策士と話さば籠絡が!
最近短くてすいません(´Д` )
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【魔帝】の使者を名乗る女性に
席を勧め、向かい合って座る。
光を引寄せるかの如き深い漆黒の長髪
その髪とは対照的な色白い艶やかな肌
妖艶に耀く紅桔梗の双眸
胸元が大きく開いた紫檀色のドレス
年齢は20歳程に見えるが
所作からはそれ以上の風格が漂う。
「失敬な娘め。我が齢は20ぞ?」
心を読まれた!?
私が一驚を喫していると、
「案ずるな。幾分、読心術が至妙なだけだ。うら若き乙女の齢を見計らうなど、失敬であろう?」
「す、すまなかった。」
動揺していて敬意を払えなかった事もあってか
頭を下げてしまった。
ーしまった。
たった今から協定を組もうというのに、
こちらが劣勢に回ってしまった。
これを狙っての発言だったのだろうか?
何という策士だ。
手玉に取られてはいけない、
と誓いを立てて話を進める。
「さて、同盟を結ぶとの事であったが、具体的にはどの様な同盟を御所望で?」
問うと、艶麗に口を開く。
「同盟を結ぶのならば、先ず名乗りを上げるのが礼儀であろう?我が名はカッツェ。カッツェ・シュリュッセル。我が愚王が率いる【魔帝軍】が参謀なり。貴台は名を何と申す?」
又も主導権を握られ、
負けじと名乗りを上げる。
「申し遅れた。私はティノ=サルヴァトーレ。数多の猛者を率いて、夢を追いし者だ。宜しく頼む。」
「うむ、それでは同盟についての協議を開始致そう。」
そう告げると、
胸に手を差し入れ、何かを取り出す。
それを見た男冒険者達は、皆が揃って
釘付けになっている。
呆れた連中だ、
と思いながら隣のエルダに耳打ちする。
「お前が、お前だけが頼りだ、エルダ。他の連中が籠絡されないように、しっかり目を光らせておいてくれ。」
が、返事がない。
「…エルダ?」
エルダの顔を見遣ると…
顔を紅潮させ、鼻血を垂らしている。
俺は剣の道にしか興味ない
性欲など、とうの昔に捨てた
女だろうと敵ならば斬り伏せる
俺を滾らせるのは戦いだけだ
あれ程までに冷酷無比で
あれ程までに戦闘狂だった
あのエルダが既に籠絡されている!?
駄目だこの連中、はやく何とかしないと…。
Can you ski?(意味深)




