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無能と追放された俺、実は全スキル所持の最強でした ~気づいてないけど周りが勝手に国を作ってくる~  作者: 南蛇井


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第59話 認知

「……決まったな」


男が静かに言った。


机の上。


報告書の山。


「最終確認、終わりました」


側近が答える。


「すべて一致しています」


「……そうか」


一枚を手に取る。


そこに書かれているのは――


“新興拠点”


「……ずいぶん軽い言い方だな」


「現状では、最も無難な表現です」


「……無難、か」


男は小さく息を吐く。


「中身は無難じゃないがな」


沈黙。


「戦力」


「経済」


「人口」


指で順に叩く。


「すべてが基準外」


「はい」


「……単独で成立している」


「はい」


「……」


報告書を閉じる。


「これを、どう扱う」


側近は一瞬迷い――


「“監視対象”かと」


「……だろうな」


「敵対は?」


「非推奨です」


「理由は」


「勝算がありません」


即答だった。


「……正直だな」


「事実です」


沈黙。


「……では」


男は静かに決める。


「“認知”する」


「は」


「公式に、存在を認める」


「……よろしいのですか?」


「無視はできん」


「なら、扱うしかない」


――場面転換。


「……“新興拠点”ですか」


リリアが報告書を読む。


「ええ」


カレンが肩をすくめる。


「ずいぶん控えめね」


「実態とは差があります」


「まあ、仕方ないわね」


ミアが手を挙げる。


「すごいです!」


「すごいけど、それで済ませる話じゃないのよ」


「……でも」


リリアが静かに言う。


「これで、公式に認められました」


「ええ」


「“存在しない場所”ではなくなりましたね」


「……」


カレンは少しだけ空を見る。


「で?」


「次は?」


「……来ますね」


「何が?」


「上です」


短い言葉。


「……国家レベルってことね」


「はい」


沈黙。


その時。


レインがやってくる。


「何かありました?」


「……あんたのせいで、大ごとよ」


「そうですか?」


「そうなのよ」


カレンはため息をつく。


「もう“街”とかの話じゃない」


「……」


「“国が見る対象”よ」


レインは少しだけ考えて――


「大変ですね」


「他人事なのよ」


カレンは即答した。

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