☆第22話[駆け出した冒険者③]
初めてのクエストを無事完遂し宿で一夜を過ごしたレオ
残りの依頼の準備も兼ねて露店や商業ギルド巡りをしていた
...
......
.........
レオ
『屋敷からギルドに来た時も思ったけど、やっぱり新鮮だなぁ♪』
僕はクエストに必要そうな物を探しながら観光をしていた
レオ:(心の声)
(『商業区画はイメージだともっと雑沓としてるイメージだけど整備された道や店ばかりだから歩きやすいし、ちゃんとギルドのロゴとランクが掲示されてるから価格帯も分かって安心できるし導入して良かったなぁ♪…お、露店が多く出てる区画は流石に賑やかな雰囲気かも』)
.....ワイワイ..ガヤガヤ....
露天商:
「お買い得商品多いよ!よっててくれー!」
「いつもありがとうねー」
「こっちも旨いよ!」
「いらっしゃい」
「採れたて新鮮だよー」
...
......
........
レオ:
『朝から活気があるなぁ』
露天商の男性:
「兄ちゃん!そこの兄ちゃん!どうだい?一本食べてかないかい?」
レオ:
『ありがとうございます♪ あ、美味しい!持ち帰りで、5本下さい!』
露天商の男性:
「まいど!若えけど冒険者かい??」
レオ:
『はい!先日ギルドに所属したばかりですが』
露天商の男性:
「そーかそーか!そりゃ当たりだな!」
レオ:
『当たり?ですか?』
露天商の男性:
「そりゃそーさ!このウェストミンスター辺境伯様の領地は王国でも随一の過ごしやしさだよ!」
露天商の男性B:
「そーだな!風土も適してて安全で俺たちも商売がしやすい!」
レオ:
『なるほど』
露天商の男性B:
「それにここは今や流行発信地として有名だからな」
露天商の男性:
「衣食住どれをとっても文句のつけようがねぇよな!」
レオ:
『それは当たりですね!』
露天商の男性:
「おうよ!兄ちゃんもこれから頑張りな!」
レオ:
『ありがとうございます』
.......
レオ:(心の声)
(『なんか照れくさかったな…領民が生活しやすい環境を整えてる父上や兄様達に感謝だな』)
露店区画から離れ、クエストに必要そうな道具を購入する為に商業ギルドに来ていた
......カランカラン
女性:
「いらっしゃいませー」
僕は討伐クエストで使えそうな物を探すため{ラピスの大釜}のカジュアル店に来た
女性:
「あれー?ウェストミンスター様じゃないですか?」
レオ:
『?? あ!リテシアさん?』
リテシア:
「どうなされたんですか?こんな所までお越しになるなんて?」
この女性は商業ギルドで薬師・雑貨を取り扱っている{ラピスの大釜}のギルド長で、屋敷にいた時からよく面談で顔を合わせていた。
レオ:
『実は成人を迎え継承権を放棄して冒険者になりました!』
リテシア:
「あら、そうなのですね」
レオ:
『もう貴族ではないですから敬語や敬称も必要ありませんよ!それに今は一介の冒険者レオです』
リテシア:
「ですが…」
レオ:
『冒険者ギルドは身分関係ないですし、家名だと色々と不都合があるので…』
リテシア:
「かしこまり…わかりました」
レオ:
『いえ、もっと砕けた感じで良いですよ』
リテシア:
「うーん…わかったわ♪」
レオ:
『はい!そういえばリテシアさんは何故ここに居るのですが?』
リテシア:
「今は在庫管理と売上の計算に来てたの」
レオ:
『なるほど…ってもしかして開店前でしたか?』
リテシア:
「うふふ♪商業ギルドの店舗は11時ごろに開店して朝方は認可してる露店がやってるの」
レオ:
『なるほど!知りませんでした…』
リテシア:
「扉を開けたままにしてた私のせいよ♪」
レオ:
『すいません、では改めて来店します』
リテシア:
「あら、何かお探しならいいんですよ?」
レオ:
『リテシアさん話し方…』
リテシア:
「うーん…すぐには慣れないわね…」
レオ:
『まぁ…そうですよね、徐々に慣れて下さいね♪』
リテシア:
「わかったわ♪それで何か探してたの?」
レオ:
『一応、普通の冒険者が所持してるようなアイテムをいくつか買っておこうかと思って』
リテシア:
「それくらいなら良いわよ♪」
レオ:
『ありがとうございます!』
リテシア:
「じゃあ、いくつか見繕うわね」
そういってリテシアさんは手際よくアイテムを揃え出した
...
