☆第9話[文明の恩沢]
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レオが5歳になり神託を受けてから、更に5年の歳月が経とうとしていた…
神々の恩恵とウェストミンスター家の英才教育も相まって優秀なウェストミンスター家の中でも、神童と呼ばれるに相応しい成長を遂げていた。
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ザッザッ…キィィン キィィン キィィン
ギィィン…ギギ…ギャイィィィィン
スパァァン…シュッ ガッガッガッ ドーーーン
………
……
…
レオ:
『ハァハァハァ…疲れたぁー…』
.....
ドサッ…僕は地面に腰を下ろした
オルクス:
「今日もお疲れ様でした、レオ様!」
レオ:
『あ、オルクスさん!!ありがとうございます』
オルクス:
「今日も絶好調でいらっしゃいますね!」
神託を受けてから5年間、日々の訓練や勉学を重ねて着実に成長していた
ピスケス:
「はぁはぁはぁはぁ…はぁはぁはぁ…ゲホッゲホッ…はぁはぁ…」
「レ…レオは相変わらず凄いね……」
レオ:
『ピスケス兄様、お疲れ様です』
オルクス:
「ピスケス様も同年代の方と比べものにならない程お強いですよ」
(「訓練だけを見たら下手したら騎士団並みかも知れませんね…」)
ピスケス:
「はぁはぁ…そうですかね?元々、武術は苦手だけど、レオと競い合ってたからかな?」
ピスケス兄様は僕とは5歳の年の差があるけど、恩恵のお陰で身近にいる切磋琢磨できる相手として、いつも武術の稽古をしてくれていた
.....
...
アリエス:
「ピスケスお兄様〜!レオく〜ん!」
…パタパタパタ
レオ:
『アリエス姉様』
ピスケス:
「アリエス!どうしたんだい?」
アリエス:
「二人ともお疲れ様です♪お水をどうぞ♪」
レオ:
『ありがとうございます!』
ピスケス:
「ありがとう!助かるよ」
アリエス:
「いえいえ♪途中から訓練を拝見してましたが、なんというか、凄まじい勢いでしたわね」
「お怪我はありませんか?」
レオ:
『僕は大丈夫です』
ピスケス:
「あぁ!僕も大丈夫だよ!」
アリエス:
「まぁ、それは良かったですわ♪」
「そういえば…レオくん、ケレスさんが訓練が終わったら厨房に来て欲しいといってましたわよ?」
レオ:
『あー、分かりました!』
ピスケス:
「レオ、最近、訓練や勉学の合間によくケレスさんの所に行っているけど何かしてるのかい?」
レオ:
『ケレスさんに料理を習ってるんです!』
「「料理を?」」
レオ:
『はい!今日の夕食を楽しみにしていて下さい』
ピスケス:
「レオが言うなら期待が出来そうだね!」
アリエス:
「ふふ♪楽しみですわね♪」
ここ最近、訓練にも余裕が出来てきた事もあって、僕は料理長のケレスさんと一緒に新たな献立を考えていた。
この世界の料理は調理工程があまり無かったので、前世での記憶を辿りながら色々工夫を重ねていたところだ。
リブラ:
「レオちゃーん♪」
レオ:
『リブラ姉様!どうされたのですか?』
リブラ:
「あら、アリエスちゃんにピスケスちゃ…ピスケスもここに居たのね♪」
ピスケス:
「姉上」
アリエス:
「お姉様」
リブラ:
「ふふふ♪皆んな今日も頑張ってるわね♪」
ピスケス:
「レオを探してたみたいですけど、どうされたんですか?」
リブラ:
「あら、そうだったわ!レオちゃん、ヴァルナとエリスが探してたわよ?」
アリエス:
「レオくん何かしたの??」
レオ:
『なんでしょう?身に覚えはないですが…』
リブラ:
「そうなの??まぁとりあえず伝えましたからね♪」
レオ:
『わざわざありがとうございます♪』
リブラ:
「いいのよ♪じゃあまた後でね♪」
ピスケス:
「今日は訓練も終わりだし行ってきたらどうだい?」
レオ:
『そうですね!』
アリエス:
「ふふ♪お風呂準備してありますわよ♪」
ピスケス:
「ありがとう!」
レオ:
『ありがとうございます』
オルクス:
「それでは今日はお開きですな」
「『オルクスさん、ありがとうございました』」
僕とピスケス兄様は訓練を切り上げて、お風呂に向かった
……
…
レオ:
『ふぅ。さっぱりした♪』
僕は湯沐を済ませてヴァルナさんとエリスさんの元に向かった
レオ:
『ヴァルナさん!エリスさん!』
僕は大広間で掃除をしている二人を見つけ声をかけた
「「レオ様!」」
ヴァルナ:
「お呼びたてして、申し訳ありません」
レオ:
『それは構いがせんが、どうしましたか?』
ヴァルナ:
「実は、お屋敷の掃除をしているのですが、生活魔法だけでは隅々まで綺麗にすることが難しいため、悩んでいた時にエリスが以前、レオ様に何やらお話を聞いたと言っていたので…」
エリス:
「はい!レオ様がわざわざしゃがんで床拭きをするのか?とお聞きになられたので何か良い案をお持ちなのではないのかと思いまして…」
レオ:
『あー!ありましたね!すいません、そういえば床拭き掃除が大変そうだったので、試作で掃除道具を作っていたんでした!』
エリス:
「えぇーーーわざわざ申し訳ございません」
レオ:
『とりあえず、廃材で形にした程度のものですけど、使ってもらえますか?』
エリス:
「いいんですか?ありがとうございます!」
レオ:
『今出しますね!』
『*アイテムボックス!』
僕はアイテムボックスから雑巾と取付けれる柄を取り出した
ヴァルナ:
「これは??」
レオ:
『この柄の先に雑巾を付けたら立ったまま雑巾掛けが出来ると思うんです!』
『更にこのボタンを押すと水が出て汚れを落としやすくなるようにしました!』
「「凄いです!なるほどー!」」
前世の記憶を頼りに作ったものだが、この世界でも応用が効くと思って作成してみた試作品だ、
この世界は魔法があるせいか意外にも便利グッズの様なものがあまり無かったため、記憶にある商品にこの世界ならではの魔石を組み込んで作ってみた。
レオ:
『試してもらえますか?』
エリス:
「ありがとうございます!」
..........
