、この280年シナリオでは、リョフの愛馬である赤兎馬はトウタクの所有アイテムになっているので、今のリョフは部隊壊滅時に捕縛できる状態だったのだが……普通に逃げよった。
↓ここから下は、ほぼオマケだよ
勢力列伝 呂布軍
《呂布》
蒼天○路の曹操曰く「絶世の美女」。彼女が率いる部下の大半が旧丁原軍メンバーであり、猛将・勇将の類いを軒並み連れていった為、丁原軍消滅後に上党で独立する張楊軍には、ろくな武将が残らなかったという。
尚、張楊配下の有名武将と言えば――
穆順「はっはっはっ! 呂布など我が自慢の槍で一突きに――おほぉぉっ!!?」
楊醜「オデサマ、チョウヨウ、コロス! ソウソウ、オデサマヲモテナス。ヒ、ヒヒヒヒ!」
眭固「顔芸とかネタ武将とか独立屋とか言うな! こう見えても俺は忠義者だ!」
※字が白兎。義理0・野望12というように、隙を見せれば謀叛を起こす。一応、張楊を裏切った楊醜を殺して主君の仇を討っているのだが……。
薛洪 & 繆尚「眭固タン(;´Д`)ハァハァ…… 眭固タン(;´Д`)ハァハァ」
この個性的な五人こそが、張楊軍メンバーである。
《陳宮》
一言で表せば苦労人。大抵どの作品でも共通して言える。南蛮軍以上の武闘派集団・呂布軍に属している為、軍師としては武力が高い方。
《張遼》
呂布配下の第一武将にして、「八健将」が一人。かつ旧丁原軍メンバーの一員。説明不要な名将中の名将。
280年シナリオでは、何故か初期配置でカシン精肉店の従業員になっている。こちらも何故か宛所在の在野武将となっている李厳と共に、カシン軍の武の双璧を担う。
《高順》
呂布配下の第二武将。戦闘では陥陣営、健康では皇潤、三国志大戦ではナイスミドル。
旧丁原軍メンバーの一員。張遼に次ぐ猛将であり、呂布や侯成に次いで書きやすい名前。
《侯成》
横○三国志の曹操曰く「隣国にも聞こえた名将」。呂布配下の「八健将」が一人。旧丁原軍メンバーの一員同士、後述の魏続や宋憲とは特に仲良し。
横○三国志の作中に於いて、雪と水攻めの籠城に耐える部下を労う為、猪肉と酒で士気を奮わそうとした…………までは良かったものの、あろうことか禁酒中の呂布の了解を得なかった上に呂布本人にも勧めてしまい、武力108の制裁を受ける事となる。
報連相が徹底してなかった故に招かれた惨事だが、侯成は呂布を見限って曹操陣営に走る事を決めた。その際、失意のままに凍えながら眠る部下達を見て、彼はこう言うーー
「俺はこういった部下達を……勇気付けようとしただけなのにな……」
私の個人的に好きなシーンの一つです。子供心に部下想いの侯成に惚れ、彼の存在が脳裏に焼き付きました。といってもこの騒動の前に、赤兎馬を手土産に曹操軍へ降伏しようとした味方を追撃して粛清してますけどねん。
主力戦法が《奇襲》Lv4なので、陳宮に次いで森林戦で大活躍する。
武力74以外の能力値も50以上を誇り、何気にバランスが良い。
《魏続》
呂布配下の「八健将」が一人。侯成や宋憲と友達。
スキルは《巡察の心得》(治安回復量増加の内政スキル)のみを所持。
細長くのっぺりとした顔グラの為、私は彼の事を「顔長ポリスメン」の愛称で親しんでいる。
園○三国志では、宋憲や徐晃(!?)と共にまとめて顔良に瞬殺された。
「FC 天地○喰らう」では、最終決戦において魏軍スターズの一員としてしれっと登場する。
『シバイが あらわれた』( ̄□ ̄;)!!
『ウキンが あらわれた』( ̄□ ̄;)!!
『ギゾクが あらわれた』(; ̄Д ̄)???
『テイイクが あらわれた』( ̄□ ̄;)!!
『キョチョが あらわれた』( ̄□ ̄;)!!
