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ヒロインの教え

独白シーンだから描写できてないけど、深鈴が「ここから重い話だからね」といった時、晃一はつばごっくんしてます。

「いやー深刻感出るといいよなーと思って、レモン水口の中にためといたんだよねー」(後日談・作者の捏造)

 ここから重い話だからね。


 基本的には、子供が生まれるとその子に能力が受け継がれる。でもね、10人限定なの。それでも、子孫は増えてゆく。

 そこで質問。子供を産まない超能力者はどうなると思う?


 うん、そのとおり。死ぬまで能力と人生をともにするんだ。けどね、とっても不思議で、悲しいことにね、子供を産まなかった能力者は35歳を迎えることなく死んでしまうのだよ。死因は、色々。だが、ひとつ共通点があるんだ。それは、


 死因には少なからず超能力が関わっていること。


 それが、自身の能力が暴発したのか、他の超能力者にやられたのかはわからない。ただ不自然なほどの力で「なにかが起こった」ことしかわからなかったんだ。


 そうして超能力者がひとり死んでしまうと、新たな超能力者がひとり、誕生する。

 いままで何の兆しも無かった少女が、突然人の心を読み始め、謎の力を手にするのだから、その家族や知り合いは忌み嫌うかもしれない。または、その力を悪用しようとする輩も現れるかもしれない。

 その傾向は、流れている初代の血が薄い家系ほど強く現れる。


 なぜって……わかるでしょ。コウは聞き取りのスキル上げたほうがいいよ。

 しょうがない、説明してあげよう。


 初代の血が濃いと、超能力についての知識も少しはある。だから、パニックになる可能性は低くなる。逆に薄いと、ほとんど能力について知らないからパニックになったり、力を手にした少女が幼くなかった場合は嫌気が差して自殺してしまったり……なんてこともある。

 残念ながら、理解がある人がやってきて混乱から救い出してくれる……なんていうドラマのような展開は起きない。


 そうなると、また新しい能力者が誕生する。またパニックが起こるときは起こる。その繰り返し。

 それもいつか収まる。近くに理解がある者のみが生き残る感じでね。それまでにどれほどの少女たちが亡くなっていたのか。それは私も知らない。けれど一人や二人ではないことは確かだね。


 私?私はね、初代の血は薄いのだけど、たまたまママとパパが超能力について知っていたから、なんとか生きている。いやあ、一時期はグレていたこともあったね。


 え、私がグレていた頃がわからないって?そりゃあそうだよ。周りにはわからないようにグレていたのだから。


 例えば?う〜んとね、例えば……。

親に怒られたときに、ごめんなさいって言うじゃん?その時にね、声ではごめんなさいって言いながら、口パクで「んだこのくそ〇〇、◯すぞ」とかやっていたんだ。いや~反抗期だと悟られたくなかったのだよ。


一度口パクで言うべき言葉を声に出して言ってしまったことがあってね。あのときはひやひやしたよ。でもママが、「ヤダこの子に反抗期来てる可愛いっ!」って言っただけで終わった。反抗期が可愛い、というのは私にはあまり理解できない感覚だけど。


そう、やっぱりコウにも理解できないよね。?反抗期の深鈴も見てみたいって……そちらこそよく理解できないな。


ああ、また話がそれてしまった。本筋に戻すとするか……って、美雷からメールが来たな。あ、着いたって。今後ろにいるって……ってわああ!びっくりしたじゃないか。


じゃあコウ、ここからは3人で話そうか。

そんなに重くなかった、かも?


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