第0話 「新入社員・田中君と新藤さん」 ご紹介
新作投稿です。
ショートコメディ連作となります。
4月になり、桜の花と共に、
真新しいスーツに身を包んだ初々しい姿を
チラホラ見かける季節になりました。
新作『新入社員・田中君と新藤さん』は、そんな新入社員の
“赤面あるある”を中心に集めた1話完結のショートコメディ連作です。
社会人一年目は、仕事の前に「人との距離」を覚える修行期間。
敬語は丁寧すぎると変、砕けると馴れ馴れしい。
その“ちょうど”が分からない新入社員ふたりが、
毎回小さく失敗して、毎回ちゃんと赤くなる。
それ以外でも、会社の”普通”に苦労する二人。
読後に「あるある」と笑えて、少し軽くなる(かもしれない)日常コメディです。
あ、でも、「笑い飛ばそう」という内容ではありません。
入社初日。
新入社員が二人、同じ部署に配属されたところから始まります。
【登場人物】
田中厚太
真面目すぎる男。挨拶は立派に、言葉は丁寧に、姿勢は正しく。
――正しいほど、なぜか目立つ。
新藤美咲
丁寧すぎる女。気遣いは先回り、敬語は安全運転、確認は三回。
――慎重なほど、なぜか変になる。
二人は同期だ。
なのに距離感が難しい。
仲良くなるには早い。よそよそしくするには近い。
その中間で毎日、言葉が迷子になります。
会社には、正解が多すぎる。
「お疲れさま」の返し方。名刺の角度。
電話の切り際。社外メールの一行目。
全部、致命的に間違えるほどじゃない。
でも、ちょうど恥ずかしい。
ただ、本編に入る前に、作者から一つだけお約束を。
ここで起きる赤面は、悪意ではなく善意でできています。
本人たちは必死で、周囲はだいたい優しい。
読後に「あるある」と笑えて、少しだけ心が軽くなる世界です。
そして今日も、新人の二人は思うのです。
「普通が一番難しい」と。
これは、かつて新人だったすべての人と、
いま戦っている新入社員へのエールです。
――さて、まずは田中君の初日挨拶から覗いてみましょう。
※ 本作、月曜日(田中君編)、木曜日(新藤さん編)で
各17時に更新いたします。
初回のみ本紹介文含め、3話一挙公開致します。




