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悪女として処刑された私、猫に転生したので破滅フラグを回避します  作者: ゆずこしょう
処刑をされないために……

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断罪するつもりが逆に断罪されて顔が真っ青です。

「エディ!!!」


「フランにゃ!


やっと会えたにゃぁぁぁ!!


無事だったかにゃ?」


フランチェスカを見て、


私は勢いよく駆け寄った。


白いワンピースは以前私が着ていたものと同じものだったけど、


思ったより元気そうで安心した。


「えぇ……


助けが来るって信じていたもの。


エリオント殿下から……手紙をもらったの。


そのお陰で正気を保っていられたわ……


エディも元気そうでよかった。」


1人で心細い時に、


手紙を送ってくれる相手がいて良かった。


「んにゃ!


吾輩も助けていただいたのにゃ。


リエール王太子殿下のおかげで助かったのにゃ!」


そう言ってリエール王太子殿下を紹介する。


「フランチェスカ嬢。無事でよかったよ。


それじゃぁ、一緒に着いてきてくれるかい?」


リエールはそれだけ言うと、


歩いて処刑台の方へ進んでいく。


「フランチェスカ嬢には、


これから頼みたいことがあるんだ。」


「頼みたい事ですか?」


「そっ!


この処刑台の1番上まで登って欲しいんだ!」


処刑台を指でさしながら、


笑顔で話すリエール。


その笑顔と処刑台がミスマッチすぎて、


フランチェスカはどういう事だと固まってしまっている。


「安心してくれ。


特に君が処刑されることは無い。


ただ昇ってくれればいいんだ。


あとから私も登る手筈になっている。」


そう言ってフランチェスカの背中を押した。


フランチェスカはリエールのことをちらちら見ていたが、


最後は諦めて登って行った。


***


フランチェスカ嬢と入れ替わり、


処刑台の上にたどり着いた。


処刑台の前には、


たくさんの人だかりができている。


「パキラ。逃げ遅れるなよ。」


看守に耳元で声をかけられたと思って、


看守の方を見ると、


エリオントが真剣な顔をしていた。


どうやら、


フランチェスカ嬢と入れ替わった時に、


そのまま連れてきてくれたようだ。


俺が処刑台に登りきると、


オルテンシア王太子殿下とカルミアが目の前に来た。


どうやら2人とも、


フランチェスカ嬢が入れ替わっているとは全く思っていない。


「フランチェスカ・アマレッティ。


お前を国家反逆の罪で処刑する。


精々あの世で悔いるがよい。」


そう言って、


ギロチンが上から落ちてくる。


俺は急いで鼠に変身して、


その場を脱出した。


「ああぁー。


死ぬかと思ったぁぁ……」


かっこ悪いと言われてもいい。


ただ本当に、


鼠になるまでは全く生きた心地がしなかった。


エディもこんな経験をしながらも、


今普通に生きていることに尊敬の眼差しを送る。


「パキラ。よくやったじゃないか。」


そう言って肩を叩いてくる


リエール王太子殿下を見て、


思わず「この悪魔!」と言いそうになったのは許して欲しい。


「さっ、


この茶番の幕引きと行こうか。」


リエール王太子は、


先程までの笑顔と打って変わった表情で、


壇上に昇っていく。


「あー!あー!


皆さんこちらの声は届いておりますでしょうか?


まだ夢から覚められていない方もいらっしゃると思いますが……。


今回の処刑については、


全て王族が罪を擦り付け行ったに過ぎません。」


そう言って、


リエール王太子殿下が話し始めた。


「あなた達が必死に稼いだお金を、


この方たちは自分たちのために使って参りました。


それだけではありません。


貴族の中にも税金をちょろまかし、


自分の肥やしにしていたのです。」


「な、な、なにを言う!!


そもそもお前は誰だ!?」


国王は今まで外交という外交を


グラニータ公爵にやらせていたため、


他国の重鎮の顔すら覚えていなかったのである。


「あぁ……そうでしたね。


名乗り遅れました。


私サントノーレ国、


国王の代理でまいりました。


リエール・サントノーレと申します。


以後お見知り置きを。」


国王に向けて胸に手を置き、


一礼するリエール。


「サントノーレ国だと!?


では……この国のことは関係ないじゃないか!!」


国王は必死にリエール王太子殿下に口で対抗するが、


勝てると思っているのだろうか。


見た感じ勝てる気配はなさそうだが……。


「確かに!


関係ないと思われてしまいがちですが……


あなたに取っておきのものをご用意致しましたよ。


国王様。」


グラニータ公爵とフランチェスカ嬢が、


壇上に登る。


「グラニータ公爵は約1年前でしょうか。


倒れかかっているところを見つけ、


こちらで保護致しました。


そしてフランチェスカ嬢も、


根も葉もない罪で処刑されそうになっておりましたので、


こちらで一芝居打たせて頂きました。」


過去に王族が行ってきたこと。


この数年の出来事を事細かに話し出すリエール王太子殿下。


フランチェスカ嬢は何の話かわかっていないらしく、


頭の上に?が浮かんでいるのが見える。


「王族たちが動かなかったことにより、


今では国民たちが大帝国トライアルに狙われる事態となっています。


それだけでは無い。


口減らしにあっている子供たちも、


沢山出ていることを知って頂きたい。」


そう言うと共に、


今まで話した内容を纏めた紙を


処刑台の上からばら撒いた。


その紙を見て、


王家のものたちは顔を真っ青にしながら


「やめてくれ!頼む!」と騒いでいるし、


関わってきた貴族たちも、


名前があることを知ると顔色が変わっていった。

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