復唱『ギ・ゾ・ク・が・あ・ら・わ・れ・た』(´・ω・`)???魏続が洗われた?
《宋憲》
呂布配下の「八健将」が一人。侯成や魏z以下略。
スキルは《挑発》のみ。能力値も武力71以外ほぼ使えない。知力46 政治37 魅力36。
はっきり言って裏切りトリオの中で一番使えない。
だが、そんな彼にも真価を発揮できる戦場がある。後継作品に当たる「三○志12」の対劉表戦である。
同ゲームの戦争システムは三国志大戦のパクリと言われる仕様になっており、騎兵が弓兵に強く、弓兵が槍兵に強く、槍兵が騎兵に強いという三竦みで成り立っている。まんま三国志大戦やん。
戦法は魔法と揶揄されており、宋憲の「大打撃」(士気6を消費して、範囲内の敵に武力差ダメージを与える戦法)なんかはどう考えても魔法である。いったいどうやってダメージ与えてんだヨ( ・◇・)?
されどそんなシステムだからこそ、宋憲を拾う神になりうるのである。
宋憲のスペックは武力77の騎兵。対する劉表軍は文官の多さに比例して低武力の武将が多く、地理的要因から弓兵持ちも多い。
宋憲と同時代に登場する劉表軍メンバー(20人)の中で、宋憲の武力より-5以下の武将は17人、兵種が弓兵の武将は15人。(どちらにも該当しない槍兵の劉磐さんはマジ天敵)
上記の結果により、荊州の対劉表戦では宋憲無双ができるのだ。
兵種と武力に勝る遭遇戦は元より、彼の真価は城攻めにこそ顕れる。
防衛側は不利になると、城内に退却して城壁から矢の雨を降らせてくるが、宋憲は騎兵の機動力で被害を最小限に抑えながら城壁へ近づき、地上 対 城壁という地理的条件なんか無視して敵部隊に「大打撃」を与える。んで、その後は素早く後退して士気の回復を待ち、また「大打撃」を与えての繰り返し。
制限時間の許す限り、士気の回復を待ってバキバキ!! と大打撃を与え、低武力が多い劉表軍は「大打撃」一発で兵力5,000減る事も……。本当にどうやってダメージ与えてんだヨ( ・◇・)?
宋憲「喰らえ我が戦法! 《ダイダーゲキ》!!」バキィィーーン!!
劉表軍「うわあぁぁぁーー!!?」5,000ダメージ!!!
完全に魔法大戦ですどうもありがとうございます。
つまり宋憲の天職は、持ち前の武力を活かして劉表軍の文官達をイキリ倒すことだ。それが彼の仕事。
そう考えると、三○志12の武将グラも、何処と無くクレーマーっぽく見えてくるという不思議。ちゃんと殴りそうなポーズしてるし。
尚、兵種バランスが極端に悪い劉表軍メンバー達の一覧
・低武力かつ弓兵
劉表、劉琦、 蔡氏、蔡和、 蔡中、蒯良、 傅巽、 向朗
・ただの低武力
劉琮、 韓嵩、 蒯越
・武官系弓兵
蔡瑁、 張允、 黄祖、黄忠、文聘、 蘇飛さん、王威、 霍峻
・天敵=劉磐
君主・劉表……弓兵かつ武力31。ほぼ必ず戦場に現れる為、良いカモも同然。
長子・劉琦……弓兵かつ武力12。埼玉県じゃないよ、琦だよ。
次子・劉琮……武力22。こいつも通常変換で出にくい漢字だよ。
劉磐……劉表の甥っ子だよ。武力76かつ槍兵だから、宋憲の意外な天敵だよ。「攻撃弱化」っていうAIの好きな戦法持ちだから積極的に出陣するあたり、やっぱり天敵。
蔡氏……妻でありママン。武力7とかもはや出陣しちゃ駄目なレベル。でも戦法が「攻撃弱化」なので積極的に出陣するヨ。夫同様に良いカモ。
蔡瑁……武力70の弓兵。全部の能力値がオール70超えの逸材。騎兵特技を封じる「突撃封印」を持っているので、対騎兵戦で互角にやりあえる。手強い。