.......
....
..
エリス:
「…ヴァルナさん!これ凄いですよ!」
ヴァルナ:
「ホントね、エリス!レオ様ありがとうございます!」
レオ:
『好評な様で何よりです!』
ヴァルナ:
「これは何という名称になさるんですか?」
レオ:
『名称?』
エリス:
「これだけ便利な物だったら絶対に流行りますよ!」
レオ:
『そうですか?なんて付けようかな…』
『…スタンドフロアウォシュとかですかね?短くゆからく君とかですかね?笑』
エリス:
「ゆからく君…可愛い」
ヴァルナ:
「分かりやすくていいと思います!」
レオ:
『それは良かった♪』
『また何か思いついたら持ってくるので試してもらえますか?』
「「ぜひお願いします!!」」
レオ:
『ありがとうございます♪ では、後はよろしくお願いします!』
エリス:
「お任せ下さい!」
レオ:
『ヴァルナさんもエリスさんも喜んでくれて何よりだったな♪』
僕は思いのほか好評だったので上機嫌で次は厨房にいるであろうケレスさんの元に向かった…
レオ:
『ケレスさん居ますか?』
ケレス:
「おう!坊ちゃん!待ってたぜ!」
レオ:
『今晩の食事で出す料理の事ですよね?』
ケレス:
「そう、実はあれから試行錯誤したから見てもらいたくて呼んだよ!」
レオ:
『なるほど!』
ケレス:
「丁度、試作品が焼きあがったよ!」
レオ:
『おぉ!』
―――――調理―――――
§ハンバーグ(4個)
カルネ:300g
パーネ:適量
チッポラ:1/2個
ウォーヴァ:1個
サーレ:少々
ぺぺ:少々
――――――――――――
僕はこの世界で作ろうとしていた料理はハンバーグだ!
今まではステーキ肉を焼いて塩胡椒などをで味を決めていたシンプルな肉料理しかなかったが、簡単に出来て美味しいハンバーグを今回提案していたのだ
ケレス:
「どうだい?良い感じじゃないか?」
レオ:
『はい!思い描いたままの出来です!』
ケレス:
「よし、じゃあ食べてみようか!」
レオ:
『そうですね!』
…もぐもぐ
ケレス:
「旨いな!」
レオ:
『美味しいですね!』
ケレス:
「カルネとパーネとチッポラの分量も良さそうだな!」
レオ:
『さすがケレスさんですね!』
ケレス:
「よし、これを今日のメインとして出そうと思う!」
レオ:
『楽しみにしてますね!』
ケレス:
「任せてくれ!」
「最初、坊ちゃんに厨房を借りたいと言われた時も驚いたが、肉を細かく切り刻んで、ミンチ状?だったか、にしだした時はご乱心かと思ったよ 笑」
レオ:
『文献を読み漁っているうちに、思い付きでイメージしましたから、ケレスさんも良く賛同してくれたと今になって思いますよ。ありがとうございます」
ケレス:
「あれからいろいろ試すようになって俺も楽しいよ」
レオ:
『イメージ以上の形にしていただけるのでありがたいです!』
そんな話をしつつ時間を過ごし
僕は厨房を後にして夕食までの時間を自室で勉学に勤しんでいた
………
……
…
その後、夕食で出されたハンバーグはとても好評で、ウェストミンスター領地で爆発的な人気になり、名物として有名になったのは言うまでもない
登場食材
カルネ:肉
パーネ:パン
チッポラ:玉ねぎ
ウォーヴァ:卵
サーレ:塩
ぺぺ:胡椒