......
........
リテシア:
「これから討伐クエストに行くのかしら?」
レオ:
『はい!そのつもりです』
リテシア:
「戦闘もあるようなクエストもある?」
レオ:
『そうですね…今日は下水道の清掃に行こうと思ってるんですけど』
リテシア:
「そんな事までなされるんですか???」
レオ:
『いや、だから話し方……そりゃ駆け出しの冒険者ですし』
リテシア:
「ですが…ん゛。だけど」
レオ:
『良いんです!冒険者になるって自分で決めたんですから!』
リテシア:
「相変わらずですね…はい!じゃこのくらいかしら♪」
レオ:
『ありがとうございます』
リテシア:
「初級ポーションと初級エリクサーを3本ずつとドーテルリキッドとキュアリキッドを3つずつね♪」
レオ:
『ありがとうございます』
リテシア:
「本来なら商業ギルド発展に貢献してもらったし、無償で良いんだけど…」
レオ:
『そんな訳にはいきません!僕だけ特別扱いされた冒険者だと良からぬ風評や軋轢が生まれますから』
リテシア:「そうよね…じゃあ合計で210ペインね」
レオ:
『はい!では銀貨2枚と大銅貨1枚ちょうど出します!』
リテシア:
「ありがとうございます♪ はいこれ、おまけでエスケープボムとスタンボムよ!」
レオ:
『いや、いただけないですよ…』
リテシア:
「いいの いいの♪これは今までのお礼ってよりは有望な冒険者に出会えて期待してるわよっていう事で♪」
レオ:
『そう言われると…ありがとうございます!』
リテシア:
「うふふ♪なんだかこうして気軽に話せてるなんて不思議だわ♪」
レオ:
『そうですね、屋敷に来られてる時は立場もあり、いつも凄く緊張されてましたもんね』
リテシア:
「そりゃそうよー、いくらギルド長でも、そんなおいそれと貴族様、況してや領地の辺境伯様の屋敷になんて行く機会なんてほぼ無いもの!」
レオ:
『そういうものですか…そうだ、リテシアさんに1つお願いがあるのですが』
リテシア:
「そうよ♪ ん?何かしら?」
レオ:
『屋敷にいた時にも他にも何名かのギルド長にお会いしてるんですが、今回はたまたまリテシアさんお一人の時にお会いできたから良かったですが、これから何処かで僕を見かける事があると思うのですが…屋敷と違って周りの目もありますし畏まった態度は無しにしてもらいたいです』
リテシア:
「あー、まぁそうね、普通、一介の冒険者とギルド長が懇意にしてる事はまず無いわね…」
レオ:
『僕より皆さんにご迷惑をおかけしてしまいそうで…ですので僕が冒険者なったと周知していただきたいのです』
リテシア:
「かしこまりました♪」
レオ:
『後、話し方も注意して下さい…』
リテシア:
「あら♪笑 分かったわ♪ ウェストミ…レ、レオさ…レオ君」
レオ:
『よろしくお願いします!』
レオ:(心の声)
(『うーん。ギルド長と面識があってもおかしくないように、ある程度ランクを上げなきゃだな…』)
リテシア:
「じゃあ、頑張ってね♪」
レオ:
『いってきます!』
こうして僕はリテシアさんにお礼を言い店を出た
そして依頼をこなす為、町外れの下水道へと向かった…
.........
......
...
商業ギルド
{ラピスの大釜}《薬師・雑貨》
ギルド長
リテシア・ジュレ 人族(女)
―――――アイテム―――――
初級ポーション;体力回復【初級:30%回復】
初級エリクサー;魔力回復【初級:30%回復】
ドーテル リキッド ; 解毒
キュア リキッド ; 麻痺解除
スタンボム;気絶
エスケープボム ; 戦闘逃亡
